• 攻めのボクシングでダウンを奪い勝利した金中=後楽園ホールで(山本春熈撮影)

  • 激しい打ち合いを制した鈴木(田代愛撮影)

  • 粘りのボクシングを見せた高田(脩)

リーグ戦初勝利も、課題残る

[ボクシング部](2014年05月24日 22時49分)

第67回関東大学ボクシング1部リーグ対中大戦が、5月24日(土)後楽園ホールで行われた。結果は以下の通り。

【LF】●永江 良(商2)[WP1-2(29-28 27-30 27-30)]○内田洋介

【F】○林田翔太(商4)[WP3-0(30-27 30-27 29-28)]●川浦龍生

【B】○金中竜児(禅2)[WP3-0(30-27 30-25 30-25)]●長沼龍之介

【B】○田中亮明(商3)[WP3-0(30-26 30-27 30-27)]●藤井重綺

【L】○鈴木涼太(地4)[WP2-1(28-39 29-28 29-28)]●三代大訓

【L】○高田脩平(社3)[WP2-1(30-27 28-29 30-27)]●岩淵雄介

【LW】●沖島 輝(経1)[WP1-2(30-27 27-30 28-29)]○岡澤セオン

【W】●鬼倉龍大(経2)[WP1-2(⑲-19 18-19 19-⑲)]○西條貴陽※2Rまでの判定

【M】●高田侑典(経3)[WP0-3(25-30 26-29 25-30)]○但馬ミツロ

※WPはWin on pointの略
※()内は3人のジャッジによるそれぞれの3Rの合計ポイント
※TKOとはテクニカルノックアウトの略


リーグ戦2戦目は1部昇格を果たした中央大。フライ級・林田は前回の試合と同様、落ち着いた試合を展開。1R長いリーチをいかした左ストレートで試合の主導権を握ると、2Rも相手のパンチを巧みにかわしつつ勢いのあるパンチをたて続けに放ち勝利。続くバンダム級・金中。リーグ戦初勝利へ積極的な立ち上がり。ワンツーのコンビネーションで相手をリングサイドにおいこみ怒濤の連打。その勢いのまま2Rの序盤に左ストレートを放つ。3R、相手の攻撃にも細かいパンチで応戦し、終盤にダウンを奪う。見事リーグ戦初勝利を勝ち取った。ライト級・鈴木は大学最後のリーグ戦。強い思いをもち挑んだ一戦で1Rは壮絶な打ち合い。3Rの終盤には一閃した右ストレートが相手の顔面をとらえ優位にたった。接戦を制し、こちらもリーグ戦初勝利。ライト級・高田脩は1Rは相手にペースを握られる苦しい展開。2Rになるとアッパーなどを使い右ストレートをあびせる。3Rでは1Rとはうって代わり、相手に肉迫し気合の入ったストレートを見せる。気力あふれる試合の勝者は高田脩。ここで駒大の勝利が確定する。個々に課題が見える一戦だったが、見事リーグ戦初勝利を飾った。次戦は強豪東農大と対戦する。


◆林田太郎コーチ
「(今日は)勝ちはしたが、フラストレーションが溜まる試合だった。(敗れた選手の敗因は)負けパターンにはまってしまった。いかにしっかりカウンターが取れるかだと思う。(試合前声掛けは)これをやれば勝てるという事を話した。(カットが目立ったが)何人か目を切った。相手が1部に上がったばかりということもあり多少の気の緩みがあった。それを直せなかったのはコーチの責任。(次戦は強豪・東農大戦だが)強い相手だが、気を引き締めて勝ちにいく。3週間で技術、体力はあまり変わらないので、今日の反省を活かすことや考え方を変えていきたい」

◆林田翔太主将(商4)
「(今日は)単調になりすぎるという自分の悪いところが出てしまった。自分のペースで戦えたが、もっと色々出来たと思う。勝ちパターンではあったが、もっと早く終わらせたかった。そうすればカットすることも無かったと思う。(カットは)右目の上。今までで初めて。1週間ほどで治ると思うので次の試合に影響はない。(チームとしては)全体的に士気は上がっていたが、最後の詰めが甘かった。(次の試合に向けて)個人でもチームでも絶対勝つという気持ちを持ってやりたい。(2週間空くが)ケガを治し、今までの課題を克服して、自分のボクシングをもっと磨きたい。キャプテンとしては、チームの士気を上げられるようにしたい」

◆鈴木涼太(文4)
「(今日の試合を振りかえって)4年間の集大成だった。1、2年のときも3回試合に出たが、勝つことができなかった。勝たないとあとがないという気持ちでのぞんだ。勝利をものにできてなによりも嬉しい。応援のおかげで勝ちを引き込めた。(今日のコンディションは)減量に集中できたので今日のコンディションはよかった。(相手の印象は)ランクが上だった相手。相手の気持ちが強く、意地と意地のぶつかりあいだった。(試合で意識したことは)パンチを出しきるという部分。(いいパンチがあたっていたが)パンチをもらうことが多かったけれどいいパンチもあてることができた。後半少しばててしまった。しかし、最後自分の手が上がった瞬間はほっとした。(次の試合に向けて)出るかわからないけれど勝ってチームに貢献したい」

◆高田脩平(社3)
「(今日の試合を振りかえって)全体を通してパンチをうつことができなかった。1Rはパンチをふってしまい全然よくなかった。けれど2Rで修正し、まっすぐないいパンチをうつことができた。基本に戻ることができた。(今日のコンディションは)すごいよかった。(相手の印象は)サウスポーの選手はやはりやりにくい。(試合で意識したことは)ジャブからのワンツーのパンチ。2Rで少しずつできるようになった。2Rと3Rが勝利に繋がった。(次の試合に向けて)今回勝つことができたので次も個人、そしてチームとして勝てるようにがんばりたい」

◆金中竜児(禅2)
「(今日のコンディションは)コンディションの良かった日大戦の時に比べると、体は最初から重かった。(今日の試合展開は)いつものように自分の足をあまり動かせなかったが、手数は多く出せた。打ってまた打ってという動きが2、3Rあたりからできたのが勝ちにつながったのだと思う。(監督・コーチからは)監督からはパンチを1回で終わらせないでもう1回打てと、それ以外の人からはポイントにつながるようにしっかりと打てと言われた。(次回の対東農大戦に向けて)今日の動きじゃ勝てないので、軽い足の動きと、今日の手数の多さを組み合わせて出せるようにしたい」


なお、対東農大戦は6月14日(土)、後楽園ホールで行われる予定。
 

■会場へのアクセス

JR中央線・総武線 都営三田線 水道橋駅下車 徒歩1分
大江戸線 春日駅下車 徒歩5分
丸ノ内線・南北線下車 後楽園駅下車 徒歩1分

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