• 敢闘賞を受賞した渡井=所沢市民体育館で(黒岩美彩紀撮影)

  • 流れを引き寄せた二木・渡井ペア

  • スピード感あるプレーを見せた上野

  • 優勝を決めた二木

  • 優勝杯を受け取る主将・上野(清野雄太郎撮影)

死闘を乗り越え2部優勝、1部昇格へ

[卓球部](2019年09月20日 10時57分)

秋季リーグ戦最終戦が9月13日、所沢市民体育館で行われた。結果は以下の通り。


〈第5戦〉
☆駒大 4−3 日大

【T】●中橋敬人(経1) 1−3(5-11、11-6、6-11、10-12) 金光◯
【2】◯渡井丈人士(経2) 3−2(9-11、11-13、11-9、11-8、11-8) 石榑●
【3】●西村星哉(商2) 2−3(10-12、8-11、11-8、12-10、9-11) 福原◯
【W】◯二木啓太(経4)・渡井 3−2(5-11、11-8、11-4、9-11、11-7) 金光・福山●
【5】●橋本拓磨(経3) 2−3(8-11、11-7、3-11、11-9、5-11) 寶金◯
【6】◯上野亨樹(現4) 3−2(12-14、11-4、7-11、11-4、11-7) 福山●
【7】◯二木 3−2(11-9、4-11、8-11、11-9、7-11) 田口●


 ここまで4連勝の駒大。最終戦の相手は同じく4連勝の日大。この勝敗で優勝が決まる負けられない試合。トップバッターを任されたのは中橋。第1セット、相手に3連続ポイントを許すと、そこから勢いを取り戻すことができずセットを落とす。流れを変えたい第2セット、今度は中橋が3連続ポイントをし主導権を握ると、フェイントなども見せながら、流れを渡さず11-6で勝利。ここの勢いに乗りたいところだったが、続く第3、4セットを落としゲームを落とす。
 2番手の渡井は、第1セットはミスが絡み相手に8-2から6連続ポイントで同点に追いつかれ、セットを落とす。第2セットも競り合いに破れ後がない展開に。しかし、渡井はここから第3、4セットの打ち合いを取る。迎えた最終セット。序盤相手に4連続得点を許すが、激しい打ち合いの末に1点目を取ると、徐々に流れは渡井に傾き、11-8で勝利し逆転勝ちを収める。
 続く3番手は好調の西村。第1セットは相手が5連続ポイントを取ると、西村も5連続ポイントを取り返すが惜しくも敗れる。第2セットも落とし、迎えた第3セット、7連続ポイントを取り一気に流れを引き寄せ相手の追随を許さず勝利。第4セットも鋭いスマッシュから点を取り、デュースの末10-12で勝利。最終セットは点を取り合う展開となるが、最後は相手の3連続ポイントで敗れる。
 迎えたダブルス。第1セットは相手の連続ポイントに阻まれる。しかし第2セットからは徐々に本領を発揮し、第3セットでは11-4と相手を圧倒する。第4セットは相手に左右に揺さぶられ落とすが、最終セットでは再び勢いを取り戻し、6連続ポイントで勝利した。
 互いに一歩も譲らない展開で迎えた5番手橋本。第1セットを落とすが、第2セットは主導権を握り試合を進め勝利。しかし、その後も相手を追いかける展開は覆すことができずに、2−2出迎えた最終セットでは6連続失点をし敗戦。
 後がなくなった駒大、ここからは上野・二木と4年生が続く。まず6番手の上野は1セット目はデュースを落とすものの、2セット目はスピード感のあるプレーで、11-4と相手を翻弄した。第3セットは連続失点で敗れるものの。第4セットでは6連続得点でセットを取ると、第5セットも勢いそのままで相手に流れを引き渡さず勝利を決めた。
 ラストの二木は、幸先よく第1セットを取るが、第2、3セットは落セットし、後がない展開になる。第4セットは先制こそ相手に許すが、8-8で同点に追いつくと、ここから徐々に点差を広げ、セットを取る。勝負の第5セット、先制にこそ成功するが、序盤は相手がスマッシュで得点を決め、追いかける展開になる。4-5から3連続得点で逆転すると、相手がタイムアウトを要求。だが、その後も流れを渡さずに勝利し、死闘を切り抜け勝利し、2部優勝を果たした。


