• 監督の元に集合する選手たち=志賀高原で(大木菜美撮影)

  • 最後の駅伝に向けて決意を表す郡司(左)、油布(長尾直仁撮影)

  • この夏好調の其田

陸上部夏合宿‘13 ~Vol.1 駅伝への思い~

[陸上競技部]夏合宿レポートin志賀高原(2013年08月23日 21時22分)

 8月16日(金)~9月3日(火)のあいだ、例年通り長野県(野尻湖→志賀高原→野尻湖)で夏合宿を行っている陸上部。今回は2次合宿にあたる志賀高原での練習を1日半取材した。

<スケジュール>

【23日】
5:50 朝練習

7:30 朝食

10:30 体操

11:15 午前練習

13:15 昼食
 ~フリー(取材)

16:00 自主練習

18:30 夕食


【24日】
5:50 朝練習

7:45 朝食

10:30 午前練習



 日差しが射すも薄暗い暗雲が立ち込める中始まった23日の合宿は、輪になってストレッチをすることから始まった。この夏でさらなる高みを目指す選手たちは慣れたような足取りで順々に早朝練習を済ませていった。

午前練習が始まる前に山間特有の変わりやすい気候から雨を降り出すが、それでも選手たちは練習を開始した。3チームに分かれてA,Bチームは1kmのインターバルを行い、Cチームは20kmの走り込みを行った。
Aチームは、大八木監督が直接指示し、最終往復では選手に大きな檄を飛ばす姿が見受けられた。Bチームには多くの1年生が参加。コーチが先導し、主務が選手たちに後ろから常に声をかけサポートしていた。Cチームは、20km目前で土砂降りとなる中でも走り抜けた。

雨がやまない中始まった午後練習は、自主トレーニングであるものの多くの選手たちが雨の中トレーニングに励んだ。

翌日24日も早朝から練習が行われた。17℃を下回る肌寒い気温の中、10kmを走った。

午前練習は、各部屋ごとのジョギング。山岳の上方や池周辺の下方など各自が思い思いのペースで練習に取り組んでいた。



◆大八木弘明監督
「(2013年上半期は)トラックはまあまあよかった。村山、窪田、中村、其田、西澤辺りはトラックもまあまあ走っていたという感じ。あとは1年生の中谷、西山は怪我もしたがトラックで結果を出していたので、春先は順調にきたと思う。勝てる力がある選手は良くやっていたが中堅どころが今一つ結果を出せていないという感じだったので、その選手たちに頑張ってほしい。この夏合宿でその中堅の選手がしっかりと練習をこなすことが必要になってくる。(主将については)引っ張っていける力があり下級生にもはっきりものを言える、キャプテンとしてのリーダーシップを取れる存在。(各学年について)3、4年生がしっかりやらないと1、2年生がついてこないのでそういったことを考えて夏合宿をこなし、秋の駅伝に備えたい。特に4年生を強化していきたいし、しっかりとやってくれればと思う。3年生は今だいぶ良く、2年生もきっちりと練習をやってくれている。(チームとして)三大駅伝のうち出雲・全日本駅伝は優勝を狙い、箱根駅伝ではまだ選手の層が厳しい部分もあるかもしれないので、3位以内を目指していきたい」

