• 勝利した喜びに浸る完山=後楽園ホールで(田上佳雅撮影)

  • 20歳の誕生日を金星で飾った松下(増田昇悟撮影)

  • 本来の調子を取り戻してきた杉山(田上佳雅撮影)

  • 以前負けた相手に雪辱を果たした嶋田(増田昇悟撮影)

  • リーグ戦初出場の濱村

松下、完山の大金星で東洋大から勝利 総合力光る

[ボクシング部]第71回関東大学ボクシングリーグ(東洋大戦)(2018年05月26日 22時09分)

 1部リーグ第2節対東洋大戦が5月26日行われた。結果は以下の通り。

☆駒大5―4東洋大

【ライトフライ級】
○杉山広将(営3) WP(4-0)川谷●
【フライ級】
●濱村悠太郎(市1) RSC(2R0”46)福井○
【バンタム級】
○市川春希(営4) WP(5-0)田村●
○松下秀(政2) RSC(3R1”53)川田●
【ライト級】
○嶋田淳也(歴3) WP(4-1)渡来●
○完山隼輔(経1) WP(4-1)今永●
【ライトウェルター級】
●李鎮宇(市4) WP(0-5)中川○
【ウェルター級】
●山田陽一朗(G2) WP(0-5)原田○
【ミドル級】
●若谷豪(商1) WP(1-4)田中○

※WPはWin on pointの略
※RSCはReferee Stop Contestの略で、負傷などで試合続行不可能と判断したとき、レフェリーが行う勝敗宣告のこと

 今年の優勝候補と取りざたされている東洋大相手に勝利を収めただけで十分に話題になるのだが、今回は松下と完山の2人の大金星が話題を総ざらいしたといっても過言ではないだろう。
 ライトフライ級で杉山が本来の強さを取り戻し勝利を収め、キャプテンの市川も持ち味の一発の攻撃力を生かしてダウンを奪うなどしてポイント勝ちし、バンタム級2番手として迎えたのは松下。リーグ戦は初出場なのに加え、全日本ランキングなどの実績もこれまで無かった選手だ。相手はバンタム級全日本9位。ここで設定された目標のもう一つ上を目指す日頃の積極的な姿勢が生きた。1Rの終盤にパンチで相手がよろけると、2R3Rと自信を高めていくように攻撃のテンポを上げていく。最終ラウンドに2度目のダウンを奪ったところで勝利が決まり、渾身のガッツポーズを見せた。自身がちょうど20歳になる節目の日に最高の形で花を添えた。
 さらに駒大の快進撃は止まらない。続く嶋田がライト級でポイント勝ちを収めると、続く2番手で現れたのは完山。相手は高校生時代に主要全国大会(全国選抜・高校総体・国体)無敗の8冠を誇る今永虎雅。でも完山は『絶対に勝てる自信があった』と自分が取り組んできた練習を疑わなかった。ラウンドの途中、自身が優勢であることを確信しても攻撃の手を緩めることはなかった。
 最終ラウンドが終わり、会場の人々が固唾を飲んで判定を見守る。一瞬の間をおいて手が挙がったのは青コーナーの完山だった。身の周りの環境を信じ、積み上げてきた練習を疑わなかったから、例え高校8冠の実績を誇る選手を相手にしても怖気づくことは無かった。
 チームは次節、大学ボクシング絶対王者の日大と戦う。今回、松下らレギュラーメンバーではない選手も勝利したことで総合力があることを他大に印象づけることができたはずだ。昨年、4-5で肉薄した相手に今年も雪辱を誓う。


◆小山田裕二監督
「(今日は東洋大を相手に勝利を収めたが)結果だけ見たら勝ったので良かったが、ここで気を緩めないように勝った者も負けた者も反省をしっかりしてほしい。まだ3戦残っているので。(試合に関して想定していたことは)東洋さんもけが人とか出ていて、うちも藤山(義範)(商3)を休ませたりしていたので、お互い様だったと思う。うちも東洋さんも代わりに出た選手が頑張ったという状況だった。そういう部分では正々堂々と戦えたのかなと。(初出場の選手が何人かいたが)リーグ戦に出場させる選手としては、チーム内で特に真剣に練習に取り組んでいて、強くなりたいという思いで練習している子たちを僕自身が出場させたいと思っている。他のチームメイトが頑張っていないわけではないが、(1年生に関して)今日出た3人はよく頑張っていた。(上級生の初出場の選手に関しては)松下はよく頑張っている。朝の練習も午後のジムワークも黙々と一生懸命頑張っているし。もともとはそんなに実力が上だった選手じゃないんだけど、一生懸命さを買ったというのはあるし、あと今年は初戦で阿部が勝てなかったりとバンタム級が手薄なので、実力がある阿部選手以外の選手を使うとどうなるかなということで起用した。まぁ5戦トータルで考えないといけない。トータルで考えて、どこが使い時なのかを考えながら選手を起用して。山田に関しては、先週出た中川が腰にけがをしていたので。本当は中川の方が実力はあるんだけど、その次に実力がある山田を起用した。(ライトウェルター級以降の選手の起用に関しては模索している状態か)その通り。模索中。競ってくる試合になると重量級の選手も重要になってくるので」

