• 1区で流れを作った撹上宏光(経3)=川崎駅付近で(野木聡介撮影)

  • 「花の2区」を任された村山謙太(経1)=新子安駅付近で(上田将大撮影)

  • 険しい表情で3区を走り抜いた油布郁人(営2)=戸塚付近で(比嘉あかね撮影)

  • 3年連続で3区を任された久我和弥(社3)=大磯駅付近で(山田梨絵撮影)

  • 意地の走りを見せた井上翔太(G4)=箱根湯本付近で(野口理菜撮影)

箱根路を駆け抜けたランナー vol.1

[陸上競技部]大八木監督、往路選手インタビュー(2012年01月05日 22時30分)

 最速軍団、総合2位。
1月3日、箱根駅伝を終え二子玉川キャンパスで慰労会が行われた。翌4日早朝からは来季に向けて全員で練習に取り組み、駒大が再始動した。チームを率いる大八木弘明監督と選手らに大会の振り返りを通じて、今後の抱負を語ってもらった。
 vol.1では、大八木監督と駒大往路記録を2005年以来に更新した1~5区の選手インタビューを掲載します。

◆大八木弘明監督
「3大駅伝は、出雲2位、全日本1位、箱根2位という結果。3大のうちどこかで1番を取りたいという目標は全日本で達成したが、今回は本当に箱根で取りたかった。東洋大の柏原選手に勝ちたかったが、完敗してしまった。(東洋大とは)力の差だけでなく、メンタルやスタミナで負けてしまったので、今年はその面を補わなくちゃいけない。また、改めて箱根は甘くないと選手らも感じているところがあると思うので、その部分をしっかり持っていく。3番以内ではなく、1番しかない!箱根で味わった悔しさから次に向かう目標、『勝負の年』から来年はさらに強化していきたい。負けっぱなしは絶対に嫌だ。(新チームに求めるものは)強さ。チャレンジする姿が人々に感動を与えたり、元気にしたりすると思うので今年は勝ちに行く」

◆1区・撹上宏光(経3)
「天候も走りやすく、自分の役割をしなければいけないという気持ち作りも出来ていた。早大の大迫が攻めていくのは予想が出来ていたので、それにどこまで付いていけるか挑戦しようと思っていた。(最も重要な課題は)東洋を少しでも離して先着して、2区の村山に渡す事。(主将の涙は)自分自身と1~4区が不甲斐なかった。目標として井上さんまでに2分開けられれば良かったのだが、負担をかけてしまった。(1年間で成長したところ)今年1番はレースに自信を持って走れるようになったこと。(どんなチームにしたいか)上級生として、キャプテンとして厳しく言うところは言う。けれど、間違っているところを逆に後輩からも指摘するなど、コミュニケーションをしっかりとれるチームにしたい。まとまりのあるチームを目指す。(目標は)前回は去年より1つでも上に行くことだったので、その気持ちで3冠を取る」

◆2区・村山謙太(経1)
「初めての箱根駅伝で、良くも悪くも緊張せずに出来た。(プレッシャーは)楽しんでいこうと思っていたので、感じていなかった。撹上さんからタスキを受けて、やってやろう、という気持ちだった。エース区間を走らせてもらったことは自分自身、さらに成長していかなければいけないと感じた。(100点中)60点の走り。監督から指示してもらった通りの走りができず、良い流れを繋げられなかった。今後は良い経験として、トラックシーズンに備えて挽回していきたい。(弟・紘太の存在)アドバイスを伝えて、自分は兄として強いところを見せていかないといけないと思った。(今季は)次の箱根で、ビルドアップすることに挑戦していきたい。オリンピックの年でもあるので、トラックではラストスパートをもっとできるように試合でも勝ちにいきたいと思う」

◆3区・油布郁人(営2)
「(調整は)ベスト、結果も出ると思っていた。(レースで)10kmを過ぎたあたりで左のふくらはぎに異変を感じ、どんどん落ちてしまった。アクシデントとはいえ、チームに迷惑をかけるのは申し訳ない気持ちでいっぱいです。1区、2区と前を狙える位置でつないできてもらっていたので、本当に申し訳ない。前をしっかり追っていくことが課題になった。(4年生は)本当に大きい存在だった。走りでは僕たち後輩をいつも引っ張っていてくれて。新チームとしてスタートをして、今回のとても悔しい2位の経験を生かしたい。(今後の目標)駅伝の借りは駅伝で、というのがあるがそれだけでなく、主要な大会にたくさん出て勝負の経験をし、結果を残していく」

◆4区・久我和弥(社3)
「(調子は)大きな大会に合わせることが出来た。(監督から)2、3区を走った後輩の流れがあまり良くなかったので、3年のお前が挽回しろ、後半は前を追って攻めの気持ちを持て、と車の中からゲキを飛ばされた。(レースは)自分的に60点。箱根に合わせて調整力をあげて、自分の持つ力をまとめられた。マイナス40点の内容としては、具体的な目標は悪い流れでも挽回出来るようにすることだったが、その目標が低くかったこと。自分の走りに満足はしていない。同じ区間の2人に負け、特に前回勝った明治の八木沢に負けた事が悔しい。(1年間を振り返って)自分自身と向き合い、方向性を間違えたこともあったが少しずつ成長し、調整力を身に付けることが出来た。(今後の課題は)個人的には努力すること。自分から人の何倍も努力しなければいけない。チームでは優勝。今年の出雲と全日本、来年の箱根は優勝します」

◆5区・井上翔太(G4)
「(コンディションは)故障明けだったので、当日まで急ピッチで不安はあったんですけど、走ることが出来て良かったです。監督から前回の箱根より速い走りをして欲しい、と言われていました。(100点中)60点。もうひと押しのレースになったので不満足ではあります。結果として復路の選手は特に頑張ってくれたと思います。チームとして全力で取り組んだので悔いはありません。(今回の箱根駅伝は)来年度から実業団で続けるので、これからの陸上人生において、勝てなかった悔しさは必ず生かして次なるスタートを切りたいと思います」

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