• ソロ本塁打を放った若林=明治神宮球場で(中川達夫撮影)

  • 2点適時三塁打を放ちガッツポーズをする林

  • 適時打を放った菅は塁上で手をたたいて雄叫びを上げた(写真中央)(菅原菜央撮影)

  • 好投を見せた山本(吉澤ほの香撮影)

若林弾、そして新人林の逆転三塁打。開幕戦白星スタート!

[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対亜大1回戦(2019年04月09日 00時16分)

東都大学野球春季1部リーグ対亜大1回戦が4月8日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大 000 121 000=4
亜 大 020 000 000=2

      打安点
(9)緒 方300
(4)林 琢312
(8)若 林411
(5)平 野300
(6)新 田320
(7)木 下200
 H7山ノ井100
(D) 菅 411
(2)鈴 木300
(3)小 西100
 H3伊藤史200
 3 橋 本000
     計2954

       回 打安点
○平 嶺 2 2/3 1342
 新 村   0/3 100 
 山 本 5 1/3 1610
 小 川 1   620

 2回裏、先発の平嶺が内野安打、中前安打などで1死一、三塁とすると、そこから右中間安打を浴び走者が一気に生還。2点を先制され、早くも追う形となった。しかし4回表に若林楽人(現3)のソロ本塁打で1点を返し、これでチームは勢いづく。5回表には2つの四球で2死一、二塁とし、そこから林琢真(市1)が右越え三塁適時打を放ちこの回さらに2得点。逆転に成功した。その直後の6回表には、先頭打者の新田旬希(商2)が遊撃への安打で出塁すると、犠打と暴投で進塁、三塁へ。その後菅力也(商3)の左前安打で還りさらに1点を重ねた。投げてはこの日3人目で登板した山本寛太(法2)が好投。3回裏には2死満塁のピンチを迎えるも、初球に外角カーブで空振りを取ると、2球目に外角直球を投げ見送りに。そこから3球連続の直球でカウントを2-2にすると、6球目に再びカーブを落とし、空振りの三振に打ち取る。5回から4イニングを三者凡退に抑え、相手に反撃の隙を与えない力投を見せた。9回裏には代わった小川が2死から四球と2本の安打などでまたも満塁とされるも、三塁正面へのあたりを平野英丸(地4)が確実に捕球。チームはそのまま2点差で逃げ切り、開幕戦を白星で飾った。

◆大倉 孝一監督
「(今日に向けてどんなチーム作りを)ここ何日かとかではなく去年からずっと今日の日のために攻めていくチームを作ってきた。攻めていって球に食らいついていくチームにしてきた。(先発の平嶺投手には)正式に伝えたのは2日前。『思い切って攻めていけ』とね。平嶺は公式戦のマウンドに上がるのが初めて。結果は関係ないから、どんどん攻めていきなさいとだけ伝えた。(経験が無い部分のカバーなどは)カバーというか、そういったことが原因で起こるミスはオープン戦で出てる。そこを『こうしていこう』『ここはこうだ』というのはもうずっとオープン戦でやっている。それをやった上でリーグ戦でもミスは起こるから、そこは悔やむなよと。(投手で攻めるというと具体的には)絶対に打たせないぞっていう気持ちだよ。気持ちが大事。(2番手の新村投手は)左対左ってこと。あのワンポイントで出した。(山本投手は)事前に準備したことをやっているだけ。『こうなったらこうするよ』ということを何回も話している。だから全部想定内。その場でやっていることは一個もない。(若林選手に本塁打が出る直前で話していたことは)まず最初に自分が審判に話していたのは死球じゃなくて、捕手のミットにバットが当たってないか、という確認。その上で『思いっきりいけ』と。(試合内容は)いい試合だったと思う。先行されて追いついてそのまま逃げ切れたっていうのはすごく緊張感のある試合になったと思う。(上級生の中でプレーする林選手には)それもずっといってること。出た選手が自分のやることを思いっきりやるだけと伝えてあるので。(明日に向けて)また厳しい試合になると思うけど、一球一球食らいついていくだけだから。それが駒澤の野球だからね。ここきちんと書いておいてね」

◆鈴木 大智主将
「(今の気持ちは)嬉しい。めっちゃ嬉しい。(オープン戦と比べてチーム状態は)上がっている。最初は皆緊張している雰囲気があったが、中盤や終盤になるにつれていつも通りのプレーができたかなと。それに加えアドレナリンというか、いつも出ないような力が出ていた選手もいたと思う。(二塁への送球があったが)狙っていた。いつ走ってきても良いように。(投手陣の印象は)平嶺は緊張していて、構えたところよりも中に入ったりといった投げミスがあった。山本に関しては構えたところにほぼほぼ来ていたが時々中に入ることはあった。本来のピッチングができていたので、良い結果が残せたと思う。(明日に向けて)打撃に関しては、自分がが一番普段通りできていなかった。打席の中で体もあまり動いていなかった。もっとリラックスして挑めば良くなると思う。明日からはリラックスして試合に臨みたい」

