• 初出場ながら堂々としたプレーを見せたルーキー松村=川口市青木町公園総合運動場で(柴崎拓見撮影)

  • 質の高いクロスで2度得点に絡んだ熱川

  • リーグ戦初ゴールの初芝(24番)。「入った瞬間は体中の疲れが吹っ飛ぶくらいうれしかった」

  • 応援団と喜びを分かちあう種岡。中盤の積極的なフィジカルプレーで相手攻撃陣を封殺した。

  • 駒大イレブンを支えてきた応援団。”声”でピッチの選手と共に戦う

“よっしゃー!!”轟いた駒大 初芝決勝弾で連敗ストップ

[サッカー部]第90回関東大学サッカーリーグ戦・第19節・対日本体育大戦(2016年10月23日 15時14分)

 第90回関東大学サッカーリーグ戦・第19節・対日本体育大戦が10月23日、川口市青木町公園総合運動場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


☆駒大3-1日体大
  (1-1)
  (2ー0)


【得点者】
34分:[体]高井(PK)
36分:[駒]星(大谷)
52分:[駒]大谷(熱川)
67分:[駒]初芝(吉岡)

前節不調だった中原に代え初芝、フィジカルトレーニングで戦列を離れていた星を、満を持して投入し試合に臨んだ駒大。ところが前半は相手のスピーディーな攻撃に守備のリズムをつかめず、最終ラインが下がる苦しい展開となる。この展開は34分に星がペナルティエリア内で相手を倒し、PKを決められ相手の先行を許すまで続いた。だがこの悪い流れを変えたのも星となった。左サイド熱川のクロスに大谷がトラップ。詰めていた星が右足で流し込み、同点。前半をイーブンで折り返す。後半、駒大は初芝をはじめとした高い位置からのプレスで相手の攻撃の芽を摘む戦術がはまりだし、試合を優位に進める。迎えた52分、CKのクリアを熱川が拾い再びグラウンダー気味のクロスを上げると、ゴール前に居合わせた大谷が“顔面で”ゴールに突き刺し逆転に成功する。攻める駒大は67分、右サイドでボールを受けた吉岡が相手のマークを振り切り絶妙なスルーパスを送ると反応した初芝が浅い角度から右足一閃。これがゴール左隅に決まりリードを2点に広げた。このリードを守り切り試合終了。連敗を2で止めた。


◆秋田浩一監督
「(今日は)前半は相手のボールを回してくるやり方、あとはクリアのボールを引いた相手にぶつけて落とされることがあって、そういった点で感覚が掴めずよくなかったが後半は徹底してちゃんと守れていたと思う。(後期初スタメンの星)自分たちが想定している以上に跳ねたり、足を投げ出せたりと日本人がいけないところへ行ける。人間的にもまじめで忠実にプレーしていると思う。(離脱の理由)夏の段階でけがで離れていたし、復帰してからも故障を繰り返していた。筋力自体も満足ではなかったので、連戦できるように体を作り込んで起用する方向で動いていた。(初芝の前線へのコンバート)相手の左SBの高野(遼)君が攻撃の起点だったので、あそこを抑えるのと、中原、大村といったメンバーのコンディションも良いわけではなかった。初芝も相手を追えるし競れるので、ディフェンス要因の意味合いが強かった。(決勝点は)落ち着いて蹴り込んでいたのでよかったんじゃないか。たまたまだと思うが。(専大へ)日体と似たカラーで相手はおそらく3トップで来る。星が次出れないので、だれを起用するかだと思う」

◆大谷真史(G4)
「(前回まで2連敗した)原因として、秋田監督が示すサッカーを体現できなかったというのがある。駒大の選手として、またピッチに出る選手として何を示せるかをみんなではっきりさせて、臨んだ。(逆転のゴールを決めたのは)最高に気持ち良かった。クロスが熱川からだった。ずっと練習してきたことなので、何としてでも泥臭く飛び込んでやろうと思った。自分らしいゴールだったと思う。また、チーム全員の気持ちが呼び込んだゴールだった。(故障明け2戦目だったがコンディションは)”bad”。でも、そういうのは超越していかないと。あと少しの残り試合で、自分だけのことを考えてやることはできない。今は自分の体のことは投げ出してでも、チームのために戦わなければならない。パフォーマンスが悪い中、使ってくださっている秋田監督の期待にも応えたい。(チームは負けられない試合が続くが)秋田監督が示すサッカーを全力でやることだと思う。秋田監督のサッカーのスタイルを自分達で突き詰めていきたい。(次戦は)粘ることが大事になってくる。また、駒大のサッカーができるように頑張りたい」

◆初芝政弘(3)
「(今日は)前回の日体戦で感触がよかったということもあって起用されて、それで結果が出たのはよかった。(意識したこと)運動量で勝負するのと、相手の2番の高野選手がプロ昇格も決まっていて要注意選手だったので頑張って抑えることを意識した。(前線は)今週初めの紅白戦で初めてサイドハーフをやって若干の違和感はあったが、“運動量があればなんとかなる”という気持ちでプレーした。(初ゴール)吉岡選手からすごくいいパスが来て、前を向いて一瞬ゴールを見たら、シュートコースが開いていたので、打った。決めた瞬間は一瞬全体力が回復するような感じになるくらいうれしかった。(次へ)まず守備からしっかりやって、そこから気持ち込めてしっかりやっていきたい」

◆星キョーワァン(法1)
「(今日は)自分にとって3か月ぶりの試合で緊張した。勝たないといけない状況で、結果を残そうと頑張り同点ゴールもとれたが、PKを与えたり最後に退場してしまったりとチームにとってマイナスな結果となってしまったのは残念だった。(PKシーン、振り返って)もう少しボールに対して強く行けていれば、滑る必要もなく行けたのかと思う。(夏の体力作りは)監督から線が細いと言われていたのでフィジカルトレーニングと、ショートダッシュ系の走り込みで心肺を強くしてから復帰した。(ゴールは)相手の最終ラインはばらけていて、ボールがこぼれるなと思っていた。PKを与えてしまった直後だったので自分で取り返さないといけない気持ちで前へ出た。結果的に決まって取り返せたのであの瞬間はうれしかった。(次へ)来週は出れないので、チームのサポートをしっかりやるのと、もう一度原点に戻って90分間プレーできるように走り込みをやっていきたい」

◆松村優太郎(1)
「(初スタメン)今まで関東リーグではベンチにも入ったことがないので緊張した。降格がかかった大事な試合で負けられないという気持ちが強かった。(特に意識ししたこと)小さいことはやらないで駒大らしく徹底してプレイすることを意識した。(声を出してプレイしていたが)高校時代の時からコーチングとかが持ち味なので、大学でも変わらず意識してコーチングしていた。(PK以外は失点0)PKを抑えられたら一番良かったが、PKの時は何も考えずにプレイしていた。(スタメンはいつ)今週に入って練習でトップチームに入って練習を始めた。それまでBチームで練習していたが土曜日に練習試合をやってそこで評価され、それでAチームに参加させてもらい出ることが出来た。(日体大の攻撃は)正直思ったよりは“大したことなかった”印象。駒大の先輩達がしっかり守ってくれて頑張ってくれたので思ったよりはやれた。(次へ)裏のボールのケアとかキックミスが何本かありそういうところを直して行きたい。しっかり落ち着いてプレイしたい」


なお、次節は10月30日、味の素スタジアム西競技場にて11:30から専修大と対戦する
【会場へのアクセス】
・京王線「飛田給」駅より、徒歩5分、または西武多摩川線「多摩」駅より、徒歩20分

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