• 粘りのプレーで勝利した田村=岐阜メモリアルセンターで(元井可奈子撮影)

  • 果敢にコースをせめる森島(岡田あおい撮影)

  • 緩急のあるプレーで相手を翻弄した梶谷

  • 清水は速い球にも対応した

清水・梶谷が大金星!田村もフルセットの熱戦制す

[硬式テニス部](2019年08月15日 12時16分)

令和元年全日本学生テニス選手権大会本戦3日目が8月14日、岐阜県メモリアルセンターで行われた。結果は以下の通り。


<男子シングルス3回戦>
○田村迅  2(4-6、6-4、6-4)1  ●藤井颯大(早大)
●平林輝 0(3-6、4-6)2 ○清水一輝(中大)

<女子シングルス2回戦>
○森島優 2(2−6、6−3、7−6(4))1 ●藤原夕貴(姫大)

<女子シングルス3回戦>
●谷井涼香 0(4−6、0−6)2 ○倉持美穂(早大)
●森島優 0(0−6、1−6)2 ○平田歩(慶大)

<女子ダブルス1回戦>
○梶谷亜未・清水里咲 2(6−4、6−2)0 ●平田歩・末野聡子(慶大)
●森島優・谷井涼香 0(5-7、2-6)2 ○松本安莉・西里夏子(山学大)


【田村】
第1セットは相手の守備力の高さに自身のサービスゲームをキープ出来ず、4-6で失セット。続く第2セットではセットカウント3-4と競る展開となったが、第8ゲームから積極的な前のプレーで相手を圧倒。6-4でこのセットをものにする。第3セット、序盤は先行されるも、相手の深いところに打ち込むストロークや、長いラリー戦での粘り強さで接戦を制し6-4で勝利。ベスト16へ進出となった。

【森島優2回戦】
森島の相手は格上となる姫路大の藤原。ファーストゲーム両者ブレイクを続ける中、2−3で迎えたリターンゲーム。ここで相手にキープを許し、そのまま1ゲームも奪えずこのセットを落とす。セカンドセットでは一転森島のペースに。多彩なショットで相手を翻弄し4−3のリターンゲームを3回のデュースの末ブレイク。セカンドセットを奪取するも日没により試合は一時中断。インドアコートでファイナルセットが行われるもここでもコートの使用時間を超えたため試合は1−3で翌日に持ち越された。再開後に1−4とされるが、今までの試合ではあまり見せることのなかったドライブボレーで応戦。タイブレークにまで持ち込み、接戦の末の勝利となった。

【梶谷・清水ペア】
ラッキールーザーとして臨んだ1回戦。相手は慶大のレギュラーでもある末野・平田ペア。ファーストセットは互いにキープが続き迎えた第7ゲーム。デュースに持ち込んだ末、梶谷のショットが決まり先行。ブレイクを果たし流れに乗るとこのセットを奪取。セカンドセットでも清水のポーチや梶谷のサーブが光り、流れを渡さない。強敵相手にセカンドセット6−2でストレート勝利し、2回戦に駒を進めた。


◆江口淳一総監督
「(今回の男子については)田村は競ったけども、自分の持ち味が出せれば大丈夫だったと思う。4年生最後の全日本の大会だから、『自分が成長できる何かを見つけられるように勝敗ではなく探すのを目標に頑張りなさい』と話していて徐々にできている。平林は惜しかった。相手は中央の強い相手だったが、もう少し我慢すればもっともっと互角にできた。もう一本ラリーを相手より多く返すことができれば、全然敵わない相手ではなかったのではと思う。(女子については)女子のダブルスはまだ一回戦。ただ、ラッキルーザーでダブルスの要である(梶谷)亜未と(清水)里咲が慶応の強いペアを圧倒してくれたので、かなり評価できる。彼女たちも負けて気持ちが落ち込んでたが、レベルの高い選手が集まる中で、自分が人間として成長できることを見つけるように話した。あまりミスとかにこだわらずに、次に向かっていけたんじゃないかと思う。まだ続くので頑張って行きたい」

◆田村迅(経4)
「(格上相手にどのような姿勢で挑んだか)やったこともない相手で、早稲田のレギュラーの一人だった。思い切って自分のテニスを貫こうということだけを意識して臨んだ。(流れがうまくいかなかったときの切り替えは)自分のサービスゲームをキープするのが難しかった。相手の守備力が本当に高かったので、キープできなかったのが今後の課題。でも、キープできなかったら、次にブレイクをしようと切り替えてできたと思う。(プレーの後半に応援が集まってきたが)緊張した。色んな選手が見ていた。早稲田の人たちも多くなってきたので一回ミスしたら流れが変わっちゃうんじゃないかと思うくらい、応援でやられるのかなというのは考えたりした。無駄なミスは極力無くしてやろうというのは応援の人が増えて感じた。(ベスト16入りを果たしたが、目標は)表彰台までは行ってみたい。でも全国大会なので一戦一戦をやっていくだけ。(単複共に次戦の意気込みを)日野と力を合わせて去年のベスト4の記録を塗り替えられるように。今年こそ、優勝できるようにやってきた。目標を狙いつつも、自分のシングルスも頑張って行きたい」

