• フリーキックの練習をする藤本。タイの平均身長を上回る日本は,藤本のセットプレーがカギを握る

  • ボールをキープする兵藤。ワールドユースでの雪辱をユニバーシアードで晴らす

3連覇へ準備万端

[ユニバーシアード2005]開幕直前現地レポート (2005年08月09日 22時00分)

「すべては予定通り。今まで積み上げてきたものをやるだけ」、と乾監督。4日間の調整を順調に消化し終え、明日のタイ戦への準備は整った。サッカー日本男子代表選手団が練習場のカイナックラルスタジアムに到着すると、なんとタイが練習中。思いがけなく対戦相手を間近でチェックする機会に恵まれ、相手の分析も完璧。
  練習は明日の試合時間とほぼ同じ18時半からスタート。ストレッチ、パス回しでアップを終えると、すぐに明日の動きのシミュレーションを開始。 2 対 2 の攻守の切り替え練習を行った。ここまでは和やかな雰囲気だったがFK、CKのセットプレーになると一転、少しでも動きのタイミングがずれると監督の檄がとび、緊張した空気が漂った。 この日の練習もきっちり二時間。テンポよく終わった。
  明日への意気込みを聞くと「攻撃の要はサイド。タイは個人技の力はある。注意深く戦う。だが合わせてやる必要はない。自分たちのスタイルのサッカーをするだけ」と乾監督。チーム唯一のユニバ連続出場の原 ( 駒大 ) は「出たら点を取ります」と心強い。
 だが、ここにきて藤本・兵藤の調子がいまいち悪い。藤本は現地入りしてから軸足の右を痛めてしまい、思うようにボールコントロールが出来ず苦悩しているよう。今日のセットプレーでもミスが目立った。
  ボールをキープする兵藤。ワールドユースでの雪辱をユニバーシアードで晴らす 反対に今、一番乗っているのは徳永 ( 早大 ) 。「チームはまあまあ。自分はOKです。明日はやるべきことをやるだけ」とあくまで冷静だ。徳永を活かすも殺すも中盤の2人の動き次第。中盤が指揮官の思うように機能するかが勝負の鍵になる。 
  決戦当日は試合開始90分前にスタジアム入りし、10日18時(日本時間24時)のキックオフを待つ。廣井 ( 駒大 ) が「みんなファミリー」と言うように、全員サッカーで勝利をあげ、ユニバ開幕前から日本代表選手団を波に乗せて欲しい。
(荒川好和)
※日程の都合上、サッカー男子・女子、バスケットボール女子のみ 10 日から行われる。


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