• 主将の1勝がチームの流れを呼んだ=港区スポーツセンターで(田上佳雅撮影)

  • 渾身のフォアを放つ橋本

  • 格上相手に逆転勝ちまであと一歩のところまで迫った玉置

  • フルゲームを制し、安堵の表情を浮かべる西村

  • 日体大戦での絶対的な勝利を誓うチーム

5度のフルゲームも実らず 僅差の逆転負け

[卓球部]平成30年度春季関東学生卓球リーグ戦(筑波大戦)(2018年05月26日 00時02分)

 5月25日、港区スポーツセンターにて春季リーグ筑波大学戦が行われた。結果は以下の通り。

駒大3-4筑波大

【T】○水谷良紀(営4)3-0(11-9、11-8、11-7)村田●
【2】●橋本拓磨(経2)2-3(11-9、5-11、11-8、6-11、7-11)坪井○
【3】○西村星哉(商1)3-2(3-11、11-7、11-6、12-14、11-6)田中●
【M】●西村・渡井丈人士(経1)2-3(11-7、5-11、11-13、11-8、11-13)三浦・坪井○
【5】○渡井3-2(8-11、11-6、13-15、11-7、12-10)原田●
【6】●玉置怜央(営3)2-3(10-12、7-11、13-11、11-9、7-11)三浦○
【7】●上野亨樹(応3)0-3(10-12、8-11、6-11)梅崎○


 選手が口を揃えて「この試合に懸けていた」と臨んだ筑波大戦。前半戦で早大に1勝し、勢いをつけて臨んだ後半戦。トップに起用されたのは主将の水谷。ラリー戦に持ち込み、ストレート勝ちでチームに勢いをつける。2番手に起用された橋本は昨年の全日学選抜王者の坪井をフルゲームまで追い込む。3番手の西村が後半にかけて相手の粘りに苦しみながら競り勝つと、迎えたダブルス。渡井と西村は高校時代、国体で静岡県代表として切磋琢磨してきた仲だ。実績で上回る相手に対し臆すること無く第1ゲームをものにする。だが、第2ゲームで相手の修正力の高さを見せつけられる。第3ゲームも第4ゲームもそれぞれカウント5-0や6-0にしても追いついてくる。勝負はここでもフルゲームに。最終セット。デュースまで持ち込むが相手にレシーブのコースを読まれるなどして落とす。
 ここで大会規定により台を2台使っての対戦に。5番手の「お祭り男」渡井もフォアで押し切るなどしてフルゲームを制す。続く6番手に起用されたのは1部では初出場の玉置。相手は昨年の関東学生選手権2位の三浦。「1部の雰囲気に最初は自分のプレーができなかった」と2ゲームを連取される。そこで、ベンチの長崎監督が「思い切ってやってこい」と背中を押す言葉をかける。すると、練習してきたというサーブのコース分けなどで徐々に流れを引き寄せていく。だが、相手はあくまで格上。そう簡単には勝たせてくれない。フルゲームに持ち込み、最後は競り負けたが、1部リーグのデビュー戦としては内容の伴う1戦となった。
 3-3で迎えたオーダーのラストを飾ったのは上野。チームの命運を一身に受けて臨んだが、相手の巧みなプレーや勝利への重圧を前に力尽き、ここで4時間にも及ぶ勝負に終止符が打たれた。
 明日迎える相手は昨秋の入替戦を制し、同じこの春からの昇格組の日体大。最後まで油断できない試合は続く。「絶対に負けられない」と肩ひじ張らず、今の活気あるチームの勢いを生かしたその先に残留が見えてくる。

◆長崎隆志監督
「(キャプテンをトップに起用したのは)状態が非常に良かった。今の彼ならやってくれると信じていた。(想定していた展開は)やっぱり4-3のフルセット、デュースになって勝つってくらいの接戦になることは予測していた。(玉置選手は2ゲーム取られてからのフルゲームマッチだったが)前半は縮こまっていて自分のプレーができていなかったから、『思い切ってやってこい』と声はかけた。でも相手も関東2位の選手だから甘くはないよね。(1週間空いたがどんなことを選手に話してきたか)前半戦の結果が1勝4敗で後半戦に懸けなければいけないことはみんな分かっているはずだったので、あえて特に声はかけなかった。(途中から2台での対戦となったが、それは結果に影響したか)難しいよね。うちだけじゃないけど、分かれてしまうことで応援する人数も減るわけだし。(試合を決定づけたところは)ダブルスのところだね。あそこで最後フルセットで落としたのが後になって痛かった。でも結果としては負け。あそこで勝っておけばというのはたらればの話で。ただ、相手も1部の学校で決してうちの方が力が上というわけではない。向かっていくという気持ちは明日まで変わらない」

