• 先発した福山。8回途中までを好投した。=明治神宮球場で(中川達夫撮影)

  • 9回表に被弾し、同点に追いつかれた。

  • 平野は逆転のサヨナラ3ランを決め、ガッツポーズをした(清野雄太郎撮影)

  • 劇的勝利で3回戦へ持ち込み、笑顔のナイン。サヨナラを決めた平野はここでもガッツポーズだ(吉澤ほの香撮影)

「絶対自分が決める」平野サヨナラ弾で残留逆王手

[硬式野球部]東都大学野球春季1部2部入替戦対専修大2回戦(2019年06月19日 14時18分)

東都大学野球春季1部2部入替戦対専修大2回戦が6月19日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

専 大100 002 001=4
駒 大200 110 003x=7x
      
      打安点
(4)林 琢320
(8)緒 方300
(9) 菅 200
(5)平 野544
(D) 東 301
(6)新 田321
(3)小 西310
(7)山ノ井310
(2)鈴 木411
     計29117

     回   打安点
 福 山 72/3 3242 
 村 越  1/3 100
◯上 野 1  411

 初回に犠飛で先制を許すが、打線がその裏すぐに反撃。林琢真(市1)の右前打などで1死二、三塁とすると、平野英丸(地4)の右前適時打でまず同点。続く東凜太朗(政4)の遊ゴロの間に逆転した。4回には2死二塁から鈴木大智(法4)が中前適時打を放つと、続く5回にも1死満塁から新田旬希(商2)の中前適時打。計4点を奪い突き放した。
 しかし、ここから2部16発、初戦も2発7点と爆発した専大打線の反撃を受ける。6回失策から1死二塁とされると、平湯蒼藍主将に右越え2点本塁打を浴び1点差。9回は1死から上野翔太郎(現4)が深水裕貴に左越え本塁打を浴び同点とされた。
 それでも打線はその裏、林琢の中前打などで1死一、二塁と攻めたて、打席には平野。初球を振り抜くと、打球は右翼ポール際へ消えるサヨナラ3点本塁打となった。リーグ戦は.146と苦しんだ副将が入替戦では2戦合計で9打数7安打5打点と爆発。戦績をタイに戻し、明日残留をかけて今季5回目の3回戦に臨むことになった。

◆大倉 孝一監督
「(最終回に追いつかれてしまったが)今日は力の無さとかそういうことではない。1点差で逃げ切れれば良かったけれど、あそこまで試合が展開すればどんなことが起こるかわからない。(福山投手は)ナイスピッチングだったと思う。よく頑張ってくれた。(村越投手、上野投手は)ああいったケースだから、打者が一人でも1イニングだけでもどんどん勝負をしていくだけ。その準備はしっかりできていたと思う。(村越選手にかけた言葉は)『ここ一人だけだから』と。(平野選手は昨日の結果を受けて打順を4番に変えたのか)そうそう。それとあとは新田との兼ね合いでね。(落とせない試合だったが緊張などは)ないない。『勝たなきゃいけない』とか『負けたらどうしよう』とかそんなのはとっくに振り払っている。負けてしまったら覚悟しなきゃいけない。(ミーティングでは)『一人ずつの思いを出すだけだ』と。それだけ。気持ちというか、考えていること。気持ちの強さ云々より、まず考えていることがあってそういう気持ちになる。考えてなかったら気持ちは乗らないよね?すぐ諦めるだろうし。何を考えているのかっていうことだね。絶対に勝って秋にもう一度1部で巻き返すのか。駒澤として2部には落ちられないというプライドがあるのか。そういう考え方があるから頑張れるんだよ。それがなかったら頑張ることも粘ることもできないからね。(リーグ戦でも3回戦に持ち込むことが多かったが)まあ…入替戦はリーグ戦とは違うものだから。3試合続こうが4試合続こうが必死にやるしかない。しつこく粘るしかないね」

◆鈴木 大智主将
「(先発の福山投手は)今までの中でもかなり良いピッチングができたと思う。初回は、緊張があったのかブルペンの時とは違って球が高めに来ている部分もあった。点を取られてしまったが、次の回からは思いっきり投げられたと思う。(ピンチの際にはマウンドで声をかけていた)一回間を取るという意味も込めて、落ち着いていけと声をかけた。(監督がマウンドに向かう場面も見られたが)点取られてもまだ序盤なので『慌てるな』と。一点逆転されたところで同点と変わらないから、焦ることはない。だから自分がやれることをしっかりやって、その中で抑えていこう、と言われた。(福山投手には若干の笑顔も見られた)僕が『ビビってんの?と』聞いたら『ビビってないです』と笑っていたので、「なら大丈夫だな」と(笑)(福山投手は回を重ねるにつれて投球のテンポが良くなっていたが)ストライク先行で投げることができていたのが良かった。(ホームランを打たれたイニングは)失投したところを打たれただけなので、あまり気にしないでしっかり投げきれば大丈夫だと伝えた。(その次のイニングでは)終盤の回だったので、打たれても仕方がないから思いきって行け。勝ってるけど守りに入るな、攻めろ、と言って投げさせた。(福山から代わった村越投手、上野投手について)村越はいつも通り腕を振って投げられていた。上野は、打たれたあとかなり動揺していたようだった。『こういうこともある、同点だから裏もあるし大丈夫だ』と声をかけた。(2打席目にはチャンスの場面でタイムリーを放ったが)次が1番の林だったので、僕で勝負してくるだろうなと思っていた。3ボール2ストライクだったので、ストライクゾーンに来るだろうという考えで、センター中心に打ち返そうという意識だった。(試合前に監督から話などは)昨日も言ったが、今日思いきってやるしかない、それで打てなかったら仕方がないからと。僕らの中でも思いきってやろうという気持ちが強かった。その結果が、ヒットだったりタイムリーだったりに繋がったと思う。(平野選手のサヨナラホームランの際にはベンチから飛び出していた)最高だった、震えた。これで明日に繋げられる。ここまで来たら、どちらの方が勝ちたい気持ちが強いかだと思う。専修大学さんよりも、もっと全員が勝ちたいという気持ちを持って。常に勝てるということを頭に入れて、絶対勝つということしか考えないで、最後まで諦めずにやりたい。(明日に向けて)泣いても笑っても明日で最後なので、もう思い残すことはない。必ず秋にもう一度神宮で、今まで負けたチームにやり返せるように、必ず明日勝って、1部に残りたいと思う」

