• 第2ピリオド、漆田が相手GKの肩口を射抜き、同点に追いつく=ダイドードリンコアイスアリーナで(岡田あおい撮影)

  • 1ゴール1アシストの新田(田上佳雅撮影)

  • この日は應援指導部ブルーペガサスが総出で応援

  • 「意地のぶつかり合い」だった両キャプテン対決

  • 試合の終盤の相手の猛攻を凌いだGK菊池

追いつき追いつかれ…大接戦を乗り越え、優勝に向けた大きな一歩!

[アイススケート部]平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦(2017年09月18日 10時55分)

平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦2部対上智大戦が9月17日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。
結果は以下の通り。

駒 大3-2上智大
   (1-1)
   (0-0)
   (2-1)

【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第1ピリオド
14:27 [上]〔EQ〕
第2ピリオド
26:30 [駒]漆田(新田)〔EQ〕
第3ピリオド
31:12 [駒]新田(漆田)〔EQ〕
36:53 [上]〔EQ〕
44:20 [駒]漆田(齋藤、茂内)〔EQ〕


 駒大は得点を互いに取って取られての上智大との大熱戦を制した。第1ピリオド、両チームとも無得点のまま最初のピリオドを終了するかと思いきや、残り33秒。駒大は一瞬の油断をついた相手に先制点を決められてしまう。しかし第2ピリオドで駒大が1点を取り返し、同点に追いつきやっと一安心。だがその直後、駒大は二人がほぼ同時に反則をしたことで一時、二人も選手が少ない状態でのプレーを耐える展開となってしまう。新田が今日の試合で一番長い1分半であったと語ったこの時間を、キーパーを中心とした守備陣がしのぎ第2ピリオドを終えた。続く第3ピリオド。開始5分ほどで駒大が得点し、このまま逃げ切れるかと思ったその時、すかさず相手も点をとり2-2の同点とされてしまう。第3ピリオド終了まで残り1分を切り、引き分けになるかと思われたその時、キャプテンの漆田が華麗に1点を決め、上智大学に勝利し、駒大の全勝を守った。

◆漆田椋主将(政4)
「ヒヤヒヤする試合展開だったと思うが)そうですね。相手のキャプテンは自分が1年の時からライバル的に認識してて、向こうも最終学年ということで、気合いが入っていた。気持ちのぶつかり合いだった。(シュート数が表しているように、だいぶ抑えられていたが)去年は攻めのチームだったが、今年は守りが中心なチームとなってしまう中で、少ないチームをどう決めるかというのが課題のチームで、それが今日は良い形で表れた。良い形で守れて、良い形で点を入れられた。(山場を前にどのような気持ちで臨んだか)相手も駒澤大戦を山場と思ってきていて、自分たちも山場だと思ってきたので、自分たちが一番気合い入ってて、「とにかく負けない」という気持ちで臨んだ。(キャプテンとして言ってきたことは)うちがほぼ未経験という中で、相手はほぼ経験者で、(ディフェンスを)抜かれないというのと、(うちのチームの大半が)未経験という中で皆がアイスホッケーを続けているのは楽しいから続けているのであって、自分としては、勝ち以前の問題でアイスホッケーを楽しくやれなくては意味がないと思っているので、『別にミスしてもいいから楽しんでやりなさい』と気持ちの面でチームには声をかけた。変に緊張してやるより、自由に楽しくやった方がのびのびとできると思うので。(今日はブルペのブラバンも応援に駆けつけたが)ブルぺさんには自分が1年の時からお世話になっていて、後藤くん(現代表)ら4年生には1年生の時からお世話になっているので、共に歩んできたと言っても過言ではないので、感謝してもしきれないくらい(ブルぺの)応援というのは自分たちにとって大きいもの。感謝を優勝という形で届けられたらな、と思う。(先週と同じように同点で迎えた第3ピリオドで、話し合っていたことは)自分たちのチームは本当に立ち上がりが悪くて、3ピリで一気に2点3点と点を入れるチームなので、同点の時点でもう勝ったと自分は思っていたし、皆も3ピリにかけていたと思うので、ベンチでも走れば、自分たちのペースで勝てるかなとは言っていた。あとは、『気持ちは負けんな』と。(今回はパックを相手に支配されている時間が多かった印象だが)経験者かどうかの部分(が大きい)。こっちが経験者3~4人なのに対して、相手はほぼ経験者だったので。その中で立ち向かっていくというのは大変だった。(相手は)去年のうちのチームのような状態。(今後も筑波大戦、昭和大戦と続くが)上智大が一番強いとは言ってきたが、昭和大も、筑波大も強くて、筑波大には練習試合で負けているので相性が悪いチーム。なので、ガンガン走って負けないようにしていけたらな、と」

