• 自己最多の8奪三振を記録した竹本=明治神宮球場で(篠原由之撮影)

  • 若林の2点適時三塁打で一時は逆転したが……(石井颯撮影)

  • 6回表、上野が押し出しの四球を許し同点に追いつかれた(中川達夫撮影)

  • 10回裏、ナインは逆転サヨナラを喜んだが、その後の守備妨害で得点は取消に。(菅原菜央撮影)

タイブレークをものにできず……リーグ4連敗で勝ち点獲得も崖っぷちに

[硬式野球部]東都大学野球秋季1部リーグ対東洋大1回戦(2019年10月01日 15時11分)

東都大学野球秋季1部リーグ対東洋大1回戦が10月1日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

東洋大000101001=3
駒 大000020000=2

〈打者成績〉
      打安点
(8)若 林322
(6)林 琢500
(7) 菅 310
(D)鵜 飼300
 H 山ノ井100
(5)平 野310
(2)前 田400
 R 神志那000
(4)新 田410
(9)緒 方310
(3)谷 本200
 H  東 100
     計3262

〈投手成績〉
        打安点
 竹 本 51/3 2032
 越 智  1/3 100
 久 堀    100
●上 野 41/3 1810

 先発の竹本瑛祐(法3)は3回までパーフェクト、5奪三振と上々の滑り出しを見せる。しかし4回、1死から左前にフラフラと上がった打球が三塁打となると、続く3番・佐藤都志也に右犠飛を許し、先制されてしまう。
 初回から毎回出塁していた打線は5回に反撃。新田旬希(商2)、前田研輝(法3)の連打などで1死二、三塁の好機を作ると、若林楽人(現3)が右越えの2点適時三塁打を放ち逆転に成功。しかし、続く1死三塁は生かせず、突き放せない。
 すると直後の6回、竹本が連打で1死一、三塁とされ、大倉孝一監督は越智泰弘(経3)、久堀耕平(法4)、上野翔太郎(現4)を次々に投入。細かい継投で逃げ切りを図ったが、上野が2死満塁から押し出し四球を与え、同点に。それでもその後は立ち直ると勝ち越しは許さず、そのまま試合はタイブレーク方式の延長戦に突入した。
 今季から導入されたタイブレークは10回以降、無死一、二塁、継続打順で行われるもの。上野は死球で無死満塁としてしまうが、二者連続三振で2死に。しかし、ここでまたも押し出し四球を与え、ついに勝ち越される。その裏、先頭の緒方理貢(法3)の四球などで1死満塁とすると、若林の叩きつけた打球は高く弾んで右前へ抜け、三走・新田に続き、二走・緒方が本塁へ。駒大ナインは大喜びでベンチを飛び出したが、その直前にこの打球を処理しようとした二塁手と一走・東凜太朗(政4)が接触。守備妨害の判定で得点は認められず、新田、緒方は各塁に戻されてしまう。最後は林琢真(市1)が空振り三振で試合終了。
 あと一歩で勝利を逃し、選手たちは気持ちの整理がつかない表情で足早にバスに乗り込んだ。

◆大倉孝一監督
「(タイブレークだったが)(タイブレークだったから変わったことなどは)何もない。(オープン戦ではタイブレークをやらずに終わった試合もあったが)同点の試合が何試合あったか覚えていない。(守備妨害は)審判に言われたらそこまで。(試合の流れは)野球自体はしまってきている。辛抱しますよ。我慢する、と言うことではないが、試合があるから向かっていくしかない」

◆若林楽人
「(初めてのタイブレークだったが)勝ち試合だったと思う。(個人の打撃は)打撃はまあ……普通です。(守備妨害をとられてしまったが)二塁手との接触だった。(チームの雰囲気は)今日は本当に勝ち試合だった。また頭を冷やして明日に向けてやる。(監督からは)何を言っても結果は変わらない。明日に備えるようにと」

◆上野翔太郎
「個人の調子は)ストライク先行で攻めないとこういう展開になってしまう。2-1から押し出しで3-2になってしまった。それは自分の反省点。(初めてのタイブレークだったが)練習はしていたから、チームとしても個人としても焦りはなく、練習もしていたので練習の気持ちで臨んだ。(明日の試合に向けて)勝つしかない。それだけ考えてみんなでやっていく」

◆竹本瑛祐
「(試合を振り返って)初回は100パーセントの力で行った。バッター1人1人と勝負し、ストライク先行で投げられた。両サイドの投げわけを課題にしていた。そこはできたが、打たれてはいけないところでランナーを出し、連打を浴び、ボール先行にしてしまって相手に流れを与えてしまった。そこで失点した。次はランナーを出してから次の打者に集中することを課題とする。(先制点をとられるも最少失点で切り抜けたが、どう切り替えたか)レフトの菅(力也)さんから次、次と声がかかって楽に投げられた。野手からの声かけで打者に集中できた。自分の投球が出来た。(中大戦から投打が噛み合わない点をどう改善したか)
噛み合うのは練習できない。ピッチャーはいかにイニング最少失点、打者はチャンスでの一本を課題としている。お互い意識しているがうまくいかない。投手も野手も辛抱する必要がある。まずは投手が辛抱して投げて野手に勢いをつける。(明日の意気込み)明日勝たないと次がない。必ず勝ち点をとる」

*Twitterでも試合の速報をしています。併せてご利用ください。(@koma_baseball)

次戦、1部リーグ対東洋大第2回戦は10月2日(水)9:00~明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

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