• 9回2死から盗塁を決めた諸積は青木の適時打で生還し吠える=神宮球場で(寒川朋子撮影)

  • サヨナラ打を放ち喜ぶ平野(左)

  • 好リリーフが光る白銀

  • 鈴木大智(法2)は10回に今季初出場を果たした(中川達夫撮影)

粘りの駒大!延長戦の末、名門対決制す

[硬式野球部]東都大学野球秋季2部リーグ対専大4回戦(2017年09月22日 21時54分)

東都大学野球秋季2部リーグ対専大4回戦が明治神宮球場で9月22日に行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

専 大 000 020 000 0 =2
駒 大 000 001 001 1x =3

      打安点
(7)緒 方410
(8)米 満521
(3)岡田耕400
(D)小 西200
 HD 菅 310
(5)平 野411
(9)酒井良430
  R9 諸 積000
(2) 長 200
H 岡 本100
2 鈴 木000
(6)青 木311
(4)田 中410
     計36103

        回  打安点
   辻 本 41/3  1942
   東 野  2/3  300
   ○白 銀 5  1910

先発の辻本宙夢(政3)は5回、1死一、二塁から右前2点安打を浴び依然1死満塁。しかし降雨のため約40分の中断を挟むと、代わった東野龍二(商4)が好投を見せ満塁のピンチを抑える。6回無死一塁の場面で米満一聖(市4)の右中間三塁打で1点を返し、9回、2死一塁から代走の諸積怜(心3)が盗塁を決めると青木健太(経4)が右前安打を放ち同点。試合は今季4度目の延長へ。10回裏、緒方理貢(法1)、菅力也(商2)などの安打で1死満塁とすると、平野英丸(地2)の犠飛でサヨナラ勝ち。東野から代わった白銀滉大(法3)も被安打1の活躍だった。
 日本一11回の駒大と1部優勝32回の専大。共に東都最多記録を持つ名門対決は4試合を経て、駒大が今季2つ目の勝ち点を挙げた。

◆大倉孝一監督
「(今日を振り返って)いつも同じことだけど、うちの野球を前向きに毎試合やっていくだけ。そういう風にやって、先に1点取られたけど必ず後半から最後には全員で盛り上がれる、ということをイメージして、粘って粘っていくぞと。塁に出ていくぞ、一人ずつ抑えるぞと。それが最後につながったかな。(中断の際ベンチのほうから大きな掛け声が聞こえたが)もう一回気持ちを切らさないように。試合に入る前にまた今日15回かもしれないよ、途中で大雨が降るかもわからないよ、すごい前半でリードされるかもわからないよ、それが全部想定内だと、どんな状況になっても、俺たちの野球を一人ずつつないでいくよと話していた。その確認をもう一回。ほら雨降っただろって(笑)。(ジャッジで流れが止まってしまう場面もあったが)一回(確認に)出たけど、出るだけで基本的には優しい監督だからさ(笑)。審判がアウトと言えばアウト、セーフと言えばセーフ。(高橋礼投手のアンダースローへの対応は)高めには手を出さずに、ベルトラインをセンター方向に打って返すということを徹底している。(9回の青木選手の同点打は)いつも言うのだけど、最後の平野だったり、青木だったり、この間の砂川のサヨナラだったり、これはもう巡り合わせ。誰でもその場面に来るぞということも言ってあるし、その時にチームが納得することをやろうと。(空き週があっての東農大戦だが)まだまだ課題は山積みだから。それを時間がある限り、詰めていけるように。もっともっとレベルの高いチームになれるように。(次戦に向けて一言)やることは一緒。ただ今度は農大なので、農大のデータをちゃんと整理をして、戦う準備をまたやる」

◆米満一聖主将
「(今日の試合について)勝てて嬉しい。(中断中には)集中力切らさないように伝え、準備していた。(準備として)逆転出来るように、イメージを超えた妄想をしていた。(4度目の延長戦について)自分でも驚いている。(最後のガッツポーズは)嬉しいしかない。(この勝ち点は)大きすぎる。取ったら絶対にいけるぞと話していて、かけてきていた。(1週空いての東農大戦に向けて)まだ出来ていないところ、ミスもあるので1から見直して臨んでいきたい」

◆青木健太
「(同点打は)2アウトだったが、なんとしても後ろにつなぐという意識で打席に立った。あまり考えず、きた球を振った。(2球目に諸積選手が盗塁を決めたが)絶対走ってくれると思っていた。ランナー2塁になるから甘い球がきたら(ランナーを)還そうとずっと思っていた。(延長が多いが)疲れました。延長にいくと僕らの野球ができるというか、負ける気がしない。延長戦の駒澤。粘り強さが出て、全員で勝ちを取った試合だった。(神宮でのプレーは)僕はずっと出ていなかったので、4年生で初めて神宮でスタメンで出られた。素晴らしい場所で、打撃と守備で盛り上げられた。(ここまでは)調子は悪い方だが、どういう立ち位置なのかは考えたら、球際や上位打線にどうつなぐかが大事になってくる。(次戦まで1週間空くが)1試合ごとにレベルアップできるように。準備して変わらずに強くなっていきたい」

◆平野英丸
「(サヨナラの打席は)流れはこっちに来ていたので、消極的にならず、外野フライでも1点と力まずに肩の力を抜いて打席に立った。(9回に追いつきベンチも盛り上がっていたが)延長になったら負ける気はしないというか、粘り強さが出てきた。本当に延長で勝ちきれたのは良かった。(ここまで延長戦が多いが)延長が続くほど、チームの粘りが出た。簡単に負けないし、成長している。まだまだもっと成長しかなければいけないところもあるが、今日の勝ちは良かった。(次戦まで1週間空くが)本当にいい形できているので、この調子を保って、さらに成長して、勢いを持って戦いたい」

*Twitterでも試合の速報をしています。併せてご利用ください。(@koma_basaball)

次戦、対東農大戦第1回戦は10月2日(月)12:30~大田スタジアムで行われる予定。


■大田スタジアムへのアクセス
東京モノレール 「流通センター駅」、「大井競馬場駅」 下車 徒歩15分

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