◆平野 英丸
「(サヨナラ本塁打は)追いつかれても、1番からだったのでサヨナラのチャンスはあると思っていた。僕のエラーから2ランを許したので、絶対自分が決めるぞというつもりで打席に入った。(狙い球は)真っ直ぐかスライダー。スライダーからくるかなと思ったら、まっすぐが内寄りの打ちやすいところにきたので振り抜いた。(走者が二塁にいたが)外野が前進守備だったので、少々捉えられれば越えるかなと思った。ホームランは狙っていたなかったが、振り抜くことを意識した。(打った直後は)外野は越えたと思ったが、ポール際だったので、切れるか心配だった。一塁の手前で審判が手を回していたので、入ったと思った。(ある意味4年生で取られた点を取り返したとも言えるが)4年生が意地を見せようとずっと言っていた。自分はリーグ戦中はなかなかランナーを還せず迷惑をかけたが、今日は初回に還したりすることができた。初球から振れているので、最後も変えずに甘い球を振ろうと決めていた。(好調だが)調子が良いというよりも、練習通りに出来ている。欲を出さずに強く振ることを意識した。(昨夜チームの雰囲気は)入替戦に向けてみんな必死にやってきた。昨日は少し固いところがあった。(鈴木)大智が『もうやるだけだぞ、結果はどうあれ、やるだけで結果は付いてくると信じよう。腹括ってやろう』と言っていた。技術的なミーティングは行わず、あとは気持ちという感じだった。今日は打線が繋がって途中まで毎回安打だったので、よかったと思う。(今日は前川選手が制服姿でベンチ入りしたが)盛り上げてくれて、いい雰囲気にしてくれた。(明日の専大はまた佐藤奨真選手が出てくると思うが)今日の角谷と似たような感じ。初戦は硬さがあったが、明日は初戦よりは打つんじゃないかと思う。リーグ戦は3戦目で落としていた。本当に意地を見せるしかない」

◆福山 優希(社1)
「(負けられない試合での登板になったが)もともと緊張するタイプではないので、やるべきことを念頭において投げていた。(スライダーに相手が苦しんでいたが)監督とリーグ戦が終わってから話していた、その中で良かったというわけではないが、使えるという手応えを感じられた。これから(ピッチングの)幅を広げていきたい。(試合前にはどんなことをしたのか)試合前監督とミーティングをしっかりやって、(前日も)竹本さんと夜遅くまでビデオを何回も見て研究した。大智さんのサイン通りのボールを投げるのは当然だが、自分で意図したボールを投げるということを意識した。(初回に失点したが)1点取られた後に大智さんが『想定内』と話してくれたので気持ちが救われた。(マウンドを降りた後に追いつかれ勝ちが消えたが)追いつかれるのに至る前に、自分もホームランを打たれたし、立ち上がりの悪さもあった。勝てればどんな形でも良い。(大切な試合で活躍したが)駒大の長い歴史の中でやっている以上は、1年生であることは関係なく、任された試合はやるべきことをやらなければならない。(今日はそれが)最低限はできたと思う。(4回に監督がマウンドで声を掛けたが)一、二塁の場面で自分の中ではピンチだったというイメージだったが、監督から『二塁ランナーを還しても、一塁ランナーを還してもいい、このバッターと勝負しろ』と言われてうまく切り替えることができた。(負けられない試合を勝利で終えたが)今日で終わったわけではなく明日もあるので、今日は今日として、明日勝てなければ今日勝った意味がなくなるので、明日に向けて万全の準備をしたい」

◆林 琢真
「(試合を終えて)負けられない試合でこういう結果が出たのは嬉しい。試合前からやってやるぞという気持ちしかなくて、1打席目にそれが出たのかなと思う。(先頭で2度出塁し、攻撃のリズムを作ったが)個人的に守備からリズムを作るタイプ。守備の時もずっと打球を呼んでいたし、守備でアウトを取って、その流れで打つ。今日はそれができていたと思う。(8回には好守もあったが)打つ前にきそうだなと思ったので、予めいい準備ができていた。(高さのある打球だったが)入れ入れと思っていた。捕って『入った!!』と(笑)。(次戦に向けて)今チームがいい状態。この勢いで明日も絶対勝ちたい」

◆専修大・齋藤正直監督
「(試合を終えて)2部のチームが最初に勝つと連勝しようと力みが出る。こんなものでしょう。サヨナラホームランと言っても逆転サヨナラじゃない。これで本当の意味で五分五分。9回に1本出たからよかった。それがスリーランなのか、ソロなのかという話だけなので。福山君がコーナーを突いてきた。明日投げてきたら対策はできるかなと思う。うちは今日エースを使わなかったので、明日頑張ってくれると思う。2部からずっとこんな試合ばかり。土壇場に強い選手達の力を信じて明日は大いに頑張りたい」


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次戦、1部2部入替戦3回戦は6月20日(木)に明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

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