• ピンチをまねき、マウンドにむかった太田監督と選手達=神宮球場でで

99年春季以来の開幕5連敗

[硬式野球部]東都大学リーグ・中大1回戦(2004年05月10日 17時39分)

駒大 013 100 000 5
中大 011 110 020 6
未だ勝ち星のない駒大。マウンドに上がったのは神宮初先発の奥山飛龍(法3)。「リズムを作れるように」と心掛け、初回中大打線を3人できる完璧な立ち上がりを見せる。駒大は二回、先頭の新井良太(経3)が三塁線を破る二塁打でチャンスを作ると、五番今季初スタメンの榊原浩司(経1)が絶妙のセーフティーバントで無死一・三塁とチャンス を広げると、つづく河泰浩(法4)の中犠飛で1点を先制する。その裏、中大にすぐさま同点に追いつかれるが、三回、1死一・二塁の好機で打者は、打撃好調の新井。カウント1―3から「打った瞬間、いくと思いました」という打球は逆転となる今シーズン第1号となる3点本塁打。四回にも同じく今季初スタメンの宮川裕行(法3)の左前適時打で加点し、5対2と中大を引き離す。
 しかしここまで、チーム防御率4・53と不調の投手陣。4回3失点で降板した奥山に代わり2番手でマウンドに登った永井裕二(法4)は1点を返され1死しかとれず3番手加藤圭二(経3)にマウンドを託す。加藤は粘りの投球で六回まで5対4とリードを保っていたが、七回、2死満塁から代打・福元に2点適時打を打たれ、ついに逆転される。ここで負けると苦しい立場に立たされる駒大は九回、先頭の河が左前打で出塁する。つづく永井英和(営4)はバスターを試みるが、不運な併殺に倒れ最後の反撃も及ばず。5対6と敗退し、開幕から引き分けを挟んで99年春季以来となる5連敗という非常事態。「頭がこんがらがっている。明日頑張ります」と主将の平田大門(仏4)。これで崖っぷちに立たされた駒大。誰もが予想していなかった展開。明日からもはや一つも落とせない背水の陣の戦いが始まる。そこから選手達の本当の底力が試される。
■宮川、榊原が初スタメン■
今季初スタメンを獲得した榊原と宮川。五番DHで出場した一年生の榊原は、前回代打で起用された亜大1回戦ではあえなく三振。「バントサインだったので楽に打てました。(初ヒットは)嬉しかったです」と緊張せずに打席に臨めた様子。
 今季4試合に出場し、亜大1回戦では盗塁を決めている宮川は、今日の左前適時打で初打点となった。「打ったときは嬉しかったけど、チームが負けると…」とチームの勝利につながらなかったためか喜びも半減してしまったようだ。これからこの二人がチームにどんな働きを見せるのか楽しみである。
■新井1号弾■
三回、ランナー2人をおいて主砲・新井が今季リーグ戦第1号本塁打を放った。二回にも先制の口火となる二塁打で、ここまで開幕から連続安打、チームトップの打率4割4分。、8打点と好調を維持している。チーム状況が不振の中、一人主軸の意地を保っている。
駒大野球道④より

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