• 中村大聖から小林へ2位でタスキをつないだ=南陽町藤前で(小野美早紀撮影)

  • 前との差を詰めるべく力走する伊東=海山道駅周辺で(黒岩美彩紀撮影)

  • 5区中村大成はひとつ順位を上げ、チームに貢献した=第五中継所 で(近藤龍撮影)

  • チームをシード権内に押し上げた加藤=津駅周辺で(阿部虎徹撮影)

  • 4人を抜いた田澤から笑顔でタスキを受ける山下=第七中継所で(大黒哲志撮影)

全日本大学駅伝、第3位!後半追い上げるも2位まで届かず悔しい試合に

[陸上競技部](2019年11月03日 18時11分)

秩父宮賜杯第51回全日本大学駅伝対校選手権大会が11月3日、愛知県・熱田神宮~三重県・伊勢神宮の8区間106.8kmで行われた。結果は以下の通り(上位3位以内と駒大のみ)。

【総合記録】
1位 東海大 5:13'15”
2位 青学大 5:14’59”
3位 駒大 5:15:’04”


【個人成績】

1区 中村大聖(政4) 27’57”[2](2)
2区 小林 歩(心3) 31’51”[5](2)
3区 神戸駿介(仏3) 35’15”[16](10)
4区 伊東颯汰(営3) 34’55”[10](10)
5区 中村大成(法4) 36’41”[6](9)
6区 加藤 淳(経3) 38’10”[4](8)
7区 田澤 廉(経1) 52’09”[1](4)
8区 山下一貴(市4) 58’09”[3](3)

※[ ]内は区間順位、( )内は通過順位

昨年は3強に一歩及ばず4位だった駒大。今年は当日のメンバー変更で、1区に駅伝主将の中村大聖、3区に長距離を得意とする神戸、7区には出雲駅伝で他大学のエースを差し置き衝撃的なデビューを果たした田澤を配置。後半に仕掛けるオーダーで、主力の4年生と堅実な3年生にルーキーを加えた布陣で挑んだ。

1区を務めたのは中村大聖。出雲駅伝のアンカーとは真逆となるスターターを務めた。区間の半分を越えても集団走が続くスローペースでレースが進む。中村は集団の前方に位置取り機会をうかがう。残り2kmあたりで明大が仕掛けるも、これにしっかりと食らいつき、先頭と8秒差の2位で2区の小林歩へとタスキを渡した。
2区の小林は序盤、東海大、順大と共に2位集団を形成。先頭を走る城西大との距離を徐々に詰めていった。途中、後続の東京国際大に抜かされ一時的に順位を1つ落としてしまう。しかし終始安定した力強い走りを見せ、1区から受けた2位でタスキを渡し、自身は区間新記録を残す快走をみせた。
3区は三大駅伝へ「去年は走れなかったので今年こそは走りたい」と意気込みを語った神戸駿介。しかし、序盤のアクシデントにより、8キロ通過時点で9位と先頭集団に大きく出遅れてしまう。その後ペースが上がらず10位。苦しい表情のまは4区の伊東へ。
4区は夏合宿での「13分台を出す」という宣言通り、日大記録会で13分53秒20を出し自己ベストを更新した伊東颯汰。力走を見せるも結果区間10位と思うように振るわず、中村大成へとタスキをつなぐ。
5区は大黒柱の中村大成。10位で伊東からタスキを受け取った。単独走となるが、徐々に前との距離を詰めていくと、中継所で22秒の差をつけられていた拓大を抜き去り9位に。トップとの差を30秒ほど縮める好走を見せた。
6区は全日本駅伝3年連続の出場となった加藤。9位でタスキを受け取ると、ひとつ前を行く城西大を追い上げる。6キロを過ぎたところで背中を捉え、前に出るとそのまま差を広げて7区へとタスキリレー。チームをシード圏内の8位に押し上げた。
7区は出雲駅伝でもエース区間を任された田澤廉。8位からのスタートで巻き返しを図りたい場面、1年生ながらやはり期待に応える。10キロ地点で順位を1つ上げ7位に。その後も着実に歩みを進め、前を走る順大も捉え、6位の座を奪う。とどまるところを知らないエースはさらに前方を行く国学大、早大も抜かし、4位でタスキをつなぎ、区間賞獲得の快走となった。
アンカーの8区は山下一貴。大きく順位を巻き返した田澤から笑顔でタスキを受けとり走り出す。じわじわと先行する東洋大の背中を追いかけ、しっかりと抜かし3位に躍り出るとそのまま力走。ゴール手前で青学大の背中が見えるところまで迫るが惜しくも2位には届かず、区間3位、総合3位でゴールした。

