• 今季チーム初ゴールを決めた薬真寺=中央大学グラウンドで(阿部愛実撮影)

  • キャプテン・星は積極的に声を出し続けた

  • 無失点勝利に貢献した松村

  • 横山はけがからの復帰を果たし、体を張ったプレーを見せた(岡田あおい撮影)

10番薬真寺が決めた!今季白星発進!!

[サッカー部]第24回東京都サッカートーナメント学生系の部・準決勝 対拓大戦(2019年03月27日 23時12分)

第24回東京都サッカートーナメント学生系の部・準決勝 対拓大戦が3月24日、中央大学多摩キャンパスサッカー場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】
☆駒大1-0拓大

【得点者】
63分:[駒]薬真寺 孝弥

【メンバー】

GK
1 松村 優太郎[3年=長崎総科大附高]

DF
2 深見 侑生[3年=駒大高]
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 真下 瑞都[2年=矢板中央高]
5 桧山 悠也[1年=市立船橋高]

MF
7 荒木 駿太[1年=長崎総科大附高]
8 横山 玄徳[3年=千葉U-18]
10 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高]
13 江崎 巧朗[1年=ルーテル学院高]
14 米田 大介[2年=浦和東高](→85分 12 竹上 有祥[3年=駒大高])

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース](→76分 19 森本 ヒマン[2年=矢板中央高])


【SUB】

GK 21 八木 大政[3年=熊本ユース]
DF 6 猪俣 主真[1年=三浦学苑高]
MF 23 藤原 拓海[2年=山梨学院高]
MF 29 西田 直也[1年=駒大高]
FW 19 土信田 悠生[1年=高川学園高]


主将・星の新生駒大サッカー部の初陣となった拓大戦。昨年出場した天皇杯に向け、天皇杯の予選となる東京都トーナメント学生系の部の初戦を迎えた。

スタメンには昨年度Bチームで活躍していた江崎、米田がトップチーム初出場。
松村、横山はけがからの復帰戦となった。

今季から駒大の10番を背負うのは薬真寺。桧山、猪俣、荒木も来年度2年生ながら背番号一桁台と今季も活躍が期待されている。

フォーメーションは昨年度から1枚変化した、4-5-1の形。しかし、ワントップの高橋にロングボールを供給し、セカンドボールを奪取した薬真寺が、サイドにはたきチャンスを作る駒大サッカーは健在だ。

試合開始直後の前半5分には左サイドを突破され、ペナルティエリア内まで侵入されるが、真下が冷静にクリア、その後も横山がクリアするなど徹底した守備が続いた。前半35分には右サイドを突破され、ペナルティエリア内からシュートを許すが、松村のスーパーセーブで前半をスコアレスで折り返した。

前半は格下相手に本来の力が出し切れない歯がゆい状態が続いたが、後半に入ると駒大に好機が到来。後半13分に桧山の裏へのパスに高橋が反応し、左サイドを駆け上がる。荒木には繋がらず得点とは惜しくもならなかったが、オフェンス陣の攻撃のリズムが噛み合いだした。後半18分、松村からパスを受けた桧山が前線へ早いボールを出す。反応した高橋は裏へのパスを供給し、裏へ抜けたのは薬真寺。相手GKの頭上を越す技ありシュートを放ちそのままゴール。少ない人数とタッチでゴールを奪う駒大の真骨頂を見せ、先制点を奪った。

薬真寺のゴールが決勝点となり試合は終了。守備陣は課題は残るとしたものの、相手の猛攻を無失点でおさえ、結果は完封。次戦は明大と対戦する。昨年も3月31日に同大会で対戦した、同じ関東1部リーグに所属する強豪だ。天皇杯に出るためには勝利が絶対条件な一戦となる。



◆秋田浩一監督
「(今日の試合を振り返って)出来は良くなかったけど、ゲームに負けて試合に勝ったという感じ。(失点を)0点に抑えられたという戦い方は前期も続くと思う。なによりもディフェンスが失点しないというそれだけが良かったことかなと思う。(前半0-0で、後半薬真寺選手が決めたが、試合展開としては)相手も高橋潤哉がヘディングで勝つと思っていなかったから、でもそこでちゃんと走っていった薬真寺がよかった。狙いの一つではあるので、それで点数を取れたのは。いままで薬真寺はどちらかというとパスを出す方で受ける方ではなかったし、点数を取るというよりは…。点数を取るというほうに目覚めてくれればなと思う。(今年から薬真寺選手の使い方は点を取る方へシフトするか)いや、彼に中盤点数取れるというのは世界のスタンダード、プロに行くなら点数を取れないと。その辺の意識も持ってもらおうと思っている。どうなるかわからないが、今のところはこれでスタートした。(新体制の公式戦は初めてだったが)厳しい。(オフシーズンの取り組み)守備力、早いポジション取り、動き出しというのをずっとやってきた。Jリーグでやっていたコーチが、アマチュアの目とプロの目で違う見方をしている。それを少しずつ受け入れてやっている。プロの方がずるいところもあるし、そういう言い方はしてはいけないがそういうのをちゃんとやればもうちょっと前からディフェンスは良くなると思う。(次戦への意気込み)ちょっと厳しいかな。筑波・明治・中央・法政はいまいちばん大学の中では上手い。勝負はまた別問題だが、我々はとにかくいまは勝負にこだわって、来週も我慢して我慢して勝利したい」

