• 主将・副主将を先頭としたランニングで、1日の練習がはじまる=佐伯市総合運動公園球場で(井上汐撮影)

  • 午後の打撃練習で精を出す柴田内野手。狙うはスタメン!=佐伯市総合運動公園球場で(長友裕実子撮影)

  • 筋力強化に励む若手コンビの林裕内野手(右)と海田投手=大分県マリンカルチャーセンター・トレーニングルームで(井上汐撮影)

大分合宿・目指すは「勝つ野球」

[硬式野球部]硬式野球部春季キャンプ(2007年02月23日 19時11分)

 駒沢大学硬式野球部春季キャンプが2月15日~26日に佐伯市総合運動公園球場(A軍)と弥生球場(B軍)で行われている。大分県佐伯市は野村昭彦コーチの出身地というつながりを持ち、現地からの温かい歓迎を受けた。
 例年主力メンバーだけが参加するキャンプであったが、小椋正博監督の「全員を同じ土俵で競い合わせたい」という指導の下、全部員が参加するのは史上初のこと。山に囲まれたところに位置する2つの球場での練習は午前9時~午後4時まで昼食休憩を挟み行われる。午前中はアップで体を温めた後、ベースランニングやシートノックなどの実戦を想定した練習、午後はグループに分かれ、野手はひたすら打撃練習、投手は下半身強化のための走りこみに時間を費やす。練習にはOBの方々も駆けつけ、手取り足取り行われる憧れの先輩の指導に、目を輝かせて耳を傾ける選手の姿が目立った。佐伯市総合運動公園球場から車で約15分のところにある大分県マリンカルチャーセンターが宿泊地。約26kmになるこの道のりを選手が1、2回マラソンすることも合宿中の名物行事だ。海と隣接しているため、潮の香り漂うなか行われる早朝の散歩は選手の集中力を高めるのに適した環境と言える。トレーニングマシーンや体育館などの設備も充実しているため、選手は夜も休む間もなく体力アップに励む。全員で参加しているキャンプという意識は強く、各々に課せられた役割をひたむきにこなし文字通りの全員野球が実践されている。 
 全日本大学選手権大会優勝6回、明治神宮大会優勝4回。数々の強豪校を抑え全国制覇を成し遂げた回数は大学1位。偉大な先輩たちが駒大野球部の歴史を作り上げてきた。かつては常勝駒沢とまで言われたが近年は優勝から遠のいている。コーチとして優勝を何度も経験してきた小椋正博監督だが、就任1年目に「優勝」という言葉を口にすることはけっしてなかった。その監督が掲げた今年の目標は「勝ちにこだわる野球」をすること。4年生の引退で主力選手が抜けたものの、経験豊富な若手が多く残っていることが今年の駒大の持ち味だ。常勝復活へ向けスタートラインに立った駒大野球部。目指すは5年振り27度目の優勝。明確な目標に向けた土台作りに選手は今日も汗を流す。
◆球場へのアクセス
(A軍)佐伯市総合運動公園球場 大分県佐伯市大字長谷3786番地
(B軍)弥生球場        大分県佐伯市弥生大字上小倉1234番地1

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