• 熱川は高校時代のチームメイト・明大櫻井と激しいマッチアップを展開した=味の素フィールド西が丘で(宮下 響撮影)

  • サイドから攻撃の起点となった大村

  • シュートストップの能力に長ける輪島はこの日もファインセーブを連発(石曽根和花撮影)

  • 眞砂は2試合連続スタメン出場し、気迫あふれるプレーを見せた

こぼれ落ちる汗と涙。明大に敗れ、全国大会出場ならず

[サッカー部]アミノバイタルカップ2017第6回関東大学サッカートーナメント大会・順位決定戦・対明大戦(2017年07月09日 12時14分)

アミノバイタルカップ2017第6回関東大学サッカートーナメント順位決定戦・対明大戦が7月8日、味の素フィールド西が丘にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

【スコア】
駒大0-1明大
 (0-0)
 (0-1)
【得点者】
76分:[明]中川(渡辺)

【メンバー】
GK 輪島 稜[4]
DF 須藤皓生[3] 星キョーワァン[2] 眞砂慶太郎[4](→68分 深見侑生[2]) 熱川徳政[4]
MF 大村英哉[4] 鈴掛 涼[3] 大塲淳矢[3] 中原 輝[3](→83分 安藤 翼[3])
FW 高橋潤哉[2](→81分 小口大司[4]) 室町仁紀[3](→75分 薬真寺孝弥[1])


【SUB】
GK鈴木悠太[1]
DF伊勢 渉[3]
MF福地拓也[3]
MF川崎貫太[3]
MF米田大介[1]

 気温が30度を超える中迎えた"最終決戦"。勝つためには得点が必要な駒大は、高橋と室町を2トップで起用し、攻撃的な布陣で臨んだ。前半から相手に決定機を何度も作られるが、守護神輪島がファインセーブを連発し、駒大ゴールを死守する。駒大も両ワイドの大村、中原が得意のサイド攻撃から何度もチャンスを作る。一進一退の試合が動いたのは76分。相手にカウンターから抜け出されて失点を喫してしまう。運動量が低下する相手に対して何度も攻め立てるが、あと1点が遠く敗戦。全国大会出場権を持つ7位にあと一歩届かなかった。試合後、満点の青空が広がる西が丘には選手の悔しさが残った。

◆秋田浩一監督
「(今日の結果を受けて)悔しいというか、もうちょっと動ければと思ったけど、それが実力。受け止めないとしょうがない。(高橋・室町の2トップ)点数が欲しいので、前線に速い選手を置くのがいいかなと思った。動ける選手がよかった。こんなに暑いと思わなかったが、2人ともそれなりに頑張ったと思う。もうちょっとだが、この夏で一皮剥ければもうちょっとよくなる。(2人にどんな動きを期待したか)裏に抜けるのとパスを受けること。両方似たタイプではあるが、両方のいいところをやれればいいと思う。高橋の強さと速さ、室町のポストプレーをもうちょっと、、、。相手にボールを回されるのは想定内だったが、そのボールを奪ったところを前の二人でやりたいというのが意図。2人の動き出しが早ければ、相手のゴールに迫れた。ああいうのをこれからも磨いていきたい。(運動量)もうちょっと動いて欲しかった。まあ頑張ったと思いますけど。他のチームの選手よりは走っていたと思うが、駒大にしては、、、。こういう暑い日は駒大の日だったので。昔は絶対的な選手がいたが今はそうではない。しょうがないです。(リーグの時と比べて選手を褒めるコメントが増えたが、選手たちに変化はあったか)あったらありがたい。今までよりは頑張ろうとかもうちょっと走ろうとかが見えてきている。我々は相手にボールを持たれることが多いので、そのぶん運動量を増やさないとしんどい。それも一つのサッカーだから。やり方だから。そういうので人より汗をかいたり、人より頑張ったりというのは人生でもいいことなので、それを身に付けるのは悪いことじゃない。(試合後、選手たちにどんな言葉をかけたか)悔しいし、こういうところで勝てないと上位には行けないという話をした。でも、多く試合ができたのでそういうところを経験できたのはよかったなと。この負けた悔しさを糧にしてまた一夏頑張れば、もうちょっと変化できればいい。監督・コーチを含めて変化できればいいと思う。勝負はこれから。(1点差の戦い)勝負弱いのと点数が取れない。少ないチャンスをものにしていかないとうちは上位に行けない。正確さを磨いていく必要がある。(後期に向けて)1-0だったのを1-1に、1-1を2-1にすればもうちょっと勝ち点が増えていく。そういうチームになっていけばと思う。そのつもりで練習していく」