◆星 キョーワァン(法3)
「(今日の試合を振り返って)回される展開になるというのは分かっていたが、その中で粘って無失点に抑えたら、ワンチャンスあるかなと思っていた。内容はそんなに良くなかったが結果的に勝てたというのは今シーズン最初の公式戦としては良かった。(今シーズン最初の公式戦難しかったところは)やっぱり緊張しているかなというのを最初すごく感じた、そこは自分がもっと(公式戦を)経験している分みんなを良い方向に引っ張っていければ良いかなと思っている。(オフシーズンにどこを強化してきたか)今年は前からの守備っていう部分を監督もずっと要求していて、ハマったらしっかりっていうことをみんなで統一してやっていこうと思っていたが、なかなか試合を通して修正できなかった。次また来週に(試合が)あるので修正していきたいと思う。(無失点で試合を終えたが)やっぱり最後のところで集中を切らさず体を張れたというのは自信になった部分ではあるが、次戦う相手は監督1部リーグで戦う相手なので今日よりは厳しい試合になるかなと思う。その中でも無失点で抑えられたらそれは本当の自信になると思う。(イエローカードが多く出たが)余計なことをして貰うカードが多かったので、リーグ戦だったら1枚のカードがかなりチームを苦しめることになるので、自分がしっかり声を掛けていきたい。(普段から真下とセンターバックを組んでいるか)最近は真下とよく一緒にやっている。(同じ高校出身だがやりやすさはあるか)高校のときも時々組んでいたりしたのであまり気を使わず自分はやれている。真下はどう感じているか分からないが、個人的にはやりにくさとかはあまり感じない。やりやすい」

◆薬真寺 孝弥(市2)
「(新体制での初めての公式戦だったが試合を振り返ってみて)全然(ダメ)だなというのが正直な感想。あまり点を取れる気がしないし、上手い選手もそんなにいないし、ゴール前に行く回数も少なかったのでまだまだだなという感じ。(自身のゴールシーンは)キーパー出てるのが分かったので、蹴っただけ。ボールが来そうな雰囲気だったので、走ってよかったかなと。決まるとは思った。(今年は得点には絡みたいか)自分がほとんど取る気持ちで頑張りたいと思う。(オフシーズンは)とりあえず走りがきつかったので、走りを強化した。(エースナンバーの10番だが)去年(中原)輝くんがつけていたので、輝くんには負けないように3年生とか関係なく頑張りたい。(次戦の意気込みは)次も点を取って勝てるようにしたい」

◆松村 優太郎(市3)
「(今日の試合を振り返って)自分としては無失点で終われたという事で良かったと思うが、課題の見つかる試合ではあった。一つひとつのプレーはもう少し大事にしていきたい。(けがで出られない期間などのありましたが)久しぶりではあったが、いつもと変わらずやった。(オフの期間はどこに重点をおいて練習したか)いつもと変わらず練習をしてきた。(最終学年で背番号「1」になったことについて)最終学年という事で、後輩たちに良いプレーでしっかり。良いプレーをしたら後輩も後に続いてくれると思うので、プレーで後輩達に見せたい。(輪島コーチから何か言葉は)終わった後は特には言われていない。ハーフタイムは「キックはもう少しリラックスして蹴った方が良いよ」と言われた。(今日の調子は)今日は特別良くはない。ただ、失点しなかったことは結果としては良かった。課題が見つかったのでまた練習して頑張りたい。(一週間で修正したいところは)キックの質と距離。(次戦に向けての意気込み)次は(中大と明大の)勝者。次も簡単な試合ではないと思うが、チーム全員で必ず勝ちたいと思う」

◆横山 玄徳(歴3)
「(副将としてオフシーズンの取り組みは)2月はとにかく走ってそれだけを考えていた。副キャプテンとしてチームをまとめようとしたけど、そんなキャパシティはないなと。言葉で言うほどないので、そこは(竹上)有祥とかに任せて僕は自分のことをやって背中で見せることを意識した。3月は(星)キョーワァンや(高橋)潤哉がいない時期があって、自分が1番上でキャプテンみたいにやっていた時期に気負ってしまった。いつものプレーができなくて一番苦しかった。それでも乗り越えられたから、今があると思う。経験ができて非常に良かった。(去年は怪我があったなかで悔しい思いをしたが)今日もキックオフ前に水摩さん(水摩貴志コーチ)に声をかけてもらって「やっと試合に出れる」と。非常に嬉しくて心も躍ったので、長かったけど、それなりに意味のある一年だったと思う。(水摩コーチとはコミュニケーションをとる機会が多いか)そうですね。水摩さんには悪い時からいい時までずっと見てもらっているからめっちゃいい人ですね。(江崎との連携は)ずっと巧朗とやっていたから、そんな新しい感じはなかった。実戦が初めてで、多分緊張もしていたと思う。その分自分が声を出して体を張れればいいだけ。(ファーストプレーからガツんと当たっていたが)最初はファウルでもいいから行こうと思っていた。あそこをファウルなしで取れるようにしたい。(今日は体を張っていたが、地震のパフォーマンスを振り返って)行けるところは要所要所で行けていたが、ちょっと一直線になりすぎてボランチのポジションを開けてしまうことがあった。そこをコーチ陣に指摘されたので、次から修正して、行くだけではなくバランスを見ながらやりたい。(無失点勝利について)めちゃめちゃ大きかった。今年は守備が大事と言われてきたので、それを実戦で結果として出せて良かった。継続して次もやっていきたい。(去年はこの大会から勢いに乗った中で、この大会の位置付けは)次が分け目というか。悪い意味で去年との違いが出ると思う。次をとにかく。絶対に強いと思うけど、少ないチャンスを生かして、守備は無失点を意識して勝ちます。(自身の目標は)チームの目標になるが、『インカレで日本一』。そこに自分がどう関わっていけるか。副キャプテンだし、しっかり試合にも出つつ体張って、最後は秋田監督に『こいつがいて良かった』と思わせるのが目標」

発行冊子最新号一覧背景(左)

サッカー部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)