◆山本 寛太
「(リーグ戦初登板だったが)緊張した。監督から『早めの継投でまわしていく』と言われていた。なるべく100%の準備をするように心がけた。自分のやってきたことがマウンドで出せたので、よかったと思う。(初勝利の気持ちは)チームが勝ったことが1番嬉しい。平嶺さんが僕につないでくれて、僕も後につなごうという気持ちで投げていた。自分の勝利だとは思っていない。(今日よかったのは)ストレートがけっこうきれていたので、相手のバッターも詰まってくれた。上手く投げることができた。僕以外にもいいピッチャーがいて、後ろを信頼して投げることができている。そういう意味で楽に投げられたと思う。(走者を出さなかったが)何も気付かなかった。(オープン戦では長いイニングを投げていなかったが)オープン戦で投げていない分、練習で球数を投げていた。監督にも『いつ投げるか、いつまで投げるかはわからないからしっかりやっておけ』と言われている。今日もまだいけたと思う。(今日は両親が観戦に来ていたそうだが)親が学費を出してくれて、ここに通えている。感謝したい」

◆若林 楽人
「(ホームランは狙っていたか)2ストライクだったので、決して狙ってはいなかった。結果としてホームランになって嬉しい。(フォームやバッティングに関しては)バッティングは、打席の中で考えていることが今回でだいぶ変わった。(それはどのようなものか)捉えるために必要なことを・・・ここから先は企業秘密で(笑)。(昨季の1番から今季の3番に打順が変わることで打撃に変化は)打順による違いは特に無いが、ここぞという場面で、チャンスが絶対回ってくると考えて打席に立つようになった。(ホームランを打った瞬間の感想は)僕の場合、打った瞬間はあまり(ホームランかどうかが)分からないので、いくかいかないかをファーストベース上で見るくらいで。(打った瞬間に「これはいった!」みたいなことは)あまりないかな…今日はファールかどうかってところだったので、入って良かったなと思う。(公式戦とオープン戦で違いは)オープン戦も決して調子が良いわけでは無かった。リーグ戦の中で調子を徐々に上げていこうと思い、開幕に合わせることはしっかりやっていた。取り敢えず一本出たので、明日も良い内容でやっていければと思う」

◆林 琢真
「(今日の試合は)1年生らしく元気にやろうと思っていた。(緊張感などは)今まで味わったことのないような緊張感だったが、自分で独り言を繰り返しながら自分の思う通りのプレーをしようと思っていた。(何か緊張をほぐすきっかけになったものなどは)最初は本当に緊張でガチガチだったが、守っているときにだんだん周りが見えてきたので、次の試合はリラックスしてできるかと思う。(独り言はどんな言葉を)打てそうな打球が来るときは『来る来る、絶対来る』と自分に呼びかけて自分のモチベーションを保っていた。(それは高校時代からか)高校時代はそういうことができなかったが、駒大に入ってからやるようにした。(逆転打のとき自分に呼びかけた言葉は)『できるできる』と言い聞かせていた。(打ったとき何か手応えは)何も考えずに、三塁コーチャーの林コーチだけ見て走った。正直驚くようなあたりだった。高校時代でもなかなか出ないような。(金属から木製のバットになったが感覚の違いなどは)高校時代から練習では(木製バットを)ずっと使っていた。全く違和感はないし、むしろ木製バットの方が打ちやすいくらい。(投手の球も速かったと思うが、速い球に対しての自信などは)速い球にあまり自信はない。(オープン戦では)数字や結果自体は普通というか、そんな感じだが、自分の中で思っていたよりも大学生の球について行けると感じた。 (母校の東邦高校がセンバツで優勝したが)同じ高校の先輩でもある一塁手の小西(慶治、法4)さんと『東邦が優勝したから絶対何かいいことがある』と言うようなことを話していた。だから今日の勝利は東邦のおかげでもあるかと。後輩たちが優勝した瞬間は『自分も負けない』と思った。(2番という自分の打順については)高校時代もずっと2番だった。2番という打順が自分の中で一番居心地のいい場所かなと思う。打球の速さなどは最初苦労したが、先輩方やコーチに教えてもらった。直接教えてほしいと頼むこともあったが、先輩方からもたくさん声を掛けていただいたのですごくありがたかった。室内練習場が人工芝なので、そこでたくさん打球を受けて練習した。(チームの立ち位置は)まだ1年生なので、自分ができることを考えていきたい。まだ周りのことなどが見えていないと思うし、そこは主将の大智さんに任せて、自分のことは自分でやっていきたいし、とにかく元気よくやることが自分の役割だと思うので、元気よくフレッシュにやっていきたい」

*Twitterでも試合の速報をしています。併せてご利用ください。(@koma_baseball)

次戦、1部リーグ対亜大第2回戦は4月9日(火)11:00~明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

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