◆森島優(英3)
「(今日3試合をこなしたが)すごくタフだったが楽しかった。全試合思い切りできたので良かった。(昨日中断した試合を最初に行ったが)昨日の終わり方もすごく悪かったので、自分の中では悪いイメージばかりが強かった。どうしようかとずっと考えていた。昨日八木さん(磯辺薫女子監督)から電話をもらって、今の状況を話したらアドバイスをもらった。特にプレーを大きく変えたというのはないが精神的にすごく楽になった。再開後1−3から1−4にされてしまった時に逆に吹っ切れて、やれることをやろうと思ってやったらいつの間にか3−4になった。ここまできたなら追いつきたいなという気持ちでやれた。相手が中ロブばかりだったので自分から攻めないといけないと思ってとにかく上がった。どんどん前に出て攻めていった。でも私はそんなに前に上がってドライブボレーをして決めるプレーは今までしてこなかった。でもそういうプレーがしたいと思っていたので、インカレの舞台で自分がやりたかった事がたくさんできて良かった。(インカレの結果は)自信になった。練習でできても試合でできないことも多かったので、本当に良かった。(印象に残った試合は)シングルスの本戦2回戦。何回も中断になって次の日になったり、ナイターになったりして本当にメンタル的に辛かった。体ももちろんきつかったが勝ち切れた。(谷井とのダブルスは)(谷井)涼香は高校の頃、シングルスメインでやっていたが、しっかりラリーをしてくれるのでとても助かっている。自分は前に出て動いてポーチに出たりするタイプなので本当に組みやすい。後ろで頑張ってくれているのでありがたい。(インカレで得た課題は)シングルス3ラウンド目の平田(慶大)さんとやったときはぼるのスピードが自分と違い過ぎて歯が立たなかった。格上の選手だがインカレの舞台で対戦できたことを無駄にしないで自分で攻めていくだけでなくて、ディフェンスも頑張っていきたい」

◆梶谷亜未(国4)
「(試合の感想は)相手が格上だったし、自分たちは予選で負けてしまっているので、逆に失うものがなかったので楽しくやれた。セカンドセットはうまくいきすぎて声がでなかった。(サーブの調子が良かったように見えたが)予選2試合では調子が良くなくて、それで勝てなかった部分があるのでこの本戦までにはサーブを意識して練習していた。だけど自分でもこんなに良いとは思わなかった。自分でもびっくりした(笑)。(序盤では速いラリーも見られたが)もともと相手がシングルスが強い二人だと分かっていたしラリーが速い相手だということも分かっていた。打ち合っても私は勝てないなと思っていたので、ロブを混ぜるように意識していた。(清水)里咲にはその分『打って良いよ』と話していた。私はオーバーペースになりすぎないようにというのを意識して打っていた。相手も(高い球は)やりやすそうではなかったので良かった。(ペアでの自分の役割は)里咲が前ですごく動いてくれるので、私は里咲が自由にできるように環境を作ってという感じ。(相手の対策は)サーブが相手は良かったので、自分たちのサービスゲームはしっかりとっていかないといけないと思っていた。(次戦は)春関準優勝のペアと当たる。ただ私たちはルーザーなのでそこに入れただけありがたいので楽しみたい。いろんな方から連絡をいただいていて『4年生だから悔いなくやってきな』と言われているのでその通りにできたら良いなと思っている」

◆清水里咲(国2)
「(試合を振り返って)ラッキールーザーで本戦に入れた。1回負けているので思い切って楽しもうと二人で話していた。予選の決勝では1セット目で自分たちが引いてしまっていて、攻めに出ることができなかった。それが予選を勝ちあがれなかった理由かなと思っていた。今回の相手はとても強くて正直勝てると思っていなかったので、思い切ってやったら自分の調子が上がってきてどんどん前でも動けるようになった。二人で助け合ってダブルスができたかなと思う。(梶谷とのペアは)二人ともどちらかといえば前に出てやるというタイプだと思うので、後ろの時は我慢して前で(梶谷)亜未さんが動けるようにラリーするように心がけている。私が前の時はガンガン動いてプレッシャーかけていく。(今日の相手は)1度対抗戦で0−6、4−6で負けている。以前も今回と同じインドアでやっていたので、『またこうなっちゃうのかなあ』と思っていた。前回は球が速すぎて最初ついていけなかった。だがインカレでは予選から球が速い人ばかり当たっていたので慣れていて、自分は打ちやすかった。(対策は何かしたか)予選の決勝で私がどんどんポーチに出ることを知った相手選手が対策を練ってきていて全てストレートに返され、私は全く返すことができていなかった。そこから『そういう戦い方もアリなんだ』と学べた。だから今回は前にやられたみたいに自分はストレートを多めに打ってみようと決めていた。そしたら相手もミスをして結構引いてくれた。二人での作戦は単調にならないようにということを意識した。亜未さんだったらロブを混ぜたりとか。(次戦は)とても強い相手だが、強い方が面白い。引いちゃうことはよくないし一度負けているのでチャレンジャーの気持ちでいきたい」

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