• 準優勝の環太平洋大。前列右から3人目が野村監督=神宮球場で(中川達夫撮影)

  • 6回適時打に放った祝出に拍手を送る野村監督(左から3人目)

  • 試合中は積極的に選手に声をかけた

  • 試合後はすぐに円陣を組んで選手を労った

立正大が明治神宮大会9年ぶりⅤ!駒大OB野村監督の環太平洋大は初優勝ならず

[硬式野球部]明治維新百五十年記念第四十九回明治神宮大会決勝戦(2018年11月15日 19時56分)

明治維新百五十年記念第四十九回明治神宮大会決勝戦が11月14日、神宮球場で行われ、駒大OB野村昭彦監督が率いる環太平洋大は立正大に敗れ、初優勝はならなかった。

立正大 001 000 140 =6
IPU 010 030 000 =4

 環太平洋大は初の決勝進出、立正大は優勝した2009年以来2度目の決勝進出となった。環太平洋大は2回1死二塁から7番梅本が右中間へ適時打を放ち先制も、直後に1死一塁から8番佐々木勝の左越適時打二塁打で同点とされる。それでも6回裏先頭の3番安藤の二ゴロを伊藤裕が一塁へ悪送球し出塁すると、続く志賀の左翼線二塁打、相手野選で満塁とし、1死後梅本が右前適時打で勝ち越し。さらに8番祝出が右前適時打、代打高橋が右邪犠飛で続き、3点差をつけた。直後の7回1死二、三塁から佐々木勝の左前適時打で追い上げられるも、続く代打奥田のスクイズを投飛併殺に打ち取った。しかし8回1死三塁とされると、3番小郷に中前適時打を浴び1点差。さらに続く4番伊藤裕に初球を左翼ポール際へ運ばれる逆転弾を許してしまった。9回裏2番押部が左中間三塁打で好機を作るも、無得点に終わり立正大が9年ぶり2度目の優勝が決定。ベンチ入り25人中22人を起用する野村監督の采配も実らず、環太平洋大の初優勝はならなかった。

◆環太平洋大・野村 昭彦監督(1991年卒)
「(試合を終えて)母校も、昨日の先輩の関西国際大も負けて、僕も負けたら3タテくらうと思って頑張ったけどね。やっぱり強かった。ピッチャーが3人いるし、バッターも小郷君、伊藤裕君、木下君とクリーンアップがしっかりしていた。(終盤逆転されてしまったが)普通の1回戦なら勝ちきれるけど、決勝戦の独特の雰囲気で焦ってしまった。それは本人たちが経験しないとわからないことだから。(試合後に選手に話したことは)『あなたたちは頑張った。悔しいならまた頑張りなさい』と言った。(監督就任の経緯は)この大学で講義をされていた方から『指導者を探しているけど、おまえどうだ』と声をかけられた。(太田さんからの教えで特に生きていると感じるものは)やっぱり人間力じゃないかな。『野球人の前に人として』というのはずっと言われていたし、野球やっているだけでいいということはないから」

◆立正大・坂田 精二郎監督
「本当によくやってくれた。リーグ戦がまれに見る混戦で、プレーオフをやって、全国大会にもその厳しさの経験を持ってこれたので、リーグ戦がここにつながったのかと思う。(逆転弾は)小郷が出たことによって、向こうは走ってくると警戒した。伊藤もそれをわかっていたから初球のストレートをしっかり叩いた。これまでチームでやってきたことだけど、一発で仕留めてくれたのはさすが。本当に頼もしくて、勝負強さが大事なところで出てくれた。自分としても助かった。(7回のゲッツーの場面は1塁走者だけがスタートを切り、3塁走者はスタートを切っていなかったが)サインミス。全員でカバーしようと声がかかっていて、全員が気持ちを切らすことなく、落ち着いて試合運びをした結果ああいう逆転になった。(序盤はあまりヒットが出なかったが)向こうは丁寧に投げてきたので、謙虚さを持ってつなぐ気持ちを持って攻略していこうと言った。(主将の伊藤裕の失策から勝ち越されたが)影響力があるから重たいなと思ったが、全員がカバーしてくれた。3回あるから1点ずつ取ろうと焦ることなく丁寧にやってくれたので、感謝している。(先発の釘宮については)釘宮がよく引っ張ってくれた。状態はよくなっていたので、迷うことなく『決勝は任せるぞ』と言っていた。欲を言えば9回まで投げて欲しかったが、そんなに甘いものではない。リーグ戦で頑張ってくれた3人が決勝でも抑えてくれてよかった。『何かあったら糸川』と思っていたが、打順の兼ね合いと延長も考えてああいう形になった。(今後に向けて)前回は優勝して2部落ちしたので、たまたまで終わらないように。すぐに現実が待っているので、東都を戦い抜くためには先を見ていかないといけない。使命感を持ってチーム作りをしていきたい」

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