3連勝でグループ首位通過
[ユニバーシアード2005]サッカー男子日本代表(グループリーグ第3戦・対ロシア) (2005年08月14日 22時00分)
試合前、決勝トーナメント行きを決めているからか、選手たちには笑顔が見られ、リラックスした雰囲気で練習を行い、いざ出陣。乾監督は以前、この6連戦を乗り切る為に「メンバーはローテーション」との言葉通り、また大幅にスタメンを入れ替えて臨んだ。今日のコンセプトは「スピード」と、速さには定評のあるFW原一樹(駒大)とヘディングの高さも持ち合わせたFW高橋大輔(福岡大)を起用した。 この日は、なにもしなくても髪が大きくなびくほどの強風。夕方ではあるが非常に強い日差しのなかで行われた。
開始早々、徳永のトラップミスをREBKO Alexeyが取り、ARKHIPOV Antonとのワンツーでゴールを脅かされる。だが日本も4分には、廣井がFKを右サイドの衛藤へ。これがつながり、シュートするも外へ。序盤からサイドがうまく使えた攻撃ができており、いつ得点が入ってもおかしくない状態。そして前半16分、左のゴールエリア手前で兵藤がパスを落とし、そのボールを衛藤が真ん中にぽっかりとできたスペースへドリブルで中央に切り込み「自分のタイミングで打てた」と言うとおり、冷静に右足でシュート。ゴール左隅に決めた。
今大会初出場の原は、ロシアDFに果敢にチャレンジし勝利に貢献した ARKHIPOV Anton にゲームを支配される場面もあったが、DF陣の統率もうまくいっているようで相手に自由にプレーをさせていなかった。だが、33分には自陣内のバックパスをGK時久省吾(早大)がなんと空振り。あわやオウンゴールかと思わせる一幕も。34分、池上が右サイドからゴール前にいた徳永へ。それをダイレクトでミドルシュート。相手DFに当たってゴールにはならなかったが、この前半、徳永はサイドウィングバックとして一番いい働きをしていた。反対に「くさびを受けることが多かった」と原。前線には常に3人のDFが張っていて自分のプレーをさせてもらえなかった。
後半開始と共に、高橋に代わりMF辻尾真二(中大)を投入。そして、あれだけ強かった風もぴたっと止み、風も日本を援護した。日本は右サイドを崩され、クロスを入れられたり、切り込まれるシーンもあったが中盤からのプレスが効果的に効き、相手に突け入るすきを与えなかった。 残り10分で原から巻佑樹(駒大)に交代するが、点を取るにはあまりにも短かった。後半39分には辻尾が後ろからKAREV Evgeny に倒され1発退場。終了間際、数的有利になり、また得点シーンが生まれるかと思われたが、得点はならず1-0で勝利した。
あと3つ勝てば3連覇。だが過去2大会、準々決勝はPK戦と嫌なジンクスがあるだけに、乾監督も「次が決勝のつもりで戦います」と意気込んでいる。2度あることは3度あると言うが、今年もまたPK戦ではなく、きっちりFW陣が得点を取り、ベスト4入りを決めて欲しい。
(荒川 好和)
■選手コメント
◆試合終了後、原一樹選手コメント
「裏が空くことが多いので、裏に走り込むように言われていた。実際、ロシアは前半けっこう引いていたのでスペースがあまりなく、くさびを受けることが多かった。くさびをもらう動きをもう少しスムーズにすることが課題ですね。後半は相手も攻勢に出てきたので、裏のスペースが空くことが多くてやりやすかったです。(高橋)大輔さんが交代して、辻尾とのコンビになったので競る選手がいなく、競るポイントがない状態で裏を使うのは難しかったです。やはり点は取りたかったですね。FWなんで。今大会まだFWが得点していないので、次出る機会があったら点を取りたいです」
◆試合終了後、廣井友信選手コメント
「試されてるっていう部分もあったし、ここで結果を出さないとこれからも出れなくなると思ったので、思いっきりいこうと思ってました。ロシアの高さはセットプレーのときは驚異でしたけど、相手10番の縦の早い動きがポイントだったので、そこのカバーだけは意識して。DFラインとキーパーのケアや、うしろでの簡単なミスは試合をぶち壊しちゃうし、上(決勝トーナメント)にいったらやられちゃう。今までは、ミスしても相手が外してくれたりしてたので、そういうところをもっとしっかりやっていかないといけない。(ウルグアイ戦は)世界を経験するにはこの上ない相手だと思うんで、楽しみでしょうがないです。 体調はHAPPY、HAPPYで」
