• 熱川はこのPKを含めて2得点を挙げた=山梨中銀スタジアムで(宮下 響撮影)

  • 待望の後期初ゴールを挙げた高橋

  • 赤き血の韋駄天・須藤は攻守に渡り大活躍

  • 終盤に投入された眞砂。積極的なプレーでチームを湧かせた

  • 徹底的にボールを追い、トップ下で躍動した大川

攻撃の形が噛み合い一挙5得点!今季初の連勝・無失点勝利!

[サッカー部]第91回関東大学サッカーリーグ戦・第19節・対東国大戦(2017年10月29日 00時54分)

第91回関東大学サッカーリーグ戦・第19節・対東国大戦が10月28日、山梨中銀スタジアムで行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

【スコア】
駒大5ー0東国大

【得点者】
11分:[駒]須藤
33分: [駒]高橋(大川)
47分: [駒]熱川
72分: [駒]熱川(安藤)
83分: [駒]薬真寺

※カッコ内はアシスト

【メンバー】
GK
1 輪島 稜[4]

DF
13 初芝 政弘[4]
4 星 キョーワァン[2]
15 須藤 皓生[3]
2 熱川 徳政[4]

MF
27 鈴掛 涼[3]
16 大塲 淳矢[3]
7 大村 英哉[4]
14 大川 雅史[4](→73分 24 薬真寺 孝弥[1])
11 安藤 翼[3](→82分 34 澤野 祐輝[1])
FW
19 高橋 潤哉[2](→89分 5 眞砂 慶太郎[4])

【SUB】
GK 21 角井 栄太郎[3]
MF 8 中原 輝[3]
FW 9 小田 駿介[4]
FW 10 小口 大司[4]

前節の勝利から一気に勢いに乗りたい中で迎えた一戦。この日はCKのこぼれ球を須藤が頭で押し込み、後期初めて先制点を奪う。さらに33分、敵陣ゴールラインを割るかというボールを大川が相手と競合いながら奪うと、中央へ折り返す。 PA内で待ち構えていた高橋が落ち着いて流し込み、エースが待望の後期初ゴールを挙げて2点のリードを持って前半を終える。
今日の獅子たちはここでは終わらない。後半開始早々、大村がドリブルで一気に攻め上がると、PA内で相手に倒されてPKを獲得。これをキッカーの熱川がしっかり決めて3点差。その後も熱川のこの日2点目となるミドルシュートや、薬真寺のリーグ戦初弾が生まれて5-0の大勝。降格争いから一転、インカレの出場権獲得が一気に近づく今季初の無失点勝利、さらに今季初の2連勝となった。


◆秋田 浩一監督
「(今日は快勝だったが)まあ快勝ではなかったけれど、思ったより点数が入った。一生懸命やっていたんじゃないですか。あとは諦めないでやっていたし、先週勝った勢いもあると思うが、今までよりは学生らしくやっていたと思う。(今季初の無失点勝利は選手たちのやりきる気持ちからか)プロではなく学生なので、 一番の優先順位はチームや仲間のためにやることだというのがベース。そういうのがあったと思う。(今期初連勝となったが、チームの中で何が変わったか)渡邉黎生の件(出場停止)もあったし、4年生とやれるのは残り3試合。笑って卒業させてやろうというのと、もう一つは無理かもしれないけど、インカレに挑戦しよういう目標になったと思う。(高橋潤哉に個人的に指導する場面が目立ったが)ボール入ったらミスしちゃうんです。自分の準備不足や予測しなかったりして。それが直れば上でやれると思う。連続して、絶えずどんなボールが来ても味方に渡せれば、相手はもっと嫌じゃないですか。そういうところをちゃんとやらないと、いい選手にはなれないよ、と。あいつは頑張れるだけの力を持っているんだけど、それを出し惜しみするからそれが気になる。(1年生の薬真寺と澤野について監督からの評価は)いいんじゃないですか両方とも。能力が2人とも高いし、来年には使いたい素材。薬真寺は落ち着いているから、どんな状態でもちゃんとボールを出せるうちにはあんまりいないタイプ。あんまりミスしないですね。なので、拮抗した場面でちゃんとやれる選手になってほしい。(今日の試合で課題をあげるとすれば)ボールを回された時にマークの受け渡しがちゃんとできていない。誰が行って、誰がついてというのをしっかりやるというのと、競合いと球際をしっかりしてほしい。(次節に向けて)一生懸命やりたい。勝ちたい。残り全勝でいこうとみんな言っているので、厳しいと思うけど頑張りたい」