◆杉山広将
「(今日の試合を振り返って)相手は年下で絶対に負けられないなと思った。前回の試合ではあまり気持ちが入ってなかったので、今日は気持ちを前面に押し出して、気持ちを前に出していこうと決めていた。それが上手くいった。(チーム一番手として意識したこと)僕は去年もリーグ戦に出ていたが、自分が勝った試合は良い流れでチームが勝つことができていたので、自分がトップバッターで良い流れを作ろうと思ってやった。(ペース配分は)スタミナなどは気にせず、全て1ラウンド目からどんどん行こうという気持ちでやった。(初出場の選手が多い中、経験者として)やはり初めてだと力んでしまって普段出来るような動きもできないのでリラックスして、(リラックスを)しながらも気持ちを出していければ良いと思う。(どのような試合になる事を想定していたか)相手がジャブを出して、距離をとってワンツーを踏み込んでくるなと思ったので、相手がワンツーを打つ前に自分から攻めて先手を打って接近戦になったら動いて打つ事を意識した。(次の日大戦)今日のように自分がトップバッターとして良い流れを作って、チームのいい流れを作りたい」

◆松下秀
「(試合を終えた今の心境)勝てて嬉しい。初めてリーグ戦に出してもらえて、TKO勝ちできたのが。今日がちょうど自分の20歳の節目の誕生日で、今日は絶対うやってやろうという意気込みがあった。それが実現できたのは、どこの大学よりも練習しているんだという駒澤のチームの一員としての気持ち。自分の後の(嶋田)淳也先輩も完山くんも勝ってくれたので最高の気分。(TKO勝ちに関しては)想像通り。相手は同じ中国ブロックで何度か対戦したことがあり、手合わせで練習試合もしたことがある選手。自分の持ち味はスタミナなので、スタミナを使って押し切るのが今回の作戦だった。作戦通りできたので今日は良かった。課題としては相手の懐に入った時に自分から打てていなかったので、そこが課題。これからの練習で意識していきたい。(チームが5-4で勝利したことに関しては)東洋大は先週、東農大に勝っているので東農大相手でもこの調子で勝てると思う。日大戦も東農大戦も中大戦も僕が活躍してチームに貢献できたら良い。(今日の試合までの日々の練習で意識してきたことは)朝練。朝練の練習メニューの中に400mトラック2本を設定されたタイムで走るというのがある。チーム内でタイムを競っている中で、1番2番になる、きついところで頑張るというのを毎日続けた。自分自身はもともと走るのは得意では無かったが、設定されたタイムを切ろう、ではなくてもっと大きく越えてやろうと続けたら気持ちがついてきて3R目にTKOできたので、そういうところからの重要性を実感した。コツコツと真面目にやることだなと。自分なんて名前が通っているわけでも、全日本ランキングがあるわけでもない。でも今回ランキングがついている相手に勝てて、(日々の)積み重ねだなと思った。自分はボクシングがそんなに強くなくて、他の人にどういうところで勝てるか考えた結果、走りしか無いと思ったので、そこをしっかり取り組んだ。(残り3戦続くが)これで勝ったからと浮かれずに、次も勝って良い流れを作れる選手になりたい」

◆完山隼輔
「(今日の試合を振り返って)とりあえず勝てて嬉しい。(強豪相手だったが)今まで2回戦って2回負けていた。でも自分には(今回は)絶対勝てるという自信があったので、今までやってきたことを全部出せた。(勝てるという手応えを感じたのはいつか)駒澤に来て、練習の雰囲気や監督の指導を見て、絶対ここ(駒大)が一番だなと分かった時。ここで頑張ったら絶対強くなれるなと思った。(試合で意識したこと)絶対に気持ちで下がらないことと、前に出ること。やはり相手が名前が通っている選手で、誰がどう見ても勝ちの試合をしないと勝てないと分かっていたので、自分がポイント的に勝ってると思っても満足せずにどんどん手を出すということを意識した。(リーチの長さを生かしていたように見えたが)普段から監督やコーチの指導でリーチを生かすようにしている。(前回は勝ったものの練習の成果が出せなかったと言っていたが)今回は出せたが、まだまだもっと自分はできると思う。でも、(雰囲気にのまれて硬くなってしまった)1戦目があったからこその今回。あの経験で今回うまく動けるようになったのかなと思う。(練習の生きてきた点)1戦目は緊張でダメで空回りしていたが、(今回は)冷静に普段できていることや監督やコーチに見てもらっている動きに徹することができた。(次の日大戦について)勝ったことは嬉しいが、けがをしたらダメなので、残り3戦全部出て全勝できるようにしたい。そのために、次絶対勝てるように気持ちを切らさずに練習をやっていきたい」

◆山田陽一朗
「(今日の試合を振り返って)忍耐力というか、頑張らなくてはいけないと感じた。基本的なことが足りないのかなと思った。気持ちの部分でも出して行くしかないのかなと思った。(一番足りないと思った部分は)全部足りなかったと思う。手数だと思う。(初出場の中で硬さなどはあったか)あった。(リーチの長さなどは)短くはないと思っている。(今日意識したこと)練習でやった事をやろうと思って、試合に臨んだ。よく(本番は)練習の何割しかでないなど言うことがあるが、今回は練習の1割も出せなかったかなと思う。(次も強豪が相手だが)次出られるか分からないが、今日色々な課題が見つかったのでそれをしっかりと意識してこれからの練習に活かしていきたいと思う」


★次戦、日大戦は6月9日(土) 第6試合 後楽園ホールにて行われる。
(JR中央線・都営三田線 水道橋駅 徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 徒歩10分、都営大江戸線 春日駅 徒歩10分)

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