• ジョグを行う(左から)久我選手、郡司選手、西澤選手、中村選手=志賀高原で(小林萌子撮影)

陸上部夏合宿‘11~努力をもって、安定感の夏~

[陸上競技部]夏合宿レポートin志賀高原(2011年08月27日 06時48分)

 8月17日(水)~9月4日(日)のあいだ、例年通り長野県(野尻湖→志賀高原→野尻湖)で夏合宿を行っている陸上部。今回は2次合宿にあたる志賀高原での練習を1日半取材した。


<スケジュール>

【25日】
5:50 朝練習

7:30 朝食

10:30 午前練習

13:00 昼食
 ~フリー(取材)

15:00 自主練習

19:00 夕食


【26日】
5:50 朝練習

7:30 朝食

10:30 午前練習



 夏の志賀高原、15℃を下回る気候のなか朝早くから朝練習が行われていた。
 今年の夏合宿の内容について大八木監督は「初めの1週間は、脚力の強化をテーマに、起伏のあるコースを中心に走りこみを中心に行った。2週間目は、インターバルトレーニングを通しての心肺機能の強化。3次合宿では、選手も大分疲れが見られるので、精神面の強化を徹底。我慢強さやねばれるような選手になるための、精神的な強化が重要になってくる。1週間毎の目的をもって練習にあたらせている。3次合宿は疲労困憊で一番厳しい時期だが、だからこそメンタル面の強化を徹底したい。」と、この夏合宿でより一層、心身ともに引き締めを狙う。

 午前練習は、100-120分で山道をジョグ。お互いのスキルアップを図るように集団で走りこみを行い、コーチが選手たちを見周りに行く場面もあった。1日通して激しく雨が降り続く中、選手たちは自分のコンディションに合った練習をこなした。

 26日も早朝から朝練習がスタート。宿舎前での準備体操が終わると、監督とコーチの元に部員全員とマネージャーが集まり、各自ランニング。後ろから監督やコーチが車や自転車で追走し、選手の気持ちを高めるなか、先頭を切って走ってきたのは2年の窪田選手。そのあとに続くは1年の村山、強いメンバーが集まるAチームのなかでも格段、良い走りを見せていた。最後には監督が走る姿もみられ、選手たちも思い思いに走っているようだった。

 午前練習は、ポイント練習のあとチームに分かれて30kmを走る。Aチームの後を監督の車が、Bチームの後を高橋正仁コーチの車が、Cチームをマネージャーが自転車で追う。雨が降りしきるなか、ラストには激が飛び、選手たちは最後の力を振り絞って限界に挑んでいた。



◆大八木弘明監督
「(2011上半期を振り返り)全体的にトラックの試合でいい記録を出してくれた。強い選手たちが、自己ベストを出してくれ、下の選手も同様に自己ベストを出してくれた。(なかでも)ユニバーシアードにも出場する油布と撹上、タイム的に伸びている窪田、久我。この4人は、しっかり走ってくれたと思う。一番安定し始めたのが、2年の窪田。出る試合毎回確実に走り、いいときと悪いときの波が少ないので、自分の力をきちっと出し切ってくれると思う。今、頼りになる選手のひとり。(学年毎の目標)1年生はとにかく先輩について行って、しっかりトレーニングをすること。今の2年生は、自覚を持って練習に取り組んでほしい。3年生は中心的存在なので、つねに自覚をもつと同時に、それ以上の自己の努力が課せられる。4年生は、やはり上から全体を見て、しっかりとチームをまとめてほしい。(井上選手について)練習を引っ張っていくことができ、尚且つ選手をまとめられる強い選手であった井上に今年は両方(主将・駅伝主将)任せようと思った。ちょっと大人しいところがあるので、もう少し檄を飛ばしてほしい。(不安要素は)上の選手たちの安定感。いい時と悪い時の試合の中の波を最小限に減らして、安定感のある選手を育てることが大事。(三大駅伝の目標)もうとにかく今年は優勝。全て優勝する気持ちで臨みたい」


◆井上翔太主将(G4)
「(最近のコンディションは)秋に向けてここから上がっていけるように頑張りたい。(2011年上半期を振り返り)個人的にはあまりよくはなかったですね。チームとしては、関カレではいい結果を残せず課題は残りましたが、記録会ではいい結果を出してくれたので、その点においてはまずまずだと思いました。(1年生の印象は)なかなか練習や環境に慣れるのは大変だったと思うが、何人かはAチームで練習にも参加しているので、頑張って欲しい。(注目している選手は)下級生みんなですね。(主将として)伝統ある駒沢大学の陸上部の主将を任されているので、多少プレッシャーはありますが、それがあるからこそ頑張れるところもあるので、あまり意識しすぎないようにしています。(夏合宿での目標は)まずは故障しないことが一番。あとはやっぱりAチームでの練習もしっかり継続して、しっかりと距離を踏むことです。三大駅伝を目標としてやっているので、優勝目指して頑張りたい」


≪編集後記≫
今回の合宿では、監督の「とにかく今年は優勝」という言葉に応えるべく、選手たちが全身全霊を目指して、自主的に練習している姿が印象的だった。また、チームで強化するために学年を越えて共に走っていたり、会話していたり姿もみられた。これから始まる駅伝シーズン、合宿での強さを身に付け、粘り強く勝負する選手たちに注目してほしい。

 また、特集として2年生から4名・1年生から4名による学年ごとの対談をお届けします。お楽しみに!

※夏合宿の詳細は、10月発行の「TAF」に掲載予定です。
「TAF(タフ)」…コマスポが駒沢大学内に配布している陸上部小冊子。

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