◆熱川 徳政(歴4)
「(2得点無失点の感想)試合をやる前からやはり自分たちは4試合勝ち続けていかないと、インカレには行けないという厳しい状態であることはわかってたので、結果として2ゴールというのは嬉しかったが、何よりも無失点というのが本当に大きくて、全員でつかんだ勝ち点3だなというふうに感じる。(セカンドボールの対処について)普段からセカンドボールというのは本当に意識してるところで、そこを重点的にやったというわけではない。ディフェンスラインやボランチに対する声かけやボールが来る前のポジションなどは声をかけながらうまくできたかなという感じはある。(PKを蹴ることは決まっていたか)自分がキッカーであることは決まっていたので、あとは自信をもって蹴り込むだけというふうに思っていた。(ゴールパフォーマンスは決めていたか)いや、あの時は何も考えていなかった。(2点目ミドルシュートは前半に同じようなシーンがあったが、前半と比べて違いはあったか)前半のシーンで(点が)入らずフカしてしまったので、(2点目は)とにかく抑えて、枠をとらえれば入るというのは前半の感覚でわかっていたので、本当に同じような場面が来て、これは決めるしかないと思ったので、抑えて枠をとらえて入ったのでラッキーといえばラッキー。(チームの課題と自身の課題)チームとしては悪い時間・相手に押し込まれる時間を耐えることができたことは大きい。しかし最近、立ち上がりや試合終了間際などに失点するのが多いので、そこは一回一回の課題ではなくシーズン通しての課題だと思うので、立ち上がりと締めの部分がチームとしての課題。個人としては、パスミスの部分であったり、技術的なミスが本当にまだ多いと思うので、技術的なミスをもっと減らしていければ、個人としても上に行けると思うし、チームとしても勢いずいてくるように思う。(インカレについて)今日の試合勝つか負けるかで、残留争いになるのか、インカレの出場権を狙える立場になるのかという試合だった。監督にも今日の試合は本当に大事と言われていたので、チームで勝って上を目指してやって行こうというイメージでやっていた。これで残り3試合勝ってインカレに行くというようなイメージで油断せずにやっていければいいと思います。(次節に向けた一言)次の試合も変わらず自分たちのサッカーをして、変わらず勝ち点3をとって上に上に行くことだけを考えてやっていきたいと思う」

◆輪島 稜(経4)
「(無失点だったが)無失点は嬉しいが、勝たないと次がないのでなによりチームが勝ったことが嬉しい。その中で無失点という最もいい結果が出せたのはチームとしても、個人としても嬉しい。(今日の守備は)相手が裏に抜けてきたり、縦にボールを入れてくるところをしっかり掴んだり、マークを受け渡すところができていないときもあった。今日はそれがピンチにつながらなかったのがラッキーなだけで、強い相手だと一瞬のスキを突かれてしまう。ここより上を目指すとなると、1つ1つ突き詰めていかないと厳しい。来週修正できるように練習していきたい。(最近はCBが星選手と須藤選手だが)プライベートでもよく話す仲。どういうことを考えているのか、何をしてほしいかプライベートの会話でも少し話していて、いい関係になっていると思う。自分もあいつらもまだまだダメな部分もある。その時その時で指示を出して、すぐに修正できるようにならないといけない。(前半39分のCKの前に須藤選手を呼んでいたが)あれはゴールキックの時に高橋の位置を修正したかったので須藤に伝えてもらった。(前半で2-0になったが)サッカー界には2-0は危ないスコアという説がある。そういうところが今の自分たちが変わるところだと思うので、次の1点が大事だと話して後半に臨んだ。開始早々に(大村)英哉がPKを取って、ノリ(熱川)がしっかり決めてくれた。心に余裕ができ、ノビノビプレーできるようになったと思う。(次戦に向けて)インカレを目指している以上落とせる試合はない。次の試合も勝利を目指して、応援してくれる人たちのぶんもチーム全員で戦えるようにしたい」

◆大川 雅史(営4)
「(この試合を振り返っての感想)勝たなければいけなかったので、まず勝つことだけを意識していた。(2点目について)普段からボールを追えと言われていたので、追ったら結果良い形になってよかった。(周りのサイドとの連携)監督からはトップ下でサイドに抜けろという指示が出ていたので、それを意識して、厳しいながらもサイドに抜けて、チャンスを作れていたので、結果的には良かったかなと思う。(落とす役割ではなく、サイドに抜ける役割だったということか)そういうこと。(プレスについて)リードがあったので、本当にそれのおかげで走れた。これがスコアレスドローの時に動けたら、どんどん良くなるように思います。(今後の課題)勝つしかないので、内容をこだわらずに勝てればいいかなと思う。(次の試合に向けて)3連勝というものを自分が入学してから経験したことが無いので、ぜひ次(次節)に経験できるように、今から気を引き締めたいと思う」

