• ともにチームを支える(左から)白川、廣田、高橋、水之江=駒澤大学野球部祖師谷寮で(寒川朋子撮影)

  • 少し照れながらガッツポーズを決めてくれた

  • ポーズは「ピースでいい?」とマネージャー

それぞれの思い~学生コーチ・マネージャーインタビュー~

[硬式野球部]特別インタビュー(2016年08月27日 14時58分)

 2部優勝、1部昇格に向けてチーム一丸となって励む駒大野球部。今回は選手の活躍を支える学生コーチの廣田将明(市4)、高橋柾人(仏3)、マネージャーの白川拓(営4)、水之江大樹(営3)の4人に、野球部についてや大学生活、そして自身のこれまでについてのお話を伺った。


―学生コーチとマネージャーの方々はやっぱり仲がいいんですか?
白川拓(以下:白川)仲がいいっていうか関わりがなんだかんだ多い。いろんな面で頼みづらいことも結構頼んだりするので。
―高橋さんと水之江さんは結構仲がいい感じで(野球部のホームページによると水之江さんのマイブームは高橋さんの部屋に遊びに行くこと)。
高橋柾人(以下:高橋)部屋が隣なんで(笑)

―練習や試合のときは、選手とは行動パターンやメニューは違いますか?
高橋:学生コーチは基本選手と同じ動きで、練習もノックだったりとかタイムキーパーやったりだとか、というのがあるので、基本的には選手と一緒。
―マネージャーの方々は裏手に回ってという感じですか?
白川:普段僕らはグラウンド行かないんで。

―野球部との活動と並行した大学生活で大変なことはありますか?
白川:大学生活、やっぱりなんだかんだ言ってマネージャーと学生コーチって自由利かないんで、ね?
水之江大樹(以下:水之江)そうですね。
高橋:はい、自由利かないですね。
水之江:お前一年の時めっちゃ授業受けてたじゃん(笑)
高橋:(笑)。でもあとあとやっぱり4年目に(響いてくるから)ね。
―逆に大学生として楽しいなって思うことはありますか?
廣田将明(以下:廣田)高校と違って髪が伸ばせる。
高橋:それ楽しいことなの(笑)
―大学でも坊主にされている方もいらっしゃいますが。
廣田:あれは気合を入れるためです。

―マネージャーの方々に聞きたいんですが、マネージャーとして心がけていることなどありますか?
白川:えー…。心がけていること…。
水之江:ふと聞かれると難しい…。
白川:定型文であれだけど、マネージャーはお客さんの対応もある。だれよりも先にお客さんに会うのがマネージャーの仕事で、マネージャーの第一印象がチームの第一印象かなと思ってやっています。
水之江:(じっくりと考えて)マネージャーのやっていることって会社の人たちと一緒でミスが許されないと思うし、練習みたいなのもないので。とりあえず何事もミスを犯したらチームに迷惑をかけることになるし、失敗をしないことが第一条件ということは思っています。
―マネージャーとしての、選手の方々との接し方というのはありますか?
水之江:僕たちはプレーのことはいわないので、マネージャーはマネージャーができることを(やる)。そうじゃないところは学生コーチという専門分野の人たちがやってくれるので、選手とかに(プレーについて)声をかけるってことは僕はしないですね。

