やっぱり野球は9回2アウトから!緒方サヨナラ打で王者・東洋大に先勝
[硬式野球部]東都大学野球秋季1部リーグ対東洋大1回戦(2018年10月09日 18時16分)
東都大学野球秋季1部リーグ対東洋大1回戦が明治神宮球場で10月9日に行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。
東洋大 000 001 000 =1
駒 大 100 000 001x =2
打安点
(8)若 林530
(7)緒 方311
(4)菅 野300
(3)岡田耕400
(5)平 野310
(9)酒井良210
(2) 長 300
(D)新 田300
(6)砂 川300
計2961
回 打安点
辻 本 8 2/3 3041
○白 銀 1/3 100
初回に若林楽人(現2)が中前打で出塁すると、緒方理貢(法2)の犠打と相手先発梅津晃大の2度の暴投で幸先よく先制する。その後も今季初スタメンの砂川修(経4)が5回までの2打席で15球使うなど梅津に球数を投げさせると、毎回のように走者を出し、ペースを掴んだ。しかし、追加点は奪えずにいると、6回表先発の辻本宙夢(政4)が先頭の小峰聡志に左越三塁打から同点に追いつかれる。さらに8回にも先頭の津田翔希に中前打を許した。だが、続く小川翔平が送りバントの構えを見せると、ピックオフプレーで津田を刺し、流れは渡さず。辻本は9回途中までを4安打1失点に抑える好投だった。すると9回裏2死から若林が三塁前内野安打で出塁すると、続く緒方が初球を左中間へ。打球を左翼手が処理する間に若林が一気に生還し、サヨナラ。対国学大2回戦と同様の9回2死からの得点で3連覇中の東洋大に先勝した。
◆大倉 孝一監督
「(試合を振り返って)形は出来ていたのだけどね。タイムリーが早めに出れば楽だったんだろうけど、向こうのピッチャーも良いからね。(持ち味の粘りは出ていたか)粘るというかこっちは2点目欲しいし、3点目も欲しい。先頭バッターが出る、出たら送っていく、狙っていくという形がずっと出来ていたので、それを続けていくということを意識していた。(相手の梅津投手に140球近く投げさせたが)当然彼のコントロール的なところも分かっているので、球数を投げさせていくというのは最初からの攻め方だった。(今日スタメンの砂川選手の選球眼などが光ったが)もう4年生であれくらいのことはやる、というのは計算している。あとは他の選手との兼ね合い。今日は砂川をショートに入れた。(辻本投手も100球以上の力投だったが)安定していたので、あとは点数の動き次第で他のピッチャーにどう繋ぐかということだけを見ていた。本当コントロールのキレも良かったんでね。(2番手の白銀選手も対戦は一人だけだったが安定感が見られた)まあ一人だったので何とも言えない。だけど当然向こうのバッターと点差を見ながらうちができる準備は全部やっていく、ということだったので2アウトだけども白銀を出していくということを決めた。(三者凡退は7回だけで、打線に繋がりがあったが)タイムリーが出るか出ないからしょうがないのでね、もう形を作っていくということだけを一生懸命みんなやっている。(連敗の立正大戦から空き週あっての今日だったが何か選手に伝えたか)いや、もう同じこと。ずっと同じことをやっていてそれが出来るとき出来ないときがある。出来なかったら立正大戦のような試合になるし、きっちりやっていけば勝つ確率が上がるから、落ち着いていこうということの繰り返しだね。(サヨナラの緒方選手は)9回の裏なので、向こうにエラーが出るかホームランになるかサヨナラヒットが出るか分からないんだけども、もう繋いでいく繋いでいく繋いでいくていうことがたまたま9回だった。なのでサヨナラ勝ちになった。(サヨナラのとき東洋大の外野が前に出ていたように見えたが)前もそうだしレフト線に寄っていた。でもそれは緒方のデータを取ってやっていることだろうから向こうの考え方。(すごく元気な声がロッカーから聞こえてきたが)勝ったんだから良いんだけど、勝っても負けても雰囲気とか前向きな姿勢というのは絶対変わっちゃだめということを言い続けているので。そういった意味ではみんな胸張って野球やっているよね。(次戦に向けて選手たちに声はかけたか)次はピッチャー対策が変わってくるだけ。さっきのような形を作っていったり粘ってやっていくということはずっとやるわけで。そこをもう一回整理してということを言った。(明日に向けて一言)いやあ頑張るよ。ここから中盤残された試合を全力尽くさんでどうするんだと。(去年の秋も東農大戦の連敗から負けなしだったが)負けたくはないんだよ(笑)。そうなっちゃうだけの話で。どんな流れになろうが、同じことをらしく続けていくだけです」
