新生駒大、箱根を終えて vol.1往路
[陸上競技部]箱根駅伝、往路選手インタビュー(2011年01月05日 03時41分)
1月3日、箱根駅伝を終え駒澤大学玉川キャンパスで慰労会が行われた。選手には今大会を振り返るとともに、今後に向けての抱負を語ってもらった。
なお、往路・復路の2回に分けて掲載します。
今回はチームを率いた大八木監督と往路を走った選手のコメントを掲載します。
◆大八木弘明監督
「今年度は三大駅伝3位以内という目標を掲げてやってきた。今回も3番に入れたということで、選手はよくやったなと思う。エースクラスの宇賀地、高林、深津、星らが卒業して、本当に穴だらけのチームだったから、ある程度厳しくやってきた。この1年間、この成績を収めてくれた選手に私は感謝したいとともに、今年は優勝という目標を掲げながら、やっていきたい。今回出た10名は本当にしっかりやってくれて、補欠に回った選手もいい練習をしていた。だから、そこから今年もレギュラーを脅かす選手がいっぱい出てくると思う。やはり強いチームは部内の活気、選手同士のライバル心が必要だし、ないと絶対強くならない。今年はそういう中でお互い選手たちがライバル心を持ってやっていきたい。今年も2強が続くと思うが、それを崩せるのは駒澤しかないと思っているので、頑張っていきたい」
◆1区・油布郁人(営1)
「(目標は)区間賞。狙っていた。監督からは全体の様子を見ながら冷静にやれと言われた。2校が飛び出した時は、自信がなくてついていくことができなかった。積極性に欠ける自信の無さが表れたレースになってしまった。最初はトップを狙っていたし、悪くても何秒差かで渡すことを考えていた。でも、タスキを渡した時にすでに前を追えないところで申し訳なかった。それでも抜けるところで勢いがでたので最低限ギリギリの走り。(20km以上を走る)スタミナが課題で、秋合宿などで自信をつけることができたが、一番不安だった。注目される舞台での経験はプラスになる。個人のレースより重みは大きい。(1年を振り返って)高校から大学になって練習量も質も上がった。夏合宿でついていけなかったりして自分のウィークポイントもわかったので、今日の悔しさをバネにし、来年優勝できるように頑張る」
◆2区・撹上宏光(経2)
「体調も万全で、天候にも恵まれ、最高のコンディションだった。(スタート直後、日体大の選手との接触があったが)レース中は、ああいう風にほかの選手と足がもつれることは珍しくない。出雲・全日本では1区で、今回華の2区と呼ばれるエース区間を走って緊張した。それなりにプレッシャーがあったが、自分で出来ることをしようと思った。(2区を走った経緯は)監督からの指示。やっぱり今のチームにエースはいないので、今回はどうしようもなく選ばれた。でも次は監督に実力で選ばれるような選手になりたい。(他大の強豪選手と走ったが)華の2区と呼ばれるエース区間なので刺激を受けた。あと、東海大の村沢、東洋大の設楽、青山の出岐などは自分と力の差がないと思うので、負けないようにしたい。(昨年まで4年連続2区を走った)宇賀地先輩のような走りはまだまだできない。でもちょっとずつ近づけるような走りをしたい」
◆3区・上野 渉(政2)
「(当日のコンディションは)よかった。体調も万全。(よかったところは)ちゃんとラスト5kmでペースを上げられたこと。(今季2度目の久我へのタスキリレーとなったが)出雲と同じくいいタスキをつないでもらえたように思う。(昨年から1年間で得たことは)自分を作ることとけがをしないよう気をつけたこと。(監督からは)海岸沿いのコースに出てからが勝負とだけ言われていた。周りの選手に影響されず、自分のペースを大事に、自分だけの走りをすることを意識した。(これから1年の目標は)攻める気持ちで体力をつけて頑張りたい。また負けているのでもっと上を目指して頑張りたい。(チームとしては)新しいチームになってみないと分からないので、それから目標を立てたいと思う。強い上野というものを今度のレースで見せられるよう頑張る」
◆4区・久我和弥(社2)
「結果を振り返って全部が最悪だった。大会に至るまでの経過もだし、レース内容もだし、この1年どこが成長したのかなという感じ。(今季は故障があったが)出たいという気持ちがすごくあったが、その反面その気持ちのせいで故障が長引いたり、焦りが生まれてしまった。復帰がぎりぎりだったから、使われるかどうかという感じだった。 (来年度は)180度変わるくらいの進化がなくてはならない。自分の中で劇的に変わるところがないと、この先も実業団でも厳しいと思う。(総合3位の結果には)若いチームにしては評価できるところもあったが、自分自身の甘さもあってチーム全体にプラスアルファーが生まれてないなと感じた。(自覚の年だったが)自分の中では多少なり自覚をしてるつもりだったが、“つもり”のままだった。(来年に向けては)1年の時と同じで「原点と進化」。5区をやりたいが、今のままじゃ全然勝てないから」
◆5区・井上翔太(G3)
「(初の山登りは)緊張はなかったが重要な区間を任されたから、やらなくちゃいけないという気持ちと、そういう区間を任せていただいたというのは多少なりとも信頼はされているのかなと思い、仕事の大きさを実感した。実際走ってみて、最初から安全運転で無難にしか走れなかった。(東洋大の柏原とは)どれだけ少ない差でゴールできるかが重要だったと思う。だけど離される一方で、チームに勢いをつけるような走りをできなかった点でだめだった。目標3位以内は達成できたが、2位が見える位置にはいたと思うがそこから上げられなかったし、層の厚さが足りなかった。(駅伝主将の1年を振り返って)多少なりとも練習なりなんなりで引っ張ることを心掛けたが、4年生の飯田さんに頼ってしまったし、いい結果も出せなかった。来季は主将になるので引っ張っていかなければいけない。新しく入ってきてくれる1年生も強いから、チーム一丸となってどの駅伝でも優勝を目指して頑張っていきたい。(主将として果たしたいことは)箱根駅伝優勝!!」
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