• 主将としてチームを引っ張ってきた其田=駒澤大学玉川キャンパスで(曽根彩花撮影)

  • 2年生にして工藤は花の2区に起用された(伊藤大志撮影)

  • 中谷はエースとして来年への思いを語った(伊藤大志撮影)

  • 4区で箱根駅伝初出場となった高本(曽根彩花撮影)

  • 高校時代からの念願の5区を走った大塚(曽根彩花撮影)

原点と自信〜思いとタスキをつなげ〜vol.1

[陸上競技部]箱根駅伝大八木監督・往路選手コメント(2016年01月04日 21時17分)

 1月3日、箱根駅伝後に駒澤大学玉川キャンパスで慰労会が行われた。選手には今大会を振り返るとともに、今後に向けての抱負を語ってもらった。
 今回はチームを率いた大八木監督と往路を走った選手のコメントをロングバージョンで掲載します。

◆大八木監督
「今年は育成の年と位置付けたが、寸前になって1年生の調子が悪くなり戸惑ったところもあった。今回1区の出遅れはあったが、駒大の意地を見せ3番に入ってくれた。しかしこれでは今の青学大、東洋大には勝てない。なぜ8年近く勝てないかの理由を考えながらやっていきたい。青学大も4年生が抜け育成もやっていくだろうが、東洋大も駒大も選手たちはおそらく来年の方がまたいい形になると思うので混戦になっていくだろう。この中で来年は勝っていければいいと思っている。そのためにはやはり一人一人が高い意識、レベルを持ってやっていかないと青学大や東洋大には勝てない。選手たちは『負けて本当に悔しい』という思いでやっているのだろうか。ただ反省するだけではいけない。本当に悔しいという思いを持って変えられるか、それとも、俺はこれでいいやというふうになってしまうかだ。特に1年生は出られなかった悔しさや上級生を抜くんだという思いが大切だ。仲良しこよしでは絶対にだめだ。『今年はこの人が出場できる、俺は出場できないな』というのが簡単に決まっては強いチームにはならない。一人一人が先輩を蹴落としてやろうという強い気持ちでトレーニングしてもらわないと層の厚いチームにはなれない。強いチームのときは誰が落とされるかわからなかった。そういう面が今は薄い。だからもう一度、『原点』、つまりもう一度気持ちを強く持ってやってほしい。来年は優勝というものを頭に入れながら日々のトレーニングを積みたい。わたしが目標で3位以内といっていたが本当は東洋をくいたかった。3大駅伝全部3位で、3位には入れる実力がある。あとは気持ちだ。一人一人の選手たちのやる気がどう来年に繋がるかだ。自分に甘えていたらまた同じ結果だ。指導者、スタッフがまた、本気になってやっていきたい」
 
◆其田健也(営4)
「(箱根を終えて)最後の箱根だったが、主将としてしっかりとつなぐことができなかったことが悔やまれる。(最後の箱根だったが) 駅伝でブレーキしたことがなかったが、最後の箱根で悔いの残る結果となってしまった。この悔しさを実業団で晴らしていきたい。(4年間の思いは)強いメンバーでやってこれたのが自分にとって良い経験になった。4年間やってこれてよかった。(下級生へ)来年度力のある後輩が残っているので、自分たちが果たせなかった優勝をしてほしい。(これからは)ニューイヤー駅伝などで駒大出身の選手と走ると思うが、選手たちに負けないようにやりたい」

◆工藤有生(政2)
「(初の 2 区は)下見のときには後半の坂が大変だと思っていた。実際には自分が順位を上げてチームに流れを引き寄せようと思ったが、ラストでスピードが上げられなかった。最後の坂をしっかり走れないと 2 区を攻略するのは難しいと感じた。(監督からは)とにかく落ち着いて入れと言われた。(4年生は)其田さんのようにチームを背中で引っ張ってくれたり、馬場さんのように失敗を結果で取り戻したところを見習いたい。(今後の目標は)1万メートル 27 分台を目指し、三大駅伝では区間争いに入れるようにしたい。駒大のエースは工藤と言われるように頑張っていきたい」

◆中谷圭佑(経3)
「(箱根を終えて)区間賞を逃したことと優勝出来なかったことが悔しい。(青学大が見えない中のレースだったが)自己ベストを比較すると自分の方が勝っていたので、見える位置までは追いつこうという気持ちでいた。(山学大との攻防は)追いついてからしばらく並走していたが、我慢しきれず少し離されてのタスキ渡しとなってしまった。(お腹を押さえる場面もあったが)気温が高かったこととハイペースで突っ込んだことでダメージを受け、後半横腹に激痛が走った。(エースとして)チームの最低限の目標である3位は達成したが、優勝しなければいけないチームだと思う。エースとして流れを変えきれず、情けない。(メンバーとは)初出場となる高本には自分が経験したことのある区間だったことから走り方をレクチャーした。(監督からは)区間配置は1ヶ月前に伝えられ、正式には1週間前に発表された。エースとして流れを変える走りをするように指示されて望んだレースだったが、我慢しないといけないところで我慢できていないと指摘を受けた。(今後は)出場が難しいオリンピックを目指し、出場する選手らと対等に戦える選手になりたい。そして来年こそは箱根で総合優勝したい」

◆高本真樹(経2)
「(箱根駅伝を終えて)東洋が見える位置でタスキを渡すことが自分の役割だと思っていたが、山学大に差を広げられてしまい本当に悔しい。(区間変更については)本来は復路を走る予定だったが、走る予定だった1年生が調子が悪かったため3日前に4区を走ることが決まった。変更があった中ではしっかりと走れたと思う。(監督からは)『しっかり練習を積んできたから走れる。強気でいけ』と言われた。(山学大との競り合いは)監督から『後ろについていけ』と言われた。ペースが遅く焦っていた。絶対前で渡すと思っていたができなかった。(今後は)今までは『同学年に工藤がいて、工藤は強いから別だ』と考えていたが、それでは強くなれない。今回全日本、箱根と失敗が続いている。これが自分の実力だということをしっかりと受けとめて、この1年しっかりとした目標をもってやっていきたい」

◆大塚祥平(営3)
「目標のタイムでいけず、走りには納得がいっていない。来年に向け、もう一度5区を走れるようにしっかりと練習に取り組んでいかないといけない。(念願の5区について)12月に入ってから徐々に5区を走ることを感じ始めた。5区は高校の時から目標の区間だったので楽しみであったが、重要な区間でもあったので緊張感もあった。(実際に走ってみて)思っていた以上に走ることができず、甘くないなと感じた。(これからの役割は)チームの主力として走りだけでなく、日ごろの生活の中で後輩たちを引き上げていきたい。家族などの応援があるから頑張れる。走りで恩返しをしたい。(今後は)より結果を残せて、チームに頼りにされるような選手になりたい」

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