• 33組で自己ベスト更新の堀合=日本体育大学健志台陸上競技場で(石曽根和花撮影)

  • 同じく自己ベスト更新の小原(奥田葉月撮影)

  • 高本は惜しくも13分台ならず(奥野凌河撮影)

  • 設定タイムでまとめた工藤(石曽根和花撮影)

  • 加藤は同組の先輩をおさえ13:59.99でゴール(岡田あおい撮影)

ルーキー加藤が13分台記録!出雲を見据え上級生は課題が明確に

[陸上競技部](2017年09月25日 00時26分)

第258回日本体育大学長距離競技会が9月24日、日本体育大学健志台陸上競技場で行われた。結果は以下の通り(上位3名と駒大のみ)。


【5000m】
<33組>
1位 中川 翔太(日体大)14:09.07
2位 室塚 健太(DeNA)14:10.00
3位 黒川 翔矢(JR東日本)14:11.37
4位 小原 拓未(政1)14:11.70 ☆
7位 堀合 大輔(国3)14:15.11 ☆
12位 大坪 桂一郎(経2)14:19:48

<34組>
1位 イエゴエバンス(サンベルクス)13:48.22
2位 星 創太(富士通)13:55.02
3位 吉田 亮壱(日体大)13:55.52
7位 加藤 淳(経1)13:59.99
9位 高本 真樹(経4)14:02.12
11位 工藤 有生(政4)14:08.14
26位 伊勢 翔吾(経3)14:22.58
30位 下 史典(経3)14:44.47

※☆は自己ベスト



33組には堀合、大坪、小原が出場。
3人は集団の中央あたりからスタートした。4週目から堀合が集団の先頭へ出ると室塚健太選手(DeNA)とともにレースを引っぱっていく展開へ。大坪と小原も堀合らが引っぱる先頭集団の前方で落ち着いてレースを進める。そして残り1kmというところで先頭の選手がラストスパートをかけると、レースが大きくいた。集団は一気に崩れ、各選手がラストスパート。中でも小原はひときわスパートの強さを見せ、先輩2人をおさえて自己ベストのタイムでゴールした。堀合も自己ベストを更新したものの、ラストを上げきれず「満足はしていない」と語った。


34組には高本、工藤、下、伊勢、加藤が出場。
トップはイエゴエバンス選手(サンベルクス)、駒大勢は下を先頭に加藤、高本、伊勢が続き、工藤は最後尾付近からスタートした。
レースは半分をすぎたあたりからイエゴエバンス選手が独走状態に。下が続く第2集団の先頭に立つと高本、加藤が後を追い、後方では工藤が位置を上げ伊勢を抜いた。
序盤は好調に思われた下は3000m過ぎから大きく失速。工藤が駒大勢トップに立ち加藤、高本、少し離れて下、伊勢が続く形に。
ラストは第2集団が縦にのびるとスタートから継続して前方についていた加藤、高本がしっかりと食らいつき、最後は加藤が先輩をおさえ駒大勢トップでフィニッシュ。自己ベスト更新はならなかったが13分台を記録した。続く高本は14:02.12で惜しくも13分台とはならなかったが調子は上々。14分一桁が設定タイムだったという工藤は14:08.14でまとめた。




◆大八木弘明監督
「(今日の総評)全体的には加藤(淳、経1)が良くて、高本(真樹、経4)もまあまあ。工藤(有生、政4)はまああんなものかな。今日は14分一桁で走ればいいと言ってあった。下(史典、経3)がいまひとつ。自分のレースができていなかったなという感じがある。他は小原(拓未、政1)も含めた2名の者たち(堀合大輔、大坪桂一郎)は予定通りに大体は走ったかなという感じはする。夏合宿の成果というのが出ている者は出ている。後は疲労をどこまでとってしっかり調整していくかということが大事。今はまだ少し疲労が残っている部分がある。(チーム全体としては)まずまず。良いというほどでもないがまずまずかなという感じ。(出雲に向けて課題は)スピード。スピードがもう少しというのと我慢ができるかというところ。疲労が抜けているかどうか、そこだと思う」



<33組>
◆堀合大輔(国3)
「(今日の調子は)タイプ的に調子が良い悪いはないが、動き自体は悪くなかった。(レースプランは)自分の中では速いペースで走って、後半粘っていく展開を想定していたが、今回のレースはペースが速くはなかった。後半上げるように構えていたが、上げることができなかった。次のレースの課題になる。一桁を一つの目標にしていたから、どんな状況にも対応できるように前に出てレースを進めていた。(監督コーチからの指示は)レースが動いたときにしっかり対応できるように準備しとけと指示されていた。(自己ベストをとったが夏合宿の成果は)自己ベストは切らなければいけない記録だったが、満足はしていない。次のレースは決まっていないが、しっかりそこに生かしていきたい。(課題は)後半の上がりは課題になってくる。4000mまでちゃんと走っても最後、ペースが上がらなければ勝てないからそこを意識して走りたい」


