• 全日本決勝という晴れ舞台で接戦を制し、優勝を喜ぶ林田=日野市市民の森ふれあいホールで(広田健人撮影)

  • 大差をつけた圧巻の勝利で優勝を成し遂げた濵﨑(田島佑人撮影)

  • 優勝と2位入賞で全日本の幕を下ろした田中(左)、林田(中央)、濵﨑(右)(須部 楓撮影)

駒大史上初!2階級で全日本王者誕生

[ボクシング部]第82回 全日本アマチュアボクシング選手権大会(2012年11月25日 19時20分)

 第82回全日本アマチュアボクシング選手権大会・4日目が11月25日、日野市市民の森ふれあいホールで行われた。結果は以下の通り。

【ライトフライ級 決勝戦】
田中亮明(商1)●(11)ポイント(16)○柏崎刀翔(日本大)

【フライ級 決勝戦】
林田翔太(商2)○(7)ポイント(6)●吹田隆有(同志社大)

【ミドル級 決勝戦】
濵﨑良太(禅4)○(15)ポイント(4)●岡田良綱(日本大)

※()内数字はポイント数

 初の2階級制覇に湧いた全日本最終日。ライトフライ級田中は出だしから積極的に攻め、相手に食らいつく。1Rを1ポイント差に抑えるも、続く2・3Rでは反則の減点もあり苦しい展開に。初出場の全日本は準優勝にとどまった。続くフライ級林田は序盤から慎重に相手の様子を伺い、冷静な試合運びで有効打を繰り出す。3Rで相手に攻められる場面を迎えるも、落ち着いて応戦。全日本初優勝が決まった瞬間、笑顔が弾けた。昨年度・今年度の国体に続く優勝をかけた戦いに期待が高まるミドル級濱崎は、試合開始直後から組み合う場面が度重なるも相手のガードを押しのけ積極的に攻める。絶えず試合を優勢に運び、王者の貫禄を見せつけて大学生活最後の試合を締めくくった。


◆小山田裕二監督
「(二階級制覇は)史上初。3階級が決勝に進んだのも初めて。(実力か)選手たちがそれなりのことをしてきたから。決勝に進んだ3人にも悪いところはあるから少しでも修正していかないと、成長できない。(田中は)途中までそれなりの試合だったが体力、気持ち共に余裕が無くて反則に走ってしまい自分で崩してしまった形。(1R後)接近していたので足を使ってしっかり動け、距離を取って手、足を出せ攻撃しろ、と言った。均衡する試合になるのは分かっていた。(これからは)スタミナをつけて、基本をしっかりやっていくしかない。(林田は)気持ちが弱い。実力で勝ったというより、勝たせてもらったという感じ。(試合後)おめでとうとは言ったがこれがスタート。(濱崎は)感情的になって、ロングレンジでしっかりジャブをついて、待ってカウンターを取ると指示していたができていなかった。倒してやろうという気持ちが強すぎて、入れ込んでしまっていた。相手も必死でくるから、冷静に捌かなきゃだめ。きつくてもポーカーフェイスで。今回はそこができてなかった」

◆濵﨑良太(禅4)
「(試合の感想)今日はほんとにぐだぐだだった。クリンチばっかりで、ボクシングっていうより相撲みたいになった。(序盤の時は)倒すことしか考えてなかった。もっと下がってボンボン打ちたかったけどクリンチが酷くて。余裕はあったんで、ただやっぱり練習不足だった。(2Rからは)監督に距離とれって言われて、それを意識した(クリンチでも、試合の落ち着きは)余裕はあったんで、ただやっぱり練習不足だった。歯痒かった。(できたことは)昨日の反省のガードあげることとあごをひくことぐらい。(部活としては最後の試合、後輩へは)今日の試合はだめだったけど練習とか見てそれを参考に頑張ってほしい。最後、有終の美を飾れた。(今後について)リオ(五輪)目指すんで、応援よろしくお願いします」

◆林田翔太(商2)
「すごく嬉しい。今回は優勝を視野に入れていた。(1Rは)焦って出てしまった方の負けだと思っていた。かなり苦戦した。(作戦は)絶対に当たらない。行くよりも引く姿勢じゃないと無理だと思ってそうした。(今年は)最後勝てていい1年だった。やりきったと思える。僕が優勝できたのも皆さんのおかげです。応援もとても力になりました。ありがとうございました」

◆田中亮明(商1)
「(今日は)結果だけみると減点2回でリーグ戦と同じような試合だったし、ポイント数も同じだった。でも内容は前より良かったし、成長していると思う。(対策は)試合が始まってすぐにフックでポイントを取ることと、足を動かすこと。でも3R足が動かなかった。(周りの応援)3Rに皆の応援があって、減点されたけど最後応援のおかげで頑張れた。(今日得たものをどう生かすか)しばらく試合もないし、時間もあるからスタミナ不足なので、スタミナをつける。(次の目標)世界を目指す。今年のリーグ戦全勝出来なかったし、全日本も負けたのでまず来年は全勝したい」

なお、試合の模様は12月2日(日)16:00からNHK教育で放送される。

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