• 同点ゴールに喜ぶ渡辺(右)と矢口。奥ではマネージャーも大喜び=ダイドードリンコアイスアリーナで(中川達夫撮影)

  • ショートハンドゴールで先制を許した(田上佳雅撮影)

  • 菊池がチームを救った(大黒哲志撮影)

  • 何度も突破を図った矢口だが、相手選手に阻まれる場面も多かった

約6倍のシュートを浴びるも、ワンチャンス生かし昭和大と引き分け

[アイススケート部](2018年09月17日 16時59分)

平成30年度関東大学アイスホッケーリーグ戦2部対昭和大戦が9月17日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。
結果は以下の通り。

駒 大1-1昭和大
   (0-1)
   (1-0)
   (0-0)

【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第1ピリオド
07:33 [昭]伊藤〔-1〕
第2ピリオド
23:12 [駒]渡辺(矢口、茂内)〔+1〕

 序盤から相手に攻め込まれる試合となった。4分には自陣で平入駿(商3)がパスをカットされて、5分にも自陣でのフェイスオフを受けた小笠原偉大(営1)がパックをコントロールできず相手に奪われて、共に大ピンチを迎えるも、GK菊池亮介(仏2)の好セーブなどで難を逃れた。なかなか敵陣に攻め込めなかったが、7分交代で出てきたばかりの矢口隼樹(G1)が相手パスをカットし、ゴール裏をまわってシュート。これはゴール右に外れたものの、ここで数的有利になるパワープレーを得る。しかし30秒後、敵陣内で渡辺慎吾(営4)がパックを奪われると、逆サイドから慌ててカバーに走った平入もかわされブレイクアウェイに。菊池も及ばず先制点を許してしまい、渡辺はスティックを叩きつけて悔しがった。結局パワープレーはシュートなしで終了、その後も相手のペースが続いた。14分には相手の速い攻撃を受け、際どいシュートを浴びるがここはゴールポストに救われた。
 第2ピリオドに入っても、流れは変わらず攻め込まれる。それでも22分すぎにようやく自陣から出られるようになると、22分44秒再びパワープレーを得る。すると23分12秒、ゴール正面から渡辺がフワッとしたコントロールショットを放ち、ゴール前に陣取っていた小笠原がのけぞるようにこれを避けると、パックがそのまま相手GKの右肩口を抜けゴールイン。ワンチャンスを生かし、同点に追いついた。
 その後も防戦一方の展開は変わらず。反撃しようにも攻撃の起点になるパスがあまり通らず、攻め込んでもなかなかシュートを打たせてもらえなかった。それでも守備で意地を見せ、FWの矢口や小笠原も守備に奔走した他、菊池が好セーブを連発。菊池は相手シュートへの反応後に体勢を立て直すのが早く、常に相手のシュートコースを限定。相手のシュートミスも誘った。試合はそのまま終了、シュートは4本対23本と圧倒的な差をつけられたものの、貴重な勝ち点1を手にした。

◆渡辺 慎吾主将
「(試合を終えて)勝ち点を取れたのが1番よかった。それに尽きる。完全に負け試合だったが、運よくシュートが入ったし、(菊池)亮介止めてくれたし、全てにプラスに働いてくれた結果だと思う。(今日の狙い、目標は)攻められることはわかっていたので、失点を少なくすること。それを上手くいなしながら、守って守ってワンチャンス狙えればという感じだった。わりと狙い通りの結果にはなったが、決していい内容ではなかった。(確かにシュートミスに助けられる部分も多かったが)あそこを決められるのが上智だと思う。今日は(パスを)出されてもなんとかなったが、次は(パスを)出されたら終わりだと思わなきゃいけない。(今日の攻撃面は)全部だめというか。初戦の一橋とレベルのギャップがあったので、臨みにくい試合ではあったが、だとしてもできなさすぎ。中でプレーできないし、DFからもいいパス出せなかった。最後の方になってようやくいい縦パスとか出せるようになったし、FWもそういう動きをしてくれたのはよかったが、それを1ピリからやらないともちろんだめ。(攻撃の起点になるパスが通っていなかった印象があるが)DFから見ると、相手がニュートラルゾーンにいたときに味方と相手が同じゾーンにいて、すごくパスが出しにくかった。それでDFが寄せられてしまって、パスが出せなくなったりした。そこはどうにかしないといけなかった。(同点ゴールについては)自分と相手のDFが一直線上、相手GKが自分から見て右側で、そこに(小笠原)偉大もいて、相手GKは見えていないなと思った。『一歩左にずれて打てばGKとパックを結んだところに偉大がいるな、枠に飛ばせばいいかな』と思って飛ばしたら入った。(同点で終盤を迎えたがチーム内で引き分けでもいいという考えだったか)元々勝ち点を取れればいいと話していた。(次戦に向けて)次が1番しんどい試合になるので、死ぬ気で戦いたい」

◆菊池 亮介
「(今日の全体的な感想を)春の大会を優勝したチームに対して引き分けに持ち込めたのは良いことだと思う。攻められるシーンは多かったが、パワープレーで得点は決められた。悪いところはパワープレーにもかかわらず、簡単な1本のシュートで先制点を決められてしまった所が課題。(失点の時を振り返って、要因は何か)結構ああいうブレイクアウェイされた時に自分が止める気持ちが強いのでバタフライするタイミングが早かったりする。それを最後まで相手の動きを見て座るなり、スタンドアップした状態で止めるなり、最後の判断が早いので判断をギリギリまで待つようにするのが次の試合までの課題かなと思う。(試合終了の際に天を仰がれていたが)シュートを打たれて攻めこまれていたが、最後のエントリーする直前までは良い感じの攻めもできていたし、10秒を切って2‐2か2‐1の状況にまで持ちこめていたので、シュートに行くまでのスピードなどがあれば逆転勝ちができたのではないか。実際勝ちたかったし、引き分けになると上位リーグに行ける可能性が薄れてしまうので、悔しかった。(次戦の上智戦に向けての意気込みを)自分が入学してから上智には1度も負けていないので、失点してでも絶対に負けない気持ちで行きたい」

◆小笠原 偉大
「(ドローとなったが)立ち上がりが悪く序盤から攻められ、シュートを何本も打たれていた中で同点となったことは前向きに捉えて良いのかなと思う。(昭和大戦は一つの山場になると話していたが)昭和と上智のビデオを皆で見て、マークする相手を決めたりした。(相手の背番号17番と77番に攻め込まれる場面が多く見られたが)パックキャリーがメインで、こっちのディフェンスゾーンまでトップスピードの状態で攻められてしまった。止められなかったのは課題。(相手にシュート数で上回られたが)うちのシュート数が4本だったということで攻めの形を見直す必要がある。ディフェンスゾーンからきれいにパックを出せなかったのも課題。(週末には上智大戦だが)そこまでに練習試合があるので、攻撃の形、個人的にはブレイクアウト、ルーズパックを課題として練習していきたい」

次戦、対上智大戦は9月23日(月)19:30からダイドードリンコアイスアリーナで行われる予定。

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