◆小原拓未(政1)
「(今日の調子は)調整の段階ですごく上がってきていて今日は自信をもってスタートラインに立てたと思う。(レースプランは)タイムを狙いに行きたかったので、集団の先頭の方についていつレースが動いても反応できるように、とりあえず積極的に前に出ようと思っていた。先頭についていくという積極的なレースはすることができたが、集団自体のペースが遅かったので、ペース的には自分の思った通りに行かなかったが、レース展開的には思った通りに走れたと思う。(自己ベストを更新したが)どの大学の選手とも対等に走るためには14分1桁が最低だと思っていてそれを達成できなかったのは、自分の力のなさを感じた。だが、最低限ベストを出して、14分1桁いけるくらいのタイムでゴールできたのは少し自信になった。(夏合宿では)きついところで我慢できなかったりすることが多くて、それからそういった場面でも自分に我慢できるって言い聞かせてやるということを心がけており今回のレースではそれができたかなと思う。(今後は)今日は記録会で大勢の人が走っていて引っ張ってもらっていたが、駅伝では一人で走る場面が出てくるので単独走がしっかりできて今日のようなそこそこのタイムでしっかりまとめられる強い選手になっていきたいなと思う」




<34組>
◆高本真樹(経4)
「(今日の自身のレースは)今年の夏合宿は本調子ではなかったが、最高学年としてやらなければいけないという気持ちで、Aチームをしっかり引っぱっていけた。(夏合宿は)調子があまり上向きではない中で、やりきったということが自分の中で自信になって、去年(2016年9月日体大記録会)は調子が良い中で臨んで13分台を出したので、今日はその近くのタイムで走るのを目指して走った。終始落ち着いてレースを進められたのは良かったが、ラストで1年生に負けてしまい、あとはラストをしっかり出せていれば13分台を出せていたと思うと少し心残り。状態としては出雲に向けて良い方向に来ている。(今日の駒大全体として)1年生の小原と加藤は、夏合宿をしっかりやれていて、その中で今回のレースで小原は自己ベスト、加藤も自己ベストに近いタイムではしれたので、1年生は楽しみだなという部分がある。3、4年生は練習ができすぎていた分、うまく疲労が抜けきれていない状態だったと思うので、あと2週間でしっかり修正や調整をして出雲を迎えられればいいと思う。(出雲駅伝での目標は)個人としては、去年の出雲で納得のいく走りができなかったので、今回はしっかりチームの柱となれるように区間賞に近い走りをしたい。また、しなければいけない立場だと思っている。自分のところでしっかり流れを作る走りをしたい。チームとしては、厳しい戦いになると予想されるが、出雲は走ってみないとわからない部分も大きいと思う。今いるメンバーが120%の準備をして、その力を出しきれば十分戦えるのではないかと練習量からも感じているので、調整力をしっかり意識して、これからやっていきたい。(これから出雲に向けて何をやっていくか)メンバー全員がいい状態でスタートラインに立てるように。走ってケガをしたら元も子もないので、各自しっかりケアをして、エントリーされる全員がいい状態でやっていくのがベストだと思う。そこを意識していきたい」



◆加藤淳(経1)
「(今日の調子は)夏合宿でいい練習ができて、疲労もとれて良い状態でレースに臨めた。絶対走れるなと感じたから、調子は良かった。(走ってみて)終始余裕があって、第二集団を引っ張れた。(夏合宿の成果は)スタミナがついた。夏合宿前と余裕が違うからスタミナがついたと感じた。(レースプランは)後半上げて13分台というプランだった。4000mまで引っ張ってそのままのペースでいければ、13分55秒くらいでいけた。監督から一回休んで出ろという指示があったが、素直に聞きすぎて自分の調子にあったペースで行けなかった。あのまま自分のペースで行っていればもっといい結果になったと思う。(出雲駅伝に向けて)三大駅伝で区間賞を取ることが目標だから、最初の出雲でその目標を達成できるように攻めのレースをやっていきたい。(課題は)今日もそうだったが、ラストの切り替えができていない。切り替えにはスタミナやスピードも大事だから、練習の時もラストは余裕をもって走れるようにしたい。後半のペースアップが課題になる」

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