―この間の新人戦(8月18日の東都大学1部2部新人交流戦対専大戦、降雨ノーゲーム)のような場面で、監督やコーチの代わりに指揮を執るときはどんなことを考えていますか?
高橋:基本的にはAチームがやっていることを基準に、監督、コーチが言っていることがやっぱりメインになってくるので。そこの軸がぶれないというのが一番気を付けていることです。
―監督代行だった廣田さんがスターティングメンバーを考えているんですか?
廣田:そうですね、新垣コーチと監督さんと一緒に意見を出させていただいて、それで一緒に組みました。
―メンバーを組むのは大変ですか
廣田:そうですね。
高橋:選手の特徴とかあるので、誰をどこに置いたらチームが機能するかというのを考えながら組んだりもする。選手の性格と力量といろいろ考えながら打順を組んだりしてますね。
―コーチとしての動きで大変なことはありますか
高橋:選手の意見も聞きながら、けれど直さなければいけないことはやっぱり直さないといけないんで。やっぱり選手がここは崩したくないというところは崩したらいけないし、でもそこを変えてでも直さなければいけないところというのもある。その辺は話し合いながら、重ねていかないとだめだなというのはあります。
―試合前の練習などを見ていたんですが、やっぱりノックというのは難しいですか?
廣田:僕は内野フライの方をてこずってました。
高橋:試合の時とかは打球の回転とかだったりあるんで、またポジションによっても違う。そのポジションに合った(ノックを)、また神宮球場でやるときはこういう打球が多いからとかいろいろ考えながら打つようにしています。

―今の役職に就かれたのはいつからなんですか?
白川:入学してから。
廣田:3年生の春のリーグ戦終わりまでは選手で、終わってからは学生コーチになりました。
高橋:僕は入った一年の時から。
水之江:入学した時から。
―今の役職になったきっかけなどは。
白川:高校時代、僕は2年生の冬まで選手でそこからは高校で学生コーチやっていて、あとは高校の監督に勧められて。
水之江:僕は高校のとき3年間普通に選手でやっていたんですが、関東は地方より全然レベルが高い。そこで自分がやっていけるか考えたときに、ただ4年間選手としてやっていくのではなく、もともと野球が好きなので、野球に携わってなおかつ将来に役立つという、マネージャーという選択肢があると高校の監督から話を聞いて、マネージャーでやっていくと決めた。
高橋:僕も高校時代は3年間選手でやっていた。元々は野球は高校までっていう風に考えていたんですけど、将来先生になりたいという目標があって。そこでレベルの高い野球を見てそれを将来活かせたらいいなと思った。マネージャーよりも学生コーチの方がグラウンドに出て選手と接する機会も多いので、そういう意味で学生コーチでやっていこうかなと。
―廣田さんが学生コーチにとお話が合った時は…。
廣田:いや僕は自分から(申し出た)。選手で神宮であのユニフォームを着てプレーしたいという風に夢見てきたんですけど、活躍もできなくて、実力的にも厳しくて、そのまま4年間くすぶるよりは学生コーチとしてチームに携わった方がチームにとっても自分にとってもプラスになると思ったのでその時に転身を決めました。

―秋に向けて、自らの意気込みをお願いします。
白川:忘れ物をしない(笑)
廣田:2部優勝して1部昇格、です。
高橋:1部昇格して、来年東京ドームでノックを打つというのを…
白川:それチームの意気込みじゃない?(笑)俺だけなんか忘れ物をしないって(笑)
高橋:俺は来年春に東京ドームでノックを打ちたいっていう目標!
―廣田さんどうですか(笑)
廣田:自分をさらに見つめなおして厳しくやっていきたいです。
水之江:僕がやれることはチームのサポートしかないので、全力でチームが勝てるように僕自身がやれることを精一杯やるだけです。

※どんな質問にも誠実に答えてくださった皆さん。私自身、多くのことに気づかされたインタビューだった。

◆白川拓(しらかわ たく)
1994年11月1日生まれ。167cm72㎏。経営学部経営学科4年。駒大苫小牧高出身。

◆廣田将明(ひろた まさあき)
1994年6月22日生まれ。173cm70㎏。経営学部市場戦略学科4年。大東文化一高出身。

◆高橋柾人(たかはし まさと)
1995年5月15日生まれ。163cm53㎏。仏教学部仏教学科3年。久喜北陽高出身。

◆水之江大樹(みずのえ だいき)
1995年6月13日生まれ。164cm73㎏。経営学部経営学科3年。福岡工大城東高出身。

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