◆玉置怜央
「(2セット取られてからフルセットまで持ち込んだが)最初1、2セット目は6番手という大事な場面だし、久しぶりにリーグ戦に出していただいたので緊張とかでサーブが偏ったりして自分のプレーがあまりできていなかった。でも徐々に雰囲気にも慣れてきて自分のプレーができてきて、自分としては0-2から良いプレーができてきた印象。自分のプレーができたからフルセットまでいけたと思う。(最終セットをどういった心境で迎えたか)序盤はいろいろなアドバイスをもらって気楽にプレーができていて、完全に流れが来ていた。でも5-1でリードしている場面から前半にサーブが効いていたことからサーブで点を取りたいという気持ちが強くなってしまって、ずっとラリーで粘ってきたのにサーブに頼りきりになってしまい、その後もプレーが硬くなってしまって挽回されてしまったと。(このシーズンに練習で意識してきたことは)長崎監督に言われていたことだが、試合運びが単調になってしまうのでサーブのコースの配分を変えたり、サーブを出す立ち位置を変えてみたりした。(今回練習してきたことをどれくらい出せたか)50パーセントくらい。(明日は負けられない一戦になるが)日体大戦も出られる機会があるのであれば、今日の悔しさというか失態を無駄にしないように、この気持ちを無駄にしないように明日は全開でしっかりと自分のプレーが100パーセント出せるように頑張りたい」

◆橋本拓磨
「(今日を振り返って)相手は格上だったが、序盤から意外と自分の卓球ができてサーブもけっこう効いてて、2-1でリードしている時までは心に余裕があったが、2-2になってから勝ちを意識してしまった。そこが反省点。(明大戦ではトップで起用されたが、そこから練習で取り組んできたことは)1部校の選手はサーブやレシーブの質が高い。明大戦では自分のサーブが思っていたより効かなくて、そこから日頃の練習から試合で出すようなサーブを出したりして練習した。(練習していた間のチームの雰囲気は)もう今回の筑波の試合に全てを懸けていたので。落ち込むところもあるとは思うが、まだ後半戦は続くので気合いを入れてやってほしい。(明日の日体大戦は)自分は1部でまだ勝てていない。自分も勝って、チームも勝てるように頑張りたい」

◆渡井丈人士
「(今日どんな気持ちで臨んだか)筑波戦に勝つか負けるかで入替戦かどうか決まる試合で、早稲田からの1勝も今日勝てば影響すると思ったので、向かっていくという気持ちを忘れずにプレーをした。(1週間空いたが練習ではどのようなことを)日大戦のダブルスの最終セットで取れるところを落としてしまったので、台上の細かいプレーや、最後に1本取りたい時に何をするかというのが曖昧だった。それで負けてしまったというのもあって自分の中でも勝負どころの1本の取り方とか、どうすれば前半に自分のプレーをうまくやっていけるか、自分の長所を改めて見直した。短い期間なので、できないことをできるようにするというより長所を伸ばすイメージで取り組んだ。(ダブルスに関しては)負けたが、前回の負け方よりは良い負け方ができた。オールセットのデュースの場面でチキータで返したが、ちょうど相手の待ってる位置にいってしまってスーパープレーもあってしょうがない部分はあるが、それにいくまでの5-1でリードしている場面で凡ミスが出てしまった結果がデュースに持ち込まれたといものだったので、リードして競り合ってゲームを取れるというよりもリードして勝ち切りたい。(どんなにリードしても追いついてきたが)相手は格上なので。強い人はやることに無駄がないので、そういうところが自分たちは甘いのかなと思った。(今日のシングルスを振り返って)前半にプレーが硬くなってしまったり、団体として2-2で力みが入ってしまったところがあって『勝たなければ』という気持ちが出てしまった。自分でも抑えているつもりだったがレシーブが浮いてきたりしてしまった。それを4セット目くらいから柔軟に対応して、いつも通りのプレーをしようとやったら、調子も上がってきた感じ(春リーグ最後の一戦をどう迎えたいか)本当に負けられない戦いだが、勝つ負ける考えずに一球一球必死に食らいついてやっていくしかない。いつも通り気迫のあるプレーでしっかりチームに良い流れを作っていきたい」

★春季リーグ最終戦 日本体育大学戦は5月26日㈯ 11:00~ 港区スポーツセンターにて行われる。
(港区スポーツセンター JR田町駅徒歩5分)
なお、この試合に勝てば6月9日㈯に行われる入替戦への出場が決まる。

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