• チームを1部復帰へ導く二塁打を放ち、こぶしを突き上げる中谷=神宮第1球場で(橋本圭史撮影)

  • 1年振りの登板だったが、悪い流れを断ち切った加茂(堀江あゆみ撮影)

  • 1部復帰を決め喜ぶ選手ら(山田遼太郎撮影)

全員野球“粘りと激しさ”で1部復帰

[硬式野球部]東都大学野球1部2部入替戦対国士大2回戦(2010年11月07日 20時45分)

 東都大学野球1部2部入替戦対国士大2回戦が、11月7日神宮第1球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大 100 000 001 2 4
国士大 000 000 020 0 2

      打安点
(6) 岡  511
(4)赤 木 510
(5)白崎浩 521
(3)笠 間 400
(7)山 下 320
DH北 畠 200
HD柴 田 100
HD山 本 210
(8)小 林 500
(2)上村新 310
R9中 谷 112
(9)嘉数駿 200
PH森 田 000
PH平 川 100
PR松 尾 000
2 戸 柱 000
     計3994

▽二塁打=赤木、岡、中谷

     回   打安責
 井 口 7 1/3 3271
 白崎勇   1/3 321
○加 茂 1 1/3 400
 村 上 1   300

 初回、1死から赤木義英(営4)が左中間に二塁打を運び、白崎浩之(法2)の中前安打で先制すると、先発・井口拓皓(経2)は7回まで無失点に抑える好投を見せる。だが8回、1死一塁から代わった白崎勇気(営3)が連続安打を浴び2点を失い逆転を許す。最終回、相手の失策が絡み2死一、三塁の好機を作り岡将吾(法3)の右線翼二塁打で同点に追い付くと、加茂勇作(国4)がその裏の攻撃を3者凡退に抑え延長戦へ。迎えた10回2死一、三塁から中谷泰周(市2)が左翼へ二塁打を放ち2点を勝ち越す。最後は4番手・村上浩一(経1)が3人で終わらせ勝利。全員野球で入替戦を制し、08年春以来の1部復帰を決めた。

◆小椋正博監督
「岡は三振だったけど、思いっ切りやれと伝えた。白崎勇は力みすぎた。でも加茂には(2部降格後の国学院戦で)1球で三振、1球でサヨナラっていう場面で打たれたので、そういうのは彼の中にあったと思う。村上は千葉の代表で甲子園出ている経験があったから。2年半は長かった。落ちるのは簡単だけど上がるのは大変。いいチームになりつつあるから4年生に感謝している」

◆笠間将裕主将(商4)
「2点を取って、守備についた時は2部で苦しんだことなど色々思い出して、込み上げてきた。昇格くらいでは絶対に喜んではいけないと思っていたが、今までやってきたことが報われた。(今日は)1番苦しかったのは井口だったと思う。岡も全然打てなかったが、最後に期待に応えてくれた。中谷はよくあの場面で打ってくれた。今日は3年生以下の勝利。本当にありがとうの言葉しか浮かばない」

◆加茂勇作
「今日のマウンドは最初で最後になると思ったから、最初から全力で投げた。(白崎勇から代わる時は)これ以上点はやらないと。気持ちで勝った。(村上は)0で抑えてくれて良かった。(試合後ベンチ裏で白崎勇と抱き合っていたが)お前のおかげで勝てたよって伝えた。(今の率直な気持ちは)良かった。本当に良かった。上がれて引退できるのは幸せ。いい仲間に恵まれた」

◆岡 将吾
「(1部復帰は)4年生の力で上がらせてもらった。今日で絶対決めると思っていたから勝って良かった。(井口は)そんなに良くなかったけど、悪いなりに踏ん張ってくれた。(同点打は)今まで仕事ができなくて絶対に決めると思った。(打った瞬間は)うれしかった。(4年生に対して)迷惑かけたが1部に上げてもらって感謝している。4年生の意志を受け継いで1部で優勝したい」

◆井口拓皓
「(今日は)調子が悪かったんで攻撃の間に少しでも良くなるようにブルペンで投げた。悪いなりに抑えられた。(加茂を見て)泣きそうになった。1年間投げられなくて、みんなにアドバイスしていていろんなことを教えてもらって。苦しんでたのを知ってたからすごくうれしかった。(来季は)レベルアップしないと。残留ではなくて、優勝を狙いたい」

◆中谷泰周
「こんなチャンス今までなかったから、決めてやろうって気持ちで打席にはいった。4年生のベンチからの声に後押しをもらって、4年生がつなげてくれた自分1人じゃ打てないヒットだった。(4年生は)2年間だけだったけど、よくしてもらった。寮では優しくしてもらって、グラウンドでは厳しくしてもらい、感謝の気持ちでいっぱい。(来季は)優勝して日本一を目指して行きたい」

◆村上浩一
「(10回マウンドに立った時は)緊張したけど投げるしかないと思った。できるだけの力を出した。ここでビクビク縮こまったら親不孝者だと言われた。(11回の勝ち越しは)1点でなく、2点入った事でかなり楽になった。(最後の打者を抑えた瞬間は)これで終わったんだなと思った。先輩方と来年神宮でやれるので良かった。(来季は)任された事をやれればいいと思う。投げられればいい」

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