• 個々の能力を上げていかないといけないと語った齋藤=キッコーマンアリーナで(石曽根和花撮影)

  • アタック、レシーブ、ブロック全ての面でチームに貢献する能力を持つ森田(岡田あおい撮影)

慶大に敗れ、現在リーグ10位。残留を懸けて残りの試合に挑む

[男子バレーボール部](2018年05月02日 15時13分)

 平成30年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦、対慶大戦が4月29日、キッコーマンアリーナにて行われた。結果は以下の通り。


<スコア>
駒大0-3慶大☆
1set(22-25)
2set(21-25)
3set(21-25)


<スターティングメンバー>
2 丸山航(国4)
4 宮崎敬(歴4)★
11 谷平拓海(現3)
13 齋藤浩貴(歴3)
18 山田大悟(経2)
19 森田凌雅(営2)
22 山根晏輝(G2)★
23 谷崎晃平(商2)

★はリベロ


<最多得点>
齋藤浩貴 12得点 {アタック 27本中11本(決定率40.7%)、サーブ 1本}


 第1セットは相手の先制点からスタート。序盤から山田や森田を中心に攻撃していくが、中盤でミスが目立ち慶大にリードを許す。終盤に差し掛かり、齋藤や谷崎のパワーあるアタックで追い抜くが、相手の力に圧倒され22-25で第1セットを失った。
 第2セットは中盤までは齋藤、谷平、森田などのスパイカー陣が奮闘し、ポイントを稼ぐ。しかし、慶大のブロックやサーブに翻弄され、思うように流れを持ってくることができない。終盤にメンバーを入れ替え、流れを変えようとしたものの、うまくはまらずに、ペースを乱されたまま21-25でこのセットを落とした。
 第3セットは森田のサービスエースや谷崎のスパイクで慶大と並ぶが、相手からのボールにお見合いが生じるなどのミスから連続失点を許してしまう。追い上げようと後半から齋藤、山田、森田、谷崎らスパイカー陣の攻撃が順調に決まるが、点差を埋めることができず、21-25で慶大にストレート負けとなった。
 現在、駒大は2勝6敗で1部リーグ10位。1部残留に向け、今後対戦する下位2校との直接対決が鍵を握る。


◆鈴木淳平監督
「(今日の総評は)1セット目に先手が取れて少しリードしてスタートしたが、途中からブロックされて失点、相手のサーブで崩されてからの失点とあまりいい形ではなかった。それが、毎セットのように相手のサーブが前に落として揺さぶってきて崩されてブロックされて、ボディブローのように効いていた。それに対する策がうちの選手は後手に回った。(相手のチームの特徴は)去年とメンバー的にはそう変わらず。高さのあるブロック、左利きの選手の決定力…去年より精度が良くなったのかなと思う。ブロックの高さ、そろい方、コースのふさぎ方、左利きの選手のバックアタックのトスが少し低くなってそのタイミングにうちは遅れて最終的にはノーマークになった。そういう点では今日は(相手が)いい準備ができていた。勝ち星にはあまり恵まれていないが、今日の内容だったら十分自分たちの準備してきたことを出し切っていたのではないかと思う。(昨日の試合から坂口選手をピンチサーバー以外でも起用していたが)ひとつは、森田がサーブレシーブで集中的に狙われて崩されていたこと。特に、短いサーブで前に取りに行くときのレセプション。(前と後ろの)どちらをふさぐかと考えると、前をふさげば後ろを狙わせてアウトを誘うことや、最悪崩れても繋いでいくという対処ができる。そのことについて昨日の状況だと坂口に交代して、そういう部分でのミスは、よっぽどいいサーブなら誰でもあるが、森田がその状況でやられているというのを見て後から出ていったので、伝わるだろうという面で昨日は起用した。今日に関してもそういう場面があったので、できればそこは森田が対処してほしいが、なかなかそうは行っていなかったので、坂口や曽田で補強する形だった。(坂口選手の特徴は)サーブレシーブが安定していて、サイドのアタックでブロックアウトを確実に取る。多少トスが悪くてもそういう打ち方ができ、ブロックの枚数が増えて、きちんと形を作られても微妙にコースを変えたりタイミングをずらしたりしてブロックアウトを上手く取れるという特徴を持つ選手。(GWで次戦に向けてどのような準備をしていくか)試合後のミーティングで伝えたのは、これだけ内容がなく結果も伴わない試合をしたということはいっぱいダメ出ししなければいけないことがあるだろうということで、全体としては2点。1点は、修正をしないといけないということ。感じるままにああしなきゃこうしなきゃだと具体性が欠けるので、今日と昨日の試合のビデオを見て、まずは自己分析をして個人の目標を立てて取り組んでくださいと。それだけの時間はあると思うので。ただ、いっぱいあると思う。それだけバレーの質が低い。そうなると、いっぱいある中で優先順位を決めて、やることを決めてできる状態で次の試合を迎えたいので、具体的にどういうことをするのか考えて練習に臨むようにと。GW期間中は練習試合をけっこう組んでいる。2部のチームとも、1部のチームともやる。もう1点は、上位や優勝などはありえないところまで来ているので、入替戦を回避するということを考えること。どちらにしても、きちんと的を絞って練習しないといけない。個人の目標を決めた上でできることできないことを把握して、全体の目標設定をもう一度議論する。最低限1部残留、入替戦まで行って勝って残るのが最低ライン、できれば入替戦を回避してもう1つ2つ勝って残留するのがベター。それをするには、相手がどうこうというのもあるが、相手の分析に時間を割きがちなところを今はしっかり自己分析すること。自分たちのチームの弱点、強みを7割くらい、相手チームに3割くらいの感覚で修正していきたい」

