形連覇！組手はライバル下せず準V

[空手道部]内閣総理大臣杯第52回全国空手道選手権大会(女子)(2009年06月20日 21時04分)

内閣総理大臣杯第52回全国空手道選手権大会が６月20日、東京体育館で行われた。形はポイント制で、各ブロック上位４チームずつ計８チームが順位決定戦に進む。組手は２分２ポイント先取制のトーナメント方式。結果は以下の通り。

【団体戦女子組手】
準優勝
駒大１－２大正大☆
先鋒○小久保楓(地３)２―１高谷
中堅●川島　岬(国３)０―２
大将●成岡葉子(社３)０―２石塚

【団体戦 女子 形の部】
優勝
安藤紗衣(地４)
深作世理乃(Ｇ２)
阿久津志帆(英２)

【個人戦女子形】
ベスト８
安藤紗衣(地３)

　昨年は下して優勝を決めた大正大が、今年も決勝の相手となった。先鋒・小久保は、相手に先制を許すものの勢いある突きを打ち込み連続で得点を挙げて試合を制す。中堅・川島は果敢に攻めるがなかなか得点が奪えず敗戦。大将を努めた成岡も相手の攻撃を崩せず２本の突きを浴びて破れ、連覇はならなかった。
　団体形は難易度の高い「岩鶴」を演舞。練習では成功しなかった大技を本番で見事に決め、昨年に続く優勝を飾った。また、安藤は個人戦でも健闘を見せた。


◆大石智子コーチ
「(準決勝で負傷した)北村は(決勝も)できると言ったが私が止めた。だが、その判断がいけなかった。判断ミスですね。(決勝を戦った)３年生は悪くない。ただ、勝負に関する甘さが出た。いつも同じ課題だが、(相手が向かって)くるところの対応がきちんとしてできていなかった。ベストなメンバーではなかったですね。でも(連覇を逃して)悔しい。自分たちの力を出せれば勝てた。(リーグ戦で勝っていたことは)頭にあった。(形は)ぐらつくような技があるのだが、ちゃんとできた。本番でしっかり(実力を)出してくれた。(練習は)１ヶ月以上前から始めていた。私の指導が組手に傾く中で、自主的によくやっていたと思う」

◆安藤紗衣
「今日はいっぱい練習してきた中で一番良い形ができた。３人がそれぞれ良いところがあったと思うので、やり切った。自分は１年の時に(メンバーとして)出たけど、２、３年と出れなくて、最後の年で結果が残ったのはすごくよかった。(岩鶴は)初めてで、後半に片足で立つ技があるのだけど、それを３人で合わせるのはリスクが高かった。練習では何度もふらついて、３人がぴたっと決まったことがなかった。緊張しました。(次に向けては)この調子で上げて、関東、全日本も良い結果を残せるようにしたい」

◆小久保楓
「あまり調子はよくなかった。明日の(全日本の)こととか考えて消極的になってしまったけど、決勝の舞台に立ててよかった。(川島、成岡とは)同期でこういう大舞台に立たせてもらったので、また来年(大正大に)借りを返そうと話していた。相手も３年生以下のチームだったので、来年も同じメンバーで戦えるといい。(同期は)良いライバルでもあり、信頼できる仲間でもあり、大事な存在。今日は気持ち的に焦っていたので、“冷静に”って言われたことで自分を振り返ることができたからよかった。(明日は)初めてだから緊張している。少しでも上位に食い込めるように頑張りたい」


なお、明日は東京体育館で個人戦、日本武道館で第53回全日本学生空手道選手権大会(個人戦)並びに東西対抗戦が行われる。

■交通アクセス
【東京体育館】
・都営地下鉄大江戸線「国立競技場」Ａ４出口
・ＪＲ中央線（普通）・総武線「千駄ヶ谷」下車徒歩１分
【日本武道館】
東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下駅」２番出口より徒歩５分