• 一斉にスタートする選手たち=熱田神宮、スタート地点で(高笠優子撮影)

  • 2年連続区間新記録を更新した油布=四日市市午起付近で(小野沢権悟撮影)

  • 逆転劇を見せ、見事1位でゴールした窪田=伊勢神宮、フィニッシュ地点で(町田敦子撮影)

チームで掴んだ伊勢路連覇!笑顔で終幕

[陸上競技部]第44回全本大学駅伝対校選手権大会(2012年11月04日 19時59分)

第44回全日本大学駅伝対校選手権大会が11月4日、愛知県熱田神宮〜三重県伊勢神宮の8区間106.8kmで行われた。結果は以下の通り(シード獲得校のみ)。

★総合成績★
1位 駒 大 5:12:43☆
2位 東洋大 5:13:32
3位 早 大 5:15:08
4位 日体大 5:15:21
5位 明 大 5:17:09
6位 日 大 5:18:49
※☆は大会新記録

★個人成績★
1区 撹上宏光(経4) 43:34<6>(6)
2区 村山謙太(経2) 38:04<4>(3)
3区 油布郁人(営3) 26:55<1>(2)☆
4区 上野 渉(政4) 40:56<4>(2)
5区 湯地俊介(歴3) 34:45<4>(2)
6区 久我和弥(社4) 35:48<3>(2)
7区 黒川翔矢(現2) 35:09<2>(2)
8区 窪田 忍(経3) 57:32<2>(1)
※☆は区間賞、<>は区間順位、()は総合順位

 出雲駅伝に続き1区を任された撹上は、スローペースを上げるように集団の先頭で引っ張るが、次第に遅れを取り始め6位でタスキリレー。続く村山が3つ順位を上げ、早大との競り合いを展開する。3区・油布が2大会連続で区間賞を獲得、自身では2年ぶりに区間新記録を叩き出し、トップとの差を17秒に縮め2位に浮上。レースの流れを変えるキーマンとなった。駅伝初出場となった5区・湯地、7区・黒川は後続からの追随を逃げ切り、粘りの走りを見せる。アンカー窪田は猛追を図り13キロ地点で先頭を走る東洋を捕えトップに躍り出る。さらにスピードを上げ続け、ゴールである伊勢神宮の参道付近では2位の東洋と50m差をつける逆進劇を繰り広げた。2大会連続10回目の優勝を飾り、大会新記録を更新、惜敗の出雲路の名誉挽回となった。


◆大八木弘明監督
「(今の気持ちは)とにかく嬉しい。初めて走った子たちがうまくつないでくれたのもあるし、出雲の惨敗から立ち直ったと思う。(選手たちには)とにかく自信を持って走ってほしいと伝えた。4年生、特に1区と6区はまだまだ。1度全日本で記録を作れたから、箱根に向けて準備をして優勝したい」

◆撹上宏光
「正直、2連覇という実感は湧かないが素直に嬉しい。出雲はチームとしては満足できない結果だったし、個人としてもリベンジすることが目標だったので優勝できてよかった。出雲では一人ひとりがチームのためにという意識が低かったが、今回は途中できつくなっても、この1秒を大事にという気持ちが出ていたのでよかった。去年全日本で優勝して、自分たちにおごりがあったから、その経験も踏まえてさらに高みを目指したい」

◆村山謙太
「今日は出雲で負けていたから優勝しようという気持ちしかなかった。今年は追いかける側で外国人もいたので昨年とは違う展開だったが、最低限の走りができた。大迫さんが残り1キロで近くに来ているのがわかったが、抜かされず逃げ切れたことはよかった。今回はあまり満足できずまだまだ監督の信頼も足りないと思うので練習からしっかりして箱根までに認めてもらえるようになりたい」

◆油布郁人
「(優勝は)嬉しいの一言。湿度も状態も良かったので走りやすかった。(監督からは)26分台を狙って慌てずに走ってこいと言われた。コースも理解しているし自信もあったけど、結果を出さなきゃいけないというプレッシャーがあった。これから寒くなるし、練習もしやすくなるので、体調をしっかり整えていきたい。昨年は箱根で失敗したので今回は絶対に優勝したい」

◆上野 渉
「出雲での失敗を取り返すつもりで臨んだので優勝できて嬉しい。(出雲からの立て直しは)チームで話し合って全体で一からやり直そうということで練習を積んだ。今思えば出雲の負けが初心に戻ることにつながり、全日本で優勝できたと思う。まだまだ不完全なので、箱根では見ている人に駒大は進化の途中だったんだな、と感じさせるレースをしたい」

◆湯地俊介
「(優勝については)ゴールには間に合わなかったが素直に嬉しい。(今日は)東洋を追う展開になったが前半の入りで離されてしまった。いい具合の余裕で入ったつもりが少し遅かった。基本的なスタミナが今後の課題。(メンバーへの選出は)練習は出来ていたので選ばれて嬉しいが、三大駅伝に出場し貢献することが駒大での目標なのでやっとスタートラインに立てた感じ。この経験を次に繋げたい」
 
◆久我和弥
「(2連覇を果たしたが)チームとしては一人ひとりが本当に頑張ってくれた。出雲(駅伝)の結果を受けて4年生がまとまってきて、2、3年生がその気持ちを汲んでタスキを繋いでくれた。夏合宿から目標としていたチームの結束力が表れた優勝だと思う。優勝出来た嬉しさよりも安心感があった。(個人的には)自分の走りは納得いかない。チームの足を引っ張ってしまった。辛かった。次の箱根(駅伝)に勝つことを視野に入れ、4年生として駅伝主将として引っ張っていきたい」

◆黒川翔矢
「(今日のコンディションは)練習がしっかりできていたと思う。先頭と途中で離れてしまったが、窪田さんがしっかりつないでくれてよかった。(初駅伝は)プレッシャーがあったし、緊張もした。(監督からは)自信を持って積極的に走れと言われたが、後半が落ちてしまった。箱根に向けて我慢ができるように力をつけていきたい」

◆窪田 忍
「優勝は本当に嬉しかった。(コンディションは)まあ割とよくて今日の朝練でも調子がよかったので走れていたと思う。監督には力まずに気楽にいけと言われていた。(最終区での東洋との差について)今年も1位で帰ってくるという気持ちしかなかったので前は気にせず自分の走りをしようと思っていたし、その走りができた。(総合新記録について)気候も風もよく好条件だった。記録は記録だけど優勝出来たことは大きいことだと思う。(これから)箱根での総合優勝を目標に頑張りたい」

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