◆大八木弘明監督
「(今日の総評は)辛抱のレースだった。4区辺りまで我慢で6、7、8区で勝負しようかと思っていたが、3区4区でなかなか行かなかった。そこがマイナスだった。そこをしっかりしていたら、優勝争いができた。(3区については)初めて走る子だったので。(思っていたよりも遅くなってしまった感じか)3区は経験者の小島もいたが、まだ走ったことない子を使おうと思った。(小島さんはなかなか出番がないが)けがをしていたので、けががもう少し治っていたら小島だった。上がりが遅かった。だいぶよくはなってきているが。小島は箱根に向けては準備はしている。(今回の3位という結果を受けて)優勝を狙っていたので満足ではない。2位とぎりぎりだったが。3区4区の10番まで落ちたのはきつかった……」

◆1区・中村大聖
「(出雲駅伝後の調整は)出雲駅伝の後は1週間全く走らずに治療に専念した。監督からは出雲駅伝の次の日に『全日本では1区で使う気でいる』と伝えられていた。しっかり切り替えて準備できた。(1区で使うと言われた時の思いは)出雲で不甲斐ない走りをしてしまったが、それでも信頼して使ってくれるということに感謝した。全日本こそはしっかり走ろうと思った。(今日の調子は)あまりよくなかった。集団だったため最低限走れると思った。(エントリー変更で1区となったが)自分の調子が良ければ7区でしっかり走るべきだったのでチームにとても迷惑かけたと思う。(レースプランは)留学生がいないためスローになるとは分かっていた。最後に勝ちきるということと、先頭集団でタスキを渡すということを意識した。(監督からの指示は)落ち着いて、自信持って走るように言われていた。(実際走ってみて)まだまだ弱いと感じた。(1区2位だったが)勝ちきれないところが自分の弱さだと思うのでまた練習を積み直したい。(今日の結果について)悔しい思いをした選手が何人かいると思う。全員で戦った結果なので、次はミス無く全員で勝ち取りたい。(最後の全日本駅伝となったが)今までは繋ぎ区間を走っていたが今年は重要な区間で使ってもらった。年ごとに違う駅伝のように感じる。(箱根に向けて)チームで優勝することしか考えていない。それに貢献できるようにミス無くやっていきたい」

◆2区・小林歩
「(出雲駅伝後からの調整は)練習を抜かずにそのままの流れでやっていた。若干の疲労があったかが、調整していたので体は軽かった。(今日実際に走ってみて)5kmまで14分08秒とそこまで余裕があった。7,8kmぐらいでキツくなってきて、伊東さんが来たので少し頑張って続けた。ラストは力がなくて差が縮まってしまった。(今日の結果について)大聖さんがいい流れで来てくれた。いい位置で走れた。自分は良かったが、優勝目指していた、総合順位としては良くない。(2位で襷を繋いだが)出雲では突っ込み過ぎてしまったので、今回は8分25秒ぐらいで走って、最初3km余裕を持っていって、前との差があまり縮まっていなかったが、そこは焦らずに徐々に行こうとなっていた。(途中東海大と順大と駆け引きをする場面があったが)4kmぐらいで順大の選手が一気に来たとき、自分も行こうとしていた。迷ってしまってその間に離されてしまった。その差をキープしようとした。離されすぎずに、ラストで抜かせれば良いと思っていた。(区間新記録の走りだったが)区間賞の人には30秒〜40秒近く負けている。自分も田澤くらいのレベルになれるように沢山練習したい。(箱根駅伝への意気込みは)自分はまだハーフの実績がないので、箱根駅伝ではハーフで出ると思うので、往路で走れるようになりたい」

◆4区・伊東颯汰
「(出雲駅伝から3週間しかなかったが、今日の調子は)日頃の練習から、やれると思ってここまでやってきたし、神戸が苦しい様子だったのでなんとかしなければと思ったが、思うような走りができなかった。(昨年は5区、今年は4区だったが何が違ったか)5区が平坦なのと違って4区はアップダウンがあって、それが良いからと神戸が自分を起用してくれた。そしたらだめだった。(箱根に向けて意気込みを)今回だめだったので、最後は上級生のためにも良い結果を出したい。優勝したい」

◆5区・中村大成
「(今回この順位で走ることは想定していたか)9位だったのでずっと1人だったのがキツかった。1個前の集団が中盤ハイペースで行っていたので、追いつこうと思っていたけど後半差が空いてしまった。先頭との差は縮まったけど、区間6位だったので。(前を追う姿はベテランのように見えたが)頑張って最低限の仕事はしたと思う。(神戸選手や伊東選手は惜しかったが)出雲が自信になった所はあるけど慢心になってしまった所もあった。今回特に3年生にあったと思う。それがチーム全体にあったからこそ1回も首位を取れなかったと思う。そこはしっかりやって行かないといけないと思う。(出雲から3週間ほどだったが調整は)ある程度スピードを意識できた。何回か練習をしてきたけど、少しチーム全体で練習量が落ち切らなかったところが調節の部分であったので、足が重い選手も何人かいた。自分自身もそうだった。もう少し上手く出雲から調整出来たかなと思う。(今日の調子は)良くもなく悪くもなかった。後は順位を上げるという自分の仕事をしっかりすることを意識したけど、そこはうーんという感じ。(レースプランは)3、4番で来ると思っていたので競り合って抜け出す展開をイメージしていたけど予想と違ったので気持ちの面でしっかり出来てなかったので、後半も上がり切らなかったので、そこは反省点にしたいと思う。(箱根の目標は)自分の力を出し切ることを念頭に置いて箱根に向けてやっていく。それまでしっかり練習で20km、30km(走っていく)」