◆熱川徳政(歴4)
「(今日を振り返って)今日勝てば全国、負ければここで終わりだったので、勝つということしか目指していなかった。でもここで勝てないのが自分たちの実力だと思うので、本当にこの悔しさを忘れないで、後期インカレに出て全国優勝するためにこの夏厳しくやっていかなければいけない。(攻守のバランス)僕が攻め上がった時にできたスペースを埋められなかったり、取った後のボールを大切にできていなかったり、かみ合わない部分もまだまだある。そういったところを詰めていきたい。(1点差の戦い)サッカーってチャンスを生かしきれないと、最後に決められて負けてしまうというのが自分の中にある。自分たちも最近そういう場面が多く、チャンスがあっても決めきれない。特にこの3試合はどのチームに対してもいい試合ができていたので、そこを決められたら勝利はもっと引き寄せられる。ディフェンスも失点してしまっているが、もっと無失点という部分にこだわっていかないと上には行けない。(後期に向けて)修正点は、決めるところを決める部分と守備の部分。失点しなければまず負けることはないし、リーグになると、負けなければ相手に勝ち点を与えることはない。守備は本当に無失点にこだわっていくのは永遠の課題。攻撃面は決めるところをしっかり決めるというところで、ゴール前とかは相手に蹴られても蹴り返すくらいの強い気持ちを持っていかないと、入るところも入らなくなってしまう。そこを詰めていかなくてはいけない。今日の試合とかも、相手がバテていた場面があって、その中で走力で勝ちきれなかったと思う。自分たちは運動量を武器にしていきたいと思う。そこを中断期間で頑張ったり走ったりしていきたい」

◆輪島 稜(経4)
「(試合を終えて)悔しい。それだけ。(前半から攻めこまれる場面が多かったが)前半は耐えようということだったので、相手にボールを持たれて守備する時間が長いのはわかっていたこと。前半はよく耐えたし、合格点だった。(決定的な場面を何度も防いだが)それが自分の持ち味で、そこを評価されて試合に出ていると思っている。しっかりやっていこうと思っていたので、そこはよかった。(今シーズン自身のパフォーマンスは)いいプレーができている時も、悪い時もあるが、結果につながっていない。どんなにいいプレーをしても結果が出ていないので満足はできない。(3連敗だがチームの雰囲気は)一昨日負けて、みんな相当悔しかったと思うし、自分も悔しかった。そこで切り替えて明治を倒そうとみんなで気持ちを一つになって頑張ったが、結局勝てなくて悔しい思いをしていると思う。(リーグ戦の時も勝てる時期と勝てない時期があったが)今回はトーナメントで勝てば全国に行ける。内容よりも結果を求めていたので、みんなで勝つために雰囲気は作っていけた。試合の中で相手より走るとか、球際を強くいくとか、相手を上回る何かがなかった。気持ちでカバーできる部分だと思うが、気持ちの部分でも勝てていなかったのでこの結果なのかなと思う。(試合の中で足りないと感じた部分や今後強化したい部分は)暑い時にこそ走れるのが駒大だと思うが、できていなかった。そういうところを気持ちの部分から鍛え直していかないといけない」

◆大村英哉(国4)
「(今日の試合を振り返って)守備は耐えられたところがあったが、攻撃は自分が決めるべきところで決められなかったことやそもそもチャンスがあまりできなかったことで勝てなかったのだと思う。責任を感じている。(試合中に意識していたことは)サイド攻撃なので、動き出しを早くすることは試合前から考えていた。試合中は相手より動き出しを早くすることや積極的に動いていくことを意識していた。(運動量は)きつかったが、そこはみんな同じ。自分たちは走り負けてはいけないと思う。もう少しがんばれたところだった。(今回が最後のアミノバイタルカップだったが)自分ちにとって総理大臣杯は最後だったので、全国へ行きたかった。個人的にも結果を残せずチームにあまり貢献できなかった。まだ全国はインカレがあるので、また夏に鍛えてこの借りを返したい。(リーグ戦も今大会も惜敗が多かったが)あと1歩とかぎりぎりのところで決められないところがここ数年の自分たちの弱さ。そこで、守備にしても攻撃にしてもあと1歩、足を出して走れるようになればもっと上に行けると思う。その点をこれからやっていきたい。(後期に向けて)前期で出た1点差のゲームや接戦を勝ち取ることが課題であり、後期はリーグなので負け試合は引き分けにして、引き分けのゲームは勝ち切ることがとても大事になってくると思うので、気持ちなど自分たちが大事にしている部分をもう1度みんなで見つめ直すことをこの夏にやっていき、後期はインカレに出場し、優勝できるようにしていきたい」

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