◆長崎隆志監督
「(日大戦を振り返って)シーソーゲームになるとは思っていたが、案の定もつれたなという感じ。途中から日大に押され気味と思う場面もあったが、よくダブルスで堪えた。四年生がよく頑張ってくれた。(今季全体を振り返って)誰か1人に頼るわけではなく、チーム全体で勝つことができた。今季は橋下の調子があまりよくなかったが、西村の調子が良かったなど、チーム全体で勝ち星を挙げられたのがよかった。優勝につながったと思う。(今季キーマンとなる選手はいたか)特に誰というのはなかったが、あまり勝てなかったが、村上がどこまで頑張れるのかというのはあった。あとは、上野が本当によく頑張ってくれた。(2部優勝で1部昇格となったが)あと半年先の春季リーグまで2部だと気持ちを保つのは難しいと思うので、1部に上がったということで新しいチームでモチベーション高くやっていくことができると思う。みっちり訓練して1部に臨んでほしい。(1部に向かっていく立場になったが)実力的に見ればかなり厳しい戦いになると思う。上位の4校に少しでも食いつけるようがんばりたい。1部は上位と下位に別れている状況なので、まずは下から抜けられるように訓練してほしい。(4年生は今期が最後だが)今の4年生は人数が一番多い学年で衝突があったりうまくいかないこともあったと思うが、終わりよければではないが最後に最高の形で終われたのでほっとしているとおもう。(個人戦に向けては)京都の全日学では2人はランクに入ってほしい。そうすれば次も高いところを目指せると思う。中橋や渡井は関東でランクに入っているので、結構いい組み合わせがもらえると思う。そのチャンスを生かしてほしい。」

◆二木・渡井ペア (二:二木、渡:渡井)
―今日の試合を振り返って

二:一言で言えば死闘だった。
渡:4年生が引退前に4年生らしい戦いをしてくれた。苦しいながらも感動の試合だった。


―ダブルスで勝っていたが

二:去年組み始めてから、最後のリーグ戦までずっとダブルスを組んできた。今回は2部だったが、2人で出る最後のリーグ戦だったので、集大成を見せるために、負けられない気持ちで臨んだ。
渡:僕としても、リーグ戦では最後なので、ここまでメンタル的にも技術的にも二木さんに支えてもらっていたので、信頼していた。ダブルスは団体的にも落とせないが、個人的にも全勝して終わりたいというのはあった。


―シングルスについては

二:周りの人から見られていて、負けるような展開だったが、ベンチの選手監督コーチや応援席の方々の応援があったからこそあの勝利に結びついたと思う。
渡:苦しかったが、中橋が負けて自分も負けてしまったら、7番まで回せなくなってしまうかもしれないので、6,7番に4年生がいたので、そこまでなんとかつなぐ気持ちで、苦しい中最後まで踏ん張れた。


―日大と4勝で並んで迎えた試合だったが

二:総力戦になるのはわかっていたので、みんなで一本ずつ粘って勝つ気持ちで迎えていた。
渡:最初から日大戦が勝負になると思っていたので、何番で出されても絶対に勝とうという気持ちだった。また、応援の人もより一層頑張ってくれていて、選手とベンチと観客席の応援が一つになって逆転勝利になったと思う。


―2部優勝をしたが今の気持ちは

二:やっと終わったという感じ(笑)。ダブルスを組んでくれた渡井くんありがとうと本当に思った。
渡:自分も素直に嬉しい、2回ヒーローになっているので、二木さんに回せば勝ってくれると思っていた。駒大の7番は二木、守護神だと思う。4年生がいい終わり方をしてくれたのが一番嬉しい。来季はこれをバネにして、本当の目標であるAランク入りを目標に頑張っていこうと思った。

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