• 勝利投手にはなれなかったが、勝利を呼び込むピッチングをした上里田=神宮球場で

待望の1勝

[硬式野球部]東都リーグ・中大2回戦(2004年05月10日 17時47分)

中央 000 000 000 20 2
駒大 000 010 000 2× 3
 長い敗北のトンネルから抜け出せず苦しんできた駒大。その脱出の救世主となったのは、先発のマウンドに立った上里田だった。粘り強い投球がチームに勝利を呼び込んだ。
 双方無得点でむかえた3回2死一、三塁のピンチ。バッターには4番・亀井。2ストライクと追い込んでからの3球目をハーフスイング。ボールの判定に太田監督が抗議するも判定はそのまま。嫌な空気が駒大側に流れる中、それを一蹴するかのように次の球はMAX142キロを計測。右飛に打ち取り、先制点を与えなかった。そして、「流れを持っていきたかった。4年はダメだと言われたくなかった」という思いが味方に届いた。5回、2死三塁から3番・河が左翼線へ適時二塁打を放ち先制点をあげた。上里田は7回にも2死三塁のピンチを招くが、代打・平良を三邪に抑える力投を見せていた。
 しかし、「力不足です。まだ復活とは言えません」と、悔しさをにじませたのは8回。1死から2連続長打を浴びて同点にされると、なおも5番・久保田に逆転適時二塁打を打たれ、無念の降板。初勝利はお預けとなってしまった。その後を託された奥山は、「上里田さんが頑張っていたので、やるしかないと思った」と、つづくバッターを三振に斬って取った。その裏、打線が好投する投手陣にこたえるかのように昨日苦渋を味わった会田を攻める。この回先頭の5番・植田が投安で出塁すると、6番・平田の当たりはショート真正面。植田がアウトになり、7番・永井英の打球も遊ゴ。バッターボックスには代打・長野。「こすった感じ」という当たりは左翼を超える同点適時二塁打。つづく9番・大島も遊安でつなぎ、1番・秦の打球を遊撃手が失策。これが決勝点となった。この1点を平野が守りきり、今季初勝利。主将の平田は「上里田が良かった。また、ピンチのときに飛龍、平野がやってくれた。明日も勝ちます」と投手陣を称え、太田監督は「野球らしい野球ができた」と振り返った。試合後の駒大は既に明日の勝ち点奪取へむけ気持ちが一つになっていた。
■コメント集■
野村コーチ
まだまだ苦しいな。まだ正直自分達のやってきたことを出していないから、出させてやりたい。いいところまでいくけど点が入らなかったり。今日の勝ちをきっかけにして良いふうに考えたい。
上里田
初先発は楽しめました。チームが勝てて良かった。まだ復活とは言えません。今後も投げていって復活です。
長野
監督からは「よく打ったな」と。今チームも良い感じになってきたので、このまま突っ走りたい。
奥山
しびれた。楽しめた。上里田さんが頑張っていたので、やるしかないと思った。

(先制タイムリー)打ち損じで、飛んだところが良かったです。
大島
(猛打賞について)とにかく当たりはどんなものでもいいので、塁に出ることを考えた。
永井英
上里田は8回までは本当に良かった。初先発だから球の勢いも落ちていたけれど、このままローテーションに入ってくれれば。
佐藤渉さん(03年度OB)
粘りもあっていいチーム。この勢いであと全勝してほしいです。

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