◆須藤 皓生(営3)
「(試合を終えて)苦しい状況が続いていて中で前節勝利でき、この勢いで連勝したいと思っていた。失点ゼロに抑えて勝てたことがすごくよかった。雨の中駆けつけてくれた人のためにもチームが一丸になれたと思う。(自身のゴールで先制点を挙げたが)ラッキーな形だったが、いつボールがきてもいいように準備はしていたので決めるだけだった。(CKの前に数人で話し合う場面が何度かあったが)誰がどこに入るのかを決めている。(今日の守備は)相手のFWが中盤に落ちてボールを受けるタイプだったのでマークの受け渡しと、相手の11番は運動量が多くて裏に走ってくるのでそのケアを怠らないことを意識していた。まだまだ甘いが、ゼロに抑えられてよかった。(自身と星選手、輪島選手のコンビネーションは)(星)キョーワァンが前で強いタイプなので、僕はカバーに入ってという感じ。輪島君は常にビッグセーブを連発してくれるので、安心感を持っている。あとはもう少し声を掛け合っていけばもっともっと試合が楽になると思う。(このところスタメン出場しているが、どこが評価されていると思うか)監督から言われるのは足が速いという面。相手のスピードのある選手についていけるのが自分の強みだと思う。(スタメンに定着して変わったこと、得た手応えなどは)とにかく強い気持ちを持つこと。絶対負けないという気持ちを全面に出すことを意識している。試合前の気持ちの作り方も2年生のときと変えた。(次戦に向けて)次も絶対負けられない。インカレを目指せる立場になってきたので、落とさないように、気を引き締めていい準備をしていきたい」

◆高橋 潤哉(営2)
「(出場停止明けということで、この試合に懸ける思いは強かったか)個人としてチームにあんまり貢献できていなかったのがあって、その中でも出場停止明けの自分を使ってくれた。今まで4年生の選手が出ていた中で、自分が起用してもらったからには責任を持ってやらないといけない。そういうところでは1点取って勝点3を残せたのは良かった思う(6月10日以来のゴールとなったが、自身のゴールシーンを振り返って)いろんな課題がある中で得点が取れていなかったのもあって、決まった時は嬉しかった。あれも雅史くん(大川)がボールを追ってくれてクロスが来て、自分は触るだけだったので、チームメイトに感謝したい。(チームの攻撃の形が噛み合って5得点となったが)チームとしてサイドからというコンセプトがあるので、それをチームで徹底することが大事だと監督も言っていた。自分たちの中もそこから点が取れているので、手応えを感じつつ、得意としているセットプレーでも点が取れた。自分たちの良さが出せた結果、5点取れたと思う。(監督から期待を受けているが、それに関しては)監督の言っていることも、最初は考えたりして、自分の中に監督の考えがヒットしないときもあったが、今はとにかくチームのために自分がやらなくてはいけないプレーが、監督の求めていることが、自分のサッカー人生においてもすごく大事なことだと感じるので、そういうところでは監督の期待にもっと応えられるように質を上げていきたいと思う。(次節は前回対戦で2ゴールを挙げた日体大との対戦だが)チームとしてインカレ出場を狙っている意味でも大事ですし、相手どうこうではなく自分たちがやることをしっかりやる。しっかり考えて自分たちのサッカーをやれば自然と結果は付いてくると思う」

◆薬真寺 孝弥(市1)
「(後期初出場となったが、どんな想いがあったか)点を取るのも大事ですけど、チームの勝利に貢献したかったので、1点取れてよかった。(監督からどんなことを言われてピッチに入ったか)攻撃よりも守備を意識していたが、いけるところなら自由に行っていいと言われていた。(自身のゴールシーンを振り返って)自分の前にこぼれてきて、あとは蹴るだけだったので、クロスが良かった。(高校の先輩である安藤翼と共にプレーすることについて)小学校からずっとやっていたので、やっぱり楽しいです。(相手には高校の同期の宇高魁人がいたが)同じチームメイトと戦うのが初めてだったので、まあライバル感もあるので結構意識するが、点を取れたので良かったと思う。(監督から期待を受けていることについて)期待されるのはとても嬉しい。自分はプロになるのが目標なので、まずはチームの勝利に貢献して、最終的にプロになれたらいいと思う。(次節からどのように取り組んでいきたいか)メンバーに入ったら、点を取りにいくし、チームのために何ができるかを考えて、ひとつひとつ取り組んでいきたい」


なお、次節は11月4日、Shonan BMW スタジアム 平塚にて11:30から日体大と対戦する。

◆Shonan BMW スタジアム 平塚
〒254-0074
神奈川県平塚市大原1-1
・JR東海道本線「平塚」駅北口よりバス4番線に乗車、「総合公園」下車、徒歩5分
・小田急線「伊勢原」駅南口より「平塚駅北口」行、「平塚駅」行バス乗車、「共済病院・総合公園西」下車、徒歩5分

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