石毛宏典氏、母校で熱い講演会
[硬式野球部](2017年06月15日 17時32分)
6月8日硬式野球部OBで元オリックス監督の石毛宏典氏(昭和54年卒)の講演会が駒澤大学駒沢キャンパスで開催された。講演は「経済学部特殊講義Ⅰ(増田幹人先生)」の授業の一環で行われ、司会は元ゴルフ部主将の蓮見篤氏(平成28年卒)が務めた。
「四国アイランドリーグを起業して」というテーマで行われた講演。会場の1-301教場には多くの学生が詰めかけ、石毛氏の言葉に耳を傾けた。
石毛氏はまず大学時代とプロ2年目からの6年間野球だけの生活を送ったことを振り返った。野球が上手くなりたい一心で必死に野球に取り組んだことが今の自分を作ってくれたという。学生に向けて「3ヵ月でも半年でもいい。ほんの一時期しゃかりきになってみてもいいんじゃないか。その時に培ったものは自分の財産になる」と話した。
現役を引退したらアメリカに渡り、ベースボールを体感したかったという石毛氏。1997年ドジャースへコーチ留学し、メジャーリーグやマイナーリーグ、メキシコの独立リーグなどを見ていくうちに若者の夢を受け止める場を作りたいと感じたという。さらに若者のモラルハザードの問題などに接し、野球人の力や熱量を使いたいという思いもあった。
実際に2004年独立リーグ事業を企画し株式会社IBLJの代表取締役に就任すると、毎日のように四国の各県知事や企業人などに説明してまわった。好意的な反応ばかりではなかったが、苦労とは思わず、とても楽しかったという。レンタカーで四国中をまわった日々を「こういうリーグが日本に絶対必要だと思っていた。知識や理屈ではなく、熱い思いで人は認めてくれる。言い出しっぺの情熱が重要」と振り返った。
これまで独立リーグをはじめ多くの若者を見てきた石毛氏。講演中「社会で勝ち残るためにはいかに気がつくか。気がつかない人間の代わりはいくらでもいる」など厳しくも熱い言葉が数多く飛び出した。最後は「キャッチボールは投げ手が主役だが、大事なのは受け手。熱い思いを受け止める大人がみんなの周りに必ずいるので、一生懸命ボールを投げてほしい」とメッセージを送った。
※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。
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