• リーグ戦初出場でRSC勝利を決めた西山=後楽園ホールで(増田 昇悟撮影)

  • 嶋田は「不完全燃焼」と自信を評価したが、不安のない試合運びで相手を圧倒した

  • 2R2:16に若谷の重たい一撃が中大堀口をマットに沈めた

若谷KO!!中大相手に地力を発揮し今季初勝利!

[ボクシング部]第72回関東大学ボクシングリーグ(中大戦)(2019年06月21日 06時22分)

平成31年度関東大学リーグ1部、中大戦が6月8日(土)に行われた。結果は以下の通り。

○駒大6-3中大

【ライトフライ級】
○長谷部大地(経3)3-2 川口●
【フライ級】
●杉山広将()WP2-3 永田○
【バンタム級】
●小川達也(英2)WP2-3 松下○
○西山潮音RSC2R 0.37 新井●
【ライト級】
○嶋田淳也(歴4)WP2R0―5湯本●
○完山隼輔(経2)WP5―0 簗●
【ライトウェルター級】
●佐々木光大(応3)RSC2R 3.10 冨田○
【ウェルター級】
○中川涼太(応3)5-0 鶴田●
【ミドル級】
○若谷豪(商2)KO2R 2.16 堀口●

※WPはWin on pointの略。判定での勝敗がついたことを表す
※RSCはReferee Stop Contestの略で、双方の選手の実力差などで試合の続行不可能と判断したとき、レフェリーが行う勝敗宣告のこと


 リーグ戦折り返しとなる第3戦の相手は中大。両校とも開幕から勝利がない状態の中での対決となった。LF級は開幕から2連勝で勢いに乗る長谷部が3-2の接戦をものにしたが、続く杉山、小川が1点差で敗れ、一時逆転される。
 勢いにのる中大に対して駒大のB級2人目は1年生の西山。リーグ戦初出場を感じさせない落ち着きで試合をリードし、2R目でRSC勝利を決めた。西山の勝利で勢いに乗り、L級の嶋田は自身では「不完全燃焼」しながらも、1R目で始終対手をリードし、5-0のポイント勝ち。長谷部と同じく今季負けなしの完山も、アウトボクシングを徹底して不安のない完勝。チームとしての今季初勝利に大手をかけた。
 LW級の佐々木が中大キャプテンの富田に2RSC負けを喫したが、W級の中川が5-0で勝利し、自身の今季初勝利とチームの初勝利を同時に達成した。M級では若谷が爆発。東農大戦、日大戦で健闘しながらも勝利の遠かったM級の2年生は過去2戦から自身の課題に「緊張」という言葉を挙げた。開幕から緊張により自分のボクシングが出来ていなかったが、中大戦では冷静に戦えたと自身を評価。1R目ではM級5位の強豪を相手に距離を取って様子を伺い、2R目で勝負をかけた。2R目の2:15で重い一撃が相手のあごを捉え、文字通りマットに沈めた。今季初勝利に「勝てて良かった」と喜びを口にした若谷だが、「内容は全然ダメだった」と自身を戒め、さらなる成長を誓った。


◆林田太郎コーチ
「(今日の試合を振り返って)何はともあれ、勝利することが出来て良かった。(今季初勝利だが)惜しい試合を何度も落としていた。逆に言えば、一番力の劣る中大に勝たなければいけないという見えないプレッシャーが少し選手たちを固くさせたのかなと思う。(杉山の課題)間違いなくクリーンヒットはうちの杉山の方が優っていた。相手が前に来て押される部分があった。その部分で見栄えが悪かったのかと思う。もうすこしサイドの動きや前の手をもっと練習していきたいと思う。(西山は初出場だったが)ポテンシャルが高いことは分かっている。パンチを打つときにモーションが大きくなってしまう。雑になりやすいので、拳が頭に当たったりや体制が崩れたときに頭同士が当たって目を切るだとか、そういうことを注意しながら戦わせた。(将来的にはどのような選手になってほしいか)鋭いカウンターや鋭いところが打てる選手なので、どんな強敵にもそれが打てるような、テクニックがある選手、スピードが早い選手いると思う。それに対して、左ストレートだけではなく、前の手で相手をコントロールする力をつけなければいけないと思う。(完山の全勝について)良いボクシングをすると思う。今日はすこしリズムが悪かったと思う。完山に関しても一番大きい敵はケガなので、一番は自分。怪我や調整不足が1番の敵なので、相手どうこうより自分のボクシングを突き詰めてやっていきたい。(前試合よりも振りが大きいように見えたが)やはり、勝ったり負けたりできてるので、自分が勝ってチームを流れに乗せたいというのがあって、狙いに行ってしまったのではないか。(若谷は今季初勝利だが)若谷に関してはもっともっと勝つべき選手だと思うので、どの相手に関しても自分のボクシングをしなければいけないと思う。今日も出来自体はそんなに良くなかった。(課題は)前の手をしっかり打つということ。自分に恐怖心があるからこそ、奥の手である左ストレートをいきなり打ったり突っ込んでしまったりする部分がある。もっと自信を持って前の手を使ってボクシングをしていきたいと思う。(東洋大の印象)東洋大は戦力も充実していて、スター選手も揃ってはいると思うが、ボクシングはそれだけではない。手堅く手堅く我々のボクシングをすれば勝てない相手ではないと思うので、その辺のところを正確に突き詰めていきたいと思っている」


◆嶋田淳也
「(今日の試合を振り返って)足を使っていくという話をして、2R目から攻め方をもう少し変えようと思っていた。目を切ってしまって不完全燃焼ではあるがとりあえず勝ててよかった。(日大戦を踏まえて、今日はどのように戦ったか)印象深いパンチが日大戦ではあまりなくてそこが敗因かなと思っていたので、この2週間はインパクトのあるパンチを打てる練習をしていた。結構良いパンチが入ったので次に繋げたいと思う。(今回の結果をどう生かすか)少し打ち終わりが止まってしまうところがあったので、修正したい。次の相手は強敵なので、また2週間ペースを上げて頑張りたいと思う。(東洋大の印象)全体的に総合力が強く、個人個人の力もとても強い。それでも駒澤とはいつも相性がいいので、強い気持ちでやっていったら絶対に勝てると思う。(自身としては)(相手が)サウスポーになると思うので、2週間磨いていきたい。(次の試合に向けて一言)これで一勝できたので、残り2試合も練習をして、最善の準備をして行きたいと思う。(キャプテンとして今日の勝利は大きいか)なかなか一勝が遠くて、今日勝てた事で少しホッとしている」


◆若谷 豪
「(今日の試合を振り返って)内容は全然だめだったがとりあえず2戦勝ててなかったので今日は勝てて良かった。(過去の2戦から活かされたところは)緊張しやすくて、特に初戦は結構あがってしまって自分のやりたいこととかが出来なかったが、だんだん落ち着きが出るようになってきた。あと、冷静に戦えたのが結果に繋がったと思う。(相手は強豪だったが)強豪ではあったが、勝たないといけない相手でもあったので、もっと勝って当たり前というか、1ラウンド目動きが悪かったので、あまり自分の中では良くはなかった。(改善点は)まずはパンチをもらわないこと。それが僕のボクシングなのでそれを徹底すること。あとは、(リーグ戦の)1戦目僕が負けてしまったことでチームが負けてしまったので、あと2戦でチームのために頑張りたい。(次戦の意気込みは)勝つのは当たり前のこととして、内容にもこだわって勝ちたいと思う」

※掲載が遅くなってしまったことお詫び申し上げます。

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