◇8月14日◇サッカー予選リーグ第3戦◇ブジャカイナックラーシビル
日本代表 1-0 ロシア代表
(1-0)
(0-0)
得点者(アシスト)
【日】14分:衛藤 裕(兵藤慎剛)
メンバー
GK[12]時久省吾(3年)
DF[2]徳永悠平 (4年)
DF[3]小宮山尊信(3年)
→73分 MF[15]金澤大将(4年)
DF[4]秋葉陽一(4年)
DF[5]登尾顕徳(4年)
DF[13]廣井友信(3年)
MF[6]池上礼一(4年)
MF[8]兵藤慎剛(2年)
MF[14]衛藤 裕(4年)
FW[11]原 一樹(3年)
→80分 FW[19]巻 佑樹(3年)
FW[20]高橋大輔(4年)
→46分 MF[16]辻尾真二(2年)
【SUB】
GK[1]赤星 拓(3年)
GK[18]飯塚 渉(2年)
MF[7]伊野波雅彦(2年)
MF[10]藤本淳吾(4年)
FW[9]赤嶺真吾(4年)
FW[17]小松 塁(4年)
MANAGER
乾 真寛
GK[12]YAKOVLEV Vitaly
DF[2]KOLCHIN Anton
DF[13]SHAVAEV Ildar
MF[6]TUMENKO Alexander
MF[7]REBKO Alexey
MF[15]NIKOLAEV Alexey
MF[16]KAREV Evgeny
MF[17]GARBANETS Andrey
→46分 DF[4]SHINSKIN Roman
MF[18]TRINITATSKIY Alexey
FW[10]ARKHIPOV Anton
FW[11]GUSAK Dimitry
【SUB】
GK[1]KHOMIC Dimitry
MF[19]PRAVOSUD Sergey
FW[8]MAKARENKO Alexander
MANAGER
SABITOV Ravil
警告(C)/退場(S)
【日】69分:廣井(C) 89分:金澤(C)
【ロ】34分:GARBANETS Andrey(C) 38分:KAREV Evgeny(C) 84分:KAREV Evgeny(S)
[主審] PRESCHERN.D(ITA)
その他の注目競技/男子バスケットボール・日本VSロシア
大会4目の 14 日アタトゥルクスポーツホールで行われた男子バスケットボール、 日本対ロシアは 36 点の大差で完敗。だが、すでに前の2試合で1~ 16 位決定グループ進出を決めており、次は 16 日に試合が行われる。→詳細はこちらから
■その他試合結果 GAMERESULTS
男子バスケットボール
グループ A
フィンランド103-39 UAE
トルコ121-76ブラジル
グループ B
セルビア・モンテネグロ100-72韓国
グループ C
キプロス67-58南アフリカ
ロシア100-64日本
グループ D
ポルトガル63-76アンゴラ
カナダ84-76イタリア
グループ E
チェコ98-29ペルー
グループ F
スロバキア75-57イラン
アメリカ72-62ドイツ
グループ G
イギリス87-68レバノン
オーストラリア65-68リトアニア
グループ H
ウクライナ79-75メキシコ
エストニア66-72ギリシャ
男子フェンシング・フルーレ個人
金メダル BALDINI Andrea (イタリア)
銀メダル GLONEK Radoslaw (ポーランド)
銅メダル CASSARA Anrea (イタリア)、MOLTCHAN Youri (ロシア)
男子サッカー
グループ A
トルコ3-1韓国
ブラジル2-0モロッコ
グループ B
日本1-0ロシア
タイ3-3アイルランド
グループ C
イタリア1-0ウルグアイ
中国1-1南アフリカ
グループ D
チェコ3-2イギリス
イラン1-3メキシコ
女子サッカー
グループ A
トルコ2-5チャイニーズ・タイペイ
アイルランド3-0ニュージーランド
グループ B
日本0-0フランス
カナダ4-1チェコ
グループ C
中国0-1ブラジル
南アフリカ1-7フィンランド
体操・男子個人総合
金メダル TOMITA Hiroyuki (日本)
銀メダル KIM Dae Eun (韓国)
銅メダル KASHIMA Takehiro (日本)