◆6区・加藤 淳
「(今日の調子は)良かった。(レースプランは)5kmを14分半くらいで通過して、10kmを過ぎてから一気にペースを上げていこうというプランだったが、なかなかそう上手くはいかなくて、ラスト上がらなかったのが今回の課題かなと思う。(監督・コーチからどんな指示をもらったか)監督からは、中間点くらいから上げていくように言われていて、ちょうど中間点くらいで城西大を抜いて、そのときに結構上がっていくことができた。やはりラスト3kmのところが出し切れなかった、体を動かせられなかったのが課題。自分がそこで数秒でも絞り出せていたら2位になれていたので、1人が数秒でも絞り出すことが次の走者にすごく影響するということが今回で分かったことなので、箱根はそういうところを意識していきたい。(3年連続の出場となったが)あまり良い結果を残せていなかったので1年も2年も、今回は去年や一昨年よりはチームに少しは貢献できたと思うがまだまだ区間賞とは40秒〜50秒くらい離れているので、優勝を狙うチームで走るにはあまり良い走りではなかったのかなと思う。(今日の結果をどう受け止めているか)優勝を目指してやっていたので、なかなか強いと言われていても勝つのは難しいなと思った。なので箱根は優勝を目指してもう一度チーム一丸となって頑張っていきたい。(箱根駅伝へ向けて)去年も箱根を走って悔しい思いをしていて、やっぱり今年優勝を目指してやっているので今日全日本で出た課題というものを練習から緊張感を持って取り組んで、(箱根は)20kmと長い距離になるので後半しっかり走れるようにスタミナをつけていきたい」

◆7区・田澤廉
「(今日の走りを振り返って)51分35秒が設定タイムだったが、結果的に52分9秒掛かってしまった。初めての10km以上のレースで、不安があったが、思ったよりは走れたのではないかと思った。(実際に走ってみて手ごたえはあったか)あった。17kmしっかり走り切れて、区間賞も取れたというのは自信にもつながると思うので、ハーフに向けて長い距離を走る自信がついたと思う。(今回のレースの課題はあるか)スタミナ不足。最初もう少し上手く入っていれば、後半も上手くいったのではないかと思った。(出雲、全日本で非常に良い成績を残したが)自分的には良いという感じはないので、箱根では自分の満足の出来る走りをしたい。(非常に注目を集めているが)嬉しい。期待に応えられるように頑張りたい。(区間賞は狙っていたか)狙っていた。いけると思っていた。区間賞は絶対取ってやろうという気持ちで走っていたので、取れてよかった。(監督からは何か言われたか)51分35秒が設定タイムだったが、52分掛かってしまった。まだ距離の自信というか、強さが足りないと実感した。次のハーフでは自信を持って走ることができると思うので頑張りたい。(長い距離を走ることになったが)正直不安だった。14分30秒で走れと指示があったが、手元のタイムでは14分39秒だったので、遅いと感じてそこから少しづつペースを上げた。もう少し早ければ良かったが、後半結構ガタが来ていた。ペースは上げていたが、力不足だったと感じた。(ガタはどのあたりから来ていたのか)最初の給水ポイントで、給水した時に一回差し込みがきて、一回治ったが、13km地点あたりで再度差し込みがきた。まだ、今回のようなコースに対応しきれていないと感じた。(そう言いながら他大の選手を追い抜いていたが)自分がどんどん前へとやっていかないと、チームも順位を上げることが出来ないと思っていた。8区の山下さんだけに頼るのでは無く、自分が順位を上げれるだけ上げようという気持ちで走った。(次の箱根への目標は)箱根まで2ヶ月以上あると思うので、しっかり優勝できるチームに仕上げて、箱根では絶対に優勝しなければならないと思っている。優勝します。(箱根ではどのような走りをしたいか)どこを走りたいなどは特には無いが、任された区間は今回のように区間賞を取れるように頑張りたい」

◆8区・山下一貴
「(今日の調子は)分の中では昨日の状態があまり良くないんじゃないかと思った。そう思って今日臨んだが、走りだしたらいつも通りの調子で走ることが出来た。(田澤選手があの順位でタスキを繋いだことについて)『田澤強いな』と。田澤があの位置でタスキを持ってきてくれたので、(単なる)3位ではなく2位の目前まで走りきることが出来た。(最後青山学院大学の背中が見えた時にどう思ったか)行けるかなと思ったが…少し悔やまれる。(箱根駅伝に向けて)出雲駅伝が2位で、全日本駅伝も実力が崩れても2位が見える3位だった。なので箱根こそはしっかり全員が合わせれば優勝も見えてくると思う。まだ出てない小島や石川、強い1年生もいるので、箱根はしっかり優勝目指して頑張りたいと思う」

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