◆酒井 良樹主将(法4)
「(今日を振り返って)辻本が踏ん張ってくれたのでこういう展開になったというのもあるが、打撃の中で形を作ることが出来ているので、良い試合運びが出来たかなと思う。(立正大戦の2敗からの東洋大戦だったが主将としてどんな声をかけたか)とにかく本当に切り替えて、カードは残っているので前向きで全員でやっていこうということを話した。その中で、1年かけてこういう1点差のゲームを想定した練習をしてきたので、もう普通にやれば問題ないという話もした。(相手の梅津投手に140球近くを投げさせたが)やっぱり良いピッチャーになればなるほど打つのが難しくなるので、いかに球数を投げさせていかに終盤勝負するかという野球が出来たんじゃないかなと思う。(前回の試合で途中代打を出されたがその悔しさみたいなのは今日あったか)まあ、しょうがない。チームが勝てばいい。(今日の自身の評価は)一番良かったのが、(6回に)レフト前で出塁したとき。あそこで3人で終わっていたら絶対に流れが悪くなっていたと思うので。2アウトから出てその後も(長)壱成が繋いで、流れが相手に行かなかったので良かったかなと思う。(ロッカーから元気のいい声が聞こえてきたがチームの雰囲気は)最高に良い。(明日に向けての意気込み)もう一回全力で全員でやっていきたいと思う」
◆緒方 理貢
「(打ったのは)外のまっすぐ。外のまっすぐを張っていたら、その通りにきた。9回表こっちがピッチャー代わったときに(センターの)若林と『次まわってくるから頑張ろう』と話したら、その通りになった。決めようと思ったわけではなくて、まっすぐきてくれとしか思っていなかった。(相手先発が上茶谷ではなく梅津だったが)別に誰がきても一緒。嫌な感じはなかった。(8回の途中から甲斐野が出てきたが)いつも終盤に投げてきて、抑えられていたので、次はやってやろうと思っていた。(サヨナラ打は)紅白戦ではあるが、公式戦で初めて。(打った瞬間は)(若林に)走ってくれ!と思った。(今季の調子は)よくはない。打ちミスが多いし、フォアボールでもいいのに打とうとしすぎて、初球から簡単にフライを上げたり、ゴロを打ったりしている。納得していない。(今日はチームとして打席で粘りが見られたが)絶対勝つと思って空き週から練習していた。まず1つ勝ててよかった。(スタメンに砂川選手が入ったが)自分の前を守ってくれるので、安心できる。打球が飛んだ瞬間に『(砂川)修さんなら大丈夫』と思えるので、修さんの方が安心感がある」
◆辻本 宙夢
「(試合を振り返って)いいピッチャーが揃っているチームだったので、ロースコアになることは考えていた。粘り強く投げようと思った。(どのような気持ちで入ったか)春に優勝してるチームなので、もう一回秋季リーグで対戦するときは負けたくないと思っていた。結果的に勝ててよかった。(自分たちは何回もチャンスを作れていたが)チャンスは作れていていつか点が入るとは思っていたので、点が入るまで自分が粘っていこうと思った」
◆若林 楽人
「(よく走ったが)きつかった(笑)。外野の位置を見ていたので、打った瞬間行かないといけないと思った。ワンバウンドした後、けっこう跳ねてくれた。(ホームインした瞬間は)(5回に)バントミスして悔しさが半端なかったので、よかった。緒方ありがとう。(3安打したが、それよりもバントミスの方が印象的か)あそこで決められればもっと楽な試合になったと思う。(9回の投手交代の際に緒方選手と話したそうだが)『絶対1、2番にチャンスがくるぞ』と言っていた。本当によかった。(東洋対策は)上茶谷を打ち崩すことを重視していて、上茶谷を打ち崩したら勝てるというつもりだった。ただ、1週間徹底的に速いピッチャーの対策はしていたので、誰がきても練習でやったことをやろうという感じだった。(チームとして打席で粘りを見せたが)ボール球を見極めて、甘い球をしっかりコンパクトに打つことができたと思う。(次戦に向けて)東洋に勝たないと優勝はないと思っている。春に負けているし、絶対に勝つ」
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次戦、1部リーグ対東洋大戦第2回戦は10月10日(水)13:30~明治神宮球場で行われる予定。
■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分
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