体操・女子個人総合
金メダル FAN Ye (中国)
銀メダル HARMES Suzanne (オランダ)
銅メダル TWEDDLE Elizabeth (イギリス)
水泳・男子 100 メートル平泳ぎ
金メダル LISOGOR Oleg (ウクライナ)
銀メダル SWANDER Kevin (アメリカ)
銅メダル YAMASHITA Makoto (日本)
水泳・女子 400 メートル自由形
金メダル POTEC Camelia( ルーマニア)
銀メダル COOKE Becky( イギリス)
銅メダル CHARRON-WATSON CanellCAN (カナダ)
水泳・男子 50 メートル背泳ぎ
金メダル TANCOCK Liam (イギリス)
銀メダル SUNG Min (韓国)
銅メダル YAMAGICHI Masahumi (日本)、GREVERS Matthew (アメリカ)
水泳・女子 200 メートル平泳ぎ
金メダル TANEDA Megumi (日本)
銀メダル SONI Rebecca (アメリカ)
銅メダル QI Hui (中国)
水泳・男子 100 メートル自由形
金メダル LAGUNOV Evgeny (ロシア)
銀メダル KAPRALOV Andrey (ロシア)
銅メダル CALVI Alessandro (イタリア)
女子4× 200 メートル自由形リレー
金メダル アメリカ
銀メダル ニュージーランド
銅メダル フランス
水泳・男子 200 メートル個人メドレー
金メダル SHANTEAU Eric (アメリカ)
銀メダル JANUSATIS Vytautas (リトアニア)
銅メダル ZHAO Tao( 中国 )
水泳・女子 1 m飛板飛込み
金メダル WU Minxia (中国)
銀メダル FEDOROVA Olena (ウクライナ)
銅メダル VELOSO Juliana (ブラジル)
水泳・男子 3 mシンクロナイズド飛板飛込み
金メダル PENG Bo WANG Kenan (中国)
銀メダル BETANCOURT GARICA Jorge
FORNARIS ALVAREZ Erick (キューバ)
銅メダル CASTRO Cesar、DURAN Cassius (ブラジル)
水球
グループ A
スペイン12-7日本
トルコ19-4ポーランド
グループ B
オーストラリア6-8カザフスタン
グループ C
セルビア・モンテネグロ19-0ベルギー
グループ D
イタリア8-9ポーランド
男子バレーボール
グループ A
トルコ3-1ブルガリア
イラン3-1スイス
ロシア1-3カナダ
グループ B
UAE 3-0キプロス
ブラジル3-1ドイツ
韓国1-3イタリア
グループ C
日本3-0ポーランド
セルビア・モンテネグロ3-0デンマーク
グループ D
レバノン0-3スロバキア
アメリカ2-3ベルギー
フランス3-0中国
女子バレーボール
グループ A
カナダ0-3トルコ
チェコ3-0エストニア
タイ3-0ニュージーランド
グループ B
セルビア・モンテネグロ3-0イスラエル
ブラジル1-3中国
グループ C
ポーランド3-1ポルトガル
オーストラリア0-3チャイニーズ・タイペイ
グループ D
イタリア2-3ロシア
フィンランド3-0南アフリカ
レスリング・男子 60 ㌔級フリースタイル
金メダル GALLIC Nathan (アメリカ)
銀メダル ODABASI Tevfik (トルコ)
銅メダル KONTOEV Alexandr (ロシア)、BAGLARBGI Abbas (イラン)
レスリング・74 ㌔級フリースタイル
金メダル HABIBI Hadi (イラン)
銀メダル BRZOZOWSKI Krystian (ポーランド)
銅メダル KANG Sang Woo (韓国)
OZATA Fahrettin (トルコ)
レスリング・96 ㌔級フリースタイル
金メダル ROWLANDS Thomas (アメリカ)
銀メダル KOC Hakan (トルコ)
銅メダル KOO Tae Hyun (韓国)
PERNIKAU Siarhei (ベラルーシ)
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