◆齋藤浩貴
「(今日の調子は)練習の時は良いと思ったが、いざ試合になるとあまり良くなかった。(今日の試合を振り返って)相手が高くて、シャットされたり、上から打たれたり、一本では決まらないだろうということは想定できていたが、ずっとやられっぱなしで対応できなかった。(サービスエースを決めたが)1本目をかなり奥に打ったので、その印象が相手に残っていて下がっているなと思い、2本目で前に打ったらうまく決まったので良かった。(橋本選手との入れ替わりが多かったが)個人的な考えとして、自分が止められなかったり、決められなくなったりしたら、橋本が入る。明治戦の時みたいな感じで。逆に橋本が決まらなくなったら、今日の試合みたいに第3セットから自分が入る。おそらくコーチが色々考えてくれた結果で入れ替わっていると思う。入れ替わるのはかなり悔しいが、結果に出ているから仕方がないと受け止めている。(次戦までに)残り3戦で、自分たちのバレーがまだできていないと思う。雰囲気を上げていかないと、ストレートでやられすぎかなと思った。2セット取られても3、4、5セットまでプレーできる雰囲気を作らなければいけない。また、チーム力を高めるためにも個々の能力を1、2回り上げていかないとチームとして上がっていかないと思う。個人的には、今季リーグから自分のプレーに波があって、原因はわかっているが詰めきれていないので、安定させていかないといけない」

◆森田凌雅
「(今日の調子は)いつも通り良かったと思うが、プレーの精度やチームの雰囲気が変わってしまったのは悪かったなと思う。(試合を振り返って)1本目のファーストのプレーがあまり良くなくてチームに迷惑をかけてしまったが、3本目や、勝負するところでちゃんと勝負できたので、そこは良かったなと思う。あとは、キャッチが安定すれば攻撃のパターンも出てくるので、もうちょっとファーストテンポをしっかりしていきたい。(自身の持ち味は)ポジションはどこでもやったことがあるので、拾って、打って、ブロックもできてというのが一番いいスタイルだと思う。(途中交代もあったが)それは先生が、後ろ3回代わってそこで流れを変えようということでやっていた。(次戦に向けて)すべてのプレーの精度を底上げして、ブロックとかレシーブの組織を今よりもよくしていこうかなと思っている」


次戦、対国士大戦は 5月12日(土)14時頃から日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館で行われる予定。

発行冊子最新号一覧背景(左)

男子バレーボール部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)