• サイド攻撃のカギをにぎる徳永(野澤俊介撮影)

  • ものものしい警備の中でも、リラックスした表情でストレッチする選手たち

ポイントはサイドとセットプレー

[ユニバーシアード2005]サッカー男子日本代表(2005年08月08日 22時00分)

サッカー男子日本代表は8日、イズミル郊外のウルケントスタジアムで3日目の調整を行った。今日は午前中に行われる第2戦のシミュレーションと位置づけたスケジュールで9時30分から練習を開始した。先日のイスタンブールでのテロの影響か、スタジアムのすぐ外ではトルコ軍が取り囲む厳戒態勢。だが、今年3月の合宿で試合をしたことがある場所であることも手伝ってか、はたまた音楽に合わせたトレーニングが幸いしてか和やかな雰囲気の中での練習になった。
 予定されていたセットプレーのメニューは、終了間際にMF藤本淳吾(筑波大)がFKの練習をしただけ。攻撃の要となるサイドを中心に、DFからチームの柱・MF兵藤慎剛(早大)を経由してFW陣の高さとスピードを活かしていくこと、確実にゴールを決めることに重点を置いた。
  今日はその中でも特にDF徳永悠平(早大)の右サイドからのオーバーラップが光っていた。今後、各代表チームの驚異となることは間違いない。だが攻撃のもう一つの起点を忘れてならない。セットプレーだ。このチームの過去2年間の得点をみると、その半分以上がセットプレーから生まれている。

 「藤本には別メニューでやらせる」と乾監督。彼の左足は実力、データからしてもこのチームの生命線だ。 各チームに割り当てられたグランドの練習時間は1日2時間しかなく、調整は難しい。しかし、あらゆる状況でも勝たなければならないのが王者たるもの。その中で、日本を3連覇に導くためのキーマンは左の藤本と右の徳永しかいない。 (荒川 好和) 

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