◆油布郁人(営4)
「(調子は)一週間を終えて疲れは出てきているが、まあ順調に練習出来ている。(下級生について)1年生も力のある選手がいるし、3年生が今、元気が良くて全体的に頑張っているなという感じ。2年生も春先から少しずつ調子を上げてきて、夏しっかりAチームやBチームで練習してきている選手がいるし、この夏合宿に入ってから調子を上げている選手もいるので、チーム的には上向きの傾向にあると思う。(最上級生として)4年生がしっかり走っていくこと、また生活や練習でも、まずしっかり行動で示していかないとチームが締まらないと思う。その点をわかっていてもまだまだなので、最上級生の役割がしっかり果たせているわけではないが、その責任というのは4年生になってから実感することが多い。(合宿は普段の練習と比べて)練習量自体も3部練習になったりして走る距離も増える。今までは上級生に支えられて3週間きつかったけれど乗り越えてきた。なので自分達が下級生がきつい時に踏ん張れるようにしっかり練習したい。支えになり、上級生としての役割をしっかりやっていけたらいいと思う。3週目になると疲労も溜まり心身共にきつい時ではあるが、今までの先輩達のようにしっかり練習を積んで気持でも強くなって、勝負どころでも負けないような気持ちを身につけたい。(駅伝について)やはり箱根駅伝では優勝したいというのが今年の1番大きな目標。全日本は今2連覇しているし、3連覇も懸かっているので勝負したい。出雲駅伝も最近いい順位で来られていないので最初から結果が出せるように、三大駅伝を頑張っていきたい」

◆郡司貴大(市4)
「合宿初めはあまり状態が良くなかったが、志賀に来て少しずつ調子が上がってきているかなと感じている。2月頃に故障してそれが治ってからは貧血とかでなかなか思うように調子が上がらず、レースも5000mとハーフしか出られていないので納得のいく走りや練習は出来ていない。(夏合宿では)しっかりと体を作って秋のレースでしっかり自分の納得出来る結果が出せるように、満足のいく練習をしていきたい。去年あまり出来ていなかった下級生が今年に入って今までやって来た経験を活かせて、しっかりと練習をこなしているのを見ていて感じるので、それだけ高い意識でやっているのだと思う。去年だったら自分は3年生なので少し失敗しても4年生が怒られたりするが、やはり自分が最上級生になると1つ1つでしっかり結果を出し、練習でも積極的にやらなくてはいけないが、そういうところを下級生が見て、自分もそういう風にやっていかなくてはならないと感じるので出来るようにしたい。(合宿は)1日おきにポイント練習があるので、それが3週間続くということで精神的にもいつもより集中しなきゃこなせないということを感じている。去年はスムーズに全部Bチームでできていたが、今年は1週目が思うように走れなかった。それをここからしっかり巻き返して4年生として最後の夏合宿を終われるようにしたい。(駅伝について)自分は3年生で初めて箱根駅伝で大学駅伝走って、区間11位で4年生の先輩方に助けてもらった。今年は逆に自分が助けられるように今度の駅伝を走るとしても、しっかりと結果を求めてやっていきたい」

◆其田健也(営2)
「(この夏のコンディションは)故障もなく状態はすごく良いし、しっかり練習が出来たと思う。(上半期は)まずしっかり長い距離で結果が残せたが、まだ後半のスピードの課題が残っているのでそこを克服したい。(昨年の合宿と比べて)1年生の仕事が無くなったので楽にできている。合宿の流れも一通りわかっているので、練習に余裕を持って取り組めている。(上級生として)今年はチームを引っ張るという面で自覚を持って出来ている。Aチームとして練習に参加していて、村山さんは結果も出て強い選手なのでそういった選手と一緒に練習出来ているというのは良い環境でできていると感じる。強い選手たちに必死に食らいついているのも自信にしていきたい。(監督からは)強いAチームで故障なくスタミナをつけろ、と言われた。合宿で楽しいときは練習後遊んだり、話したりすること。(課題は)ラストにペースが上がった時、うまく対応出来ていないから、スピードの切り替えをしていきたい。(駅伝について)昨年は三大駅伝を走る機会がなかったので、今年はしっかりメンバーに入り、出たからには結果を残してチームに貢献したい」


また、特集として3年生と1年生のそれぞれ3名による対談をお届けします。お楽しみに!

※夏合宿の詳細と今回の取材で不在だった主将のコメントは、10月発行の「TAF」に掲載予定です。
「TAF(タフ)」…コマスポが駒沢大学内に配布している陸上部小冊子。

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