◆新田禅道(仏4)
「(ゴールを決めたときは)相手のGKはそんなに上手くなく、どんどん打っていこうという指示があったのでそれに備えてリバウンドは準備をしていた。結果的にそれが入ってくれたことが良かったのだと思う。(ペナルティーでチームが不利になった時は)正直、やばいかなと思った。だが、小さく守って、打たせてもいいという考えでやった。あとはキーパーを信じて、自分はリバウンドだけは絶対に処理できるようにして頑張って1分半耐え抜こうと思った。今思えば、あの1分半がこの試合の中で一番長い1分半だった。(相手キャプテンに単独で攻め込まれてしまう場面があったが)あの人が上手だということは事前に知っていたので危険なように抜かれないようにだけしようと思っていた。外からは打たせてもいいからゴール前まで持ってこられないようにするのを心がけた。(シュート数が少ない中勝てた要因は)今日は要所要所の少ないチャンスをものにできた。それにディフェンス、特にキーパーが頑張って守ってくれてシュートもたくさん止めてくれたのが大きかったと思う。(キーパーには)今後も厳しい戦いが続いていくと思うが、自分たちも体を使って守っていくので、頑張ってほしい」

◆齊藤玄(政4)
「(久々の公式戦だったが)本当に久しぶりだったと思う。(昨年のチームと比べて)同じくらい仕上がっていると思う。昨年は個人の力のチームだったが、今年はチーム力で戦っているチーム。(次も筑波大、昭和大戦と続いていくが)楽な試合はできないと思う。自分自身も、去年優勝した経験があるので、今日の試合も冷静に周りを見ることができていた。そういった面で後輩たちを支えたい」

◆菊池亮介(仏1)
「(今回どんな思いで臨んだか)秋の大会の前から、上智大を乗り越えられれば優勝に一歩近づけると言われてきた。絶対に落とせない試合を勝てて良かった。(勝因は)(漆田)椋さんの1セット目の力もあると思うし、全員が勝ちに向けてこだわったから。気持ちの面で絶対負けない部分があった。1人1人が勝利への自信を持っていた。(2人もペナルティをもらったが)今大会で初めて2回連続でペナルティを取られて、しかも1人目が取られてから時間がそんなに経っていなかったので、本当に『早く2ピリ終われ』と思っていた。(齊藤選手が起用されたが)久々の試合だったのに、ブランクを感じさせないものだった。もともと経験者というのは知っていて、ペナルティを取られていた点を差し引いてもチームに良い空気をもたらしてくれた。(残り40秒で相手がタイムアウトを取ったが)あの40秒は長かった。少し近づいてくるだけでもシュートを打たれるのではないかと怖かった。これで決められたら、また3-3で同点になって引き分けになっていただろう、ということで実際は1点あったリードを、0-0の時と同じように、『止めてやろう』と臨んだ。(相手には速いシュートを打ち込まれて失点していたが)反応することはできたが、相手も相手だったので、変に緊張してしまった。そうして(普段は止められるシュートだったのに)1点目が入ってしまった。(今後も筑波大、昭和大と続いていくが)GKとしてできることと言えば、目標は完封。失点しても引き分けにさせないくらいのセーブをしていきたい」

次戦、対筑波大戦は10月7日(土)19:30からダイドードリンコアイスアリーナで行われる予定。

発行冊子最新号一